映画:幸せへのキセキ



 おもしろそうだけど、この時期ちょっとアクションとか派手目の映画が見たい症候群になっていたのでスルーしようかと思っていたのですが、ツイッターでみんなにオススメだからぜひ!と言われて観に行くことにしました。そんなわけで今回の映画記事は幸せへのキセキです。


●ストーリー(ネタバレあり)
 イギリスのコラムニスト・ベンジャミン・ミー(マット・デイモン)は半年前に妻を亡くし、14歳の息子・ディラン(コリン・フォード)と7歳の娘・ロージー(マギー・エリザベス・ジョーンズ)と3人暮らし。愛する妻を失った一家はまだその悲しさから立ち直れず、兄のダンカン(トーマス・ヘイデン・チャーチ)に励まされていた。ディランは学校で問題を起こして退学処分に、ベンジャミンも妻との思い出が多いこの町では立ち直ることができないと、仕事を辞め引越を決意する。
 しかし不動産屋に連れられていく家どれも気に入らず、不動産屋はダメもとで校外にある一軒の家を紹介する。ベンジャミンはその家を気に入るが、不動産屋は「ここには1つ条件がある。」という。そんな時動物の鳴き声が聞こえ、ロージーもベンジャミンも耳を疑う。「この家は動物園付きなんです。」なんと閉鎖中の動物園付きの家なのだ。
 そんなもの買えないと言うベンジャミン。もちろんダンカンも反対する。だがロージーがとても気に入り、ベンジャミンは心機一転動物園の再開に賭けてみることにする。
 しかし動物園の経営なんて素人にはわからないことだらけ。動物園を管理するケリー・フォスター(スカーレット・ヨハンソン)らに支えながら、動物のこと、経営のことを学んでいくベンジャミン。最初は諦めてすぐ出ていくと思われていたベンジャミンだが、懸命な姿に飼育員らも彼を認め始める。
 一方ディランは友達のいる元の学校に戻りたがる。そんな都会の子に憧れるリリー・ミシュカ(エル・ファニング)だが、ディランは彼女のことは相手にしなかった。
 一度目の管理局の監査が入る。監査員のウォルター・フェリス(ジョン・マイケル・ヒギンズ)は、この動物園が閉園している間に変わった条項をあげていく。それによると檻をもっと広くしなければならないなど、さらに修繕費がかさんでいく。
 一方悩みの種はまだあった。一頭の虎の体調が悪いのだ。薬代もかさむ。飼育員らは安楽死させるべきだと言うが、家族を失ったベンジャミンは最後まで安楽死に反対する。しかしみんなの献身的な看病にもかかわらず回復せず、とうとうベンジャミンも安楽死を決意する。
 開園を心待ちにしている街のみんなの応援、飼育員たちの懸命の作業に応えられず、とうとうベンジャミンの資金が底をついてしまう。飼育員たちの間にもベンジャミンがここを手放すという噂が拡がっていく。リリーはディランが町に戻ってしまうのではないかと悲しむが、そんな心を知らないディランは素直に街に帰れることを喜ぶ。その態度を見たリリーは深く心が傷つき、ディランの前に2度と顔を出さなくなる。
 ベンジャミンも諦めたところだったが、亡き妻はコラムニストという収入の不安定な職業をしている夫のためにそっと隠し口座を用意し、何かあったときのためにお金を用意してくれていた。ダンカンはこれは妻からのプレゼント。妻の思いを無駄にするなと、街での生活のために使うように言う。ベンジャミンもその言葉に従おうとする。
 ベンジャミンはスタッフたちを集めて、この動物園を手放すことを話そうとする。しかしみんなの顔を見たベンジャミンはそんなことは言えなかった。妻も途中で諦めることを望んでいない。そう言ったベンジャミンは妻が残してくれたお金でもう一度動物園開園に向けて頑張る決意を表明する。
 予期に反してしばらくこの動物園で暮らさなければいけなくなったディランだが、彼の前にはリリーは顔を出さない。いつもとなりにいたリリーを失って初めて自分の心に気づくディラン。
 一方、開園も間近。一騒動あったが最後の監査にも無事合格したこの動物園もいよいよ開園。ところが天はそれを喜んでいないようだった。激しい暴風に見舞われる動物園。檻や動物たちは大丈夫か、スタッフもベンジャミンも気が気ではなかった。
 しかし翌日の開園の朝は快晴。動物たちにも檻にも問題はない。いよいよ開園の時間だ。しかしお客さんは一人も来ない。「これが現実なのか。」落胆するベンジャミンやスタッフたち。しかし遠くで声が聞こえる。みんなが見に行くと夕べの暴風雨で倒れた木が道路をふさいでいたのだ。倒れた気の向こうには多くのお客さんが開園を待っていたのだ。
 動物園の開園を通して深まった家族の絆。そして妻の死を乗り越えたベンジャミンは、妻と知り合ったカフェへと向かう。そこでは亡き妻が微笑んでくれたような気がした。



●感想、思ったこと(ネタバレあり)
 うん。評判通りの良い映画でしたね。最初は動物園買っちゃうなんてそんなバカな?!ドンだけ金持ちなの?動物園衝動買い?!なんて下世話なことを考えてしまいましたが(笑)。
 妻が生きていた頃はコラムを書くために一人で冒険と言っても過言ではないことにチャレンジするベンジャミン。しかし妻の死を経験して今度は家族ともに冒険に出る。一人ひとりの人生が冒険なんだという言葉がぴったり。苦難を乗り越えていくお話なんだろうなと想像はつきますが、妻の隠し口座が見つかったときは展開が読めても心の中で応援してしまう。自分も完全に物語の中に取り込まれちゃってましたね。
 クライマックスのお客さんが来ない…っていうエピソードは不要だったかなとも思いますが、ラストにベンジャミンが妻にどう告白したのかを子ども達に伝えるシーンも心温まりますね。
 もう一つ秀逸だと思うのが、邦題の付け方。“キセキ”とカタカナなんですね。見る前は“幸せへの奇跡”なのかなと思っていたけれど“軌跡”という意味も込めているんですね。もしかしたら“輝石”という意味も込めているのかも知れませんね。最近は何でこんな邦題なの?って思う作品が多い中、僕的にはこの邦題とても気に入りました。
 終始温かい雰囲気なのですが1つ残念なのがなんかうまくいきすぎ。敷かれたレールの上を進んでいるような感じ。もう一ひねりあったら最高だったのですが。




観て良かった度:●●●●○ 4点 最低1点、最高5点









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