【概要】
最近、家の近くの信号の方式が変わったんですよね。そのおかげで信号無視の車にひかれそうになり、事故りそうになりました。
幸い事故にはならなかったのですが、あまりに危険だったので次の信号まで走って追いかけ、話を聞きました。老夫婦が乗った乗用車で、信号無視をしたのは私の方だと主張し、先方に警察まで呼ばれました。その車にはドライブレコーダーはなかったのですが、幸いその車の後続車が止まってくれ、そのドライブレコーダーには、その車が信号無視をしている状況が映っておりました。
なぜそんなことが起こるのか?それは【一部歩車分離】という信号にあります。
【目次】
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【一部歩車分離】の前に、普通の信号の動きのおさらい
【一部歩車分離】って何?の前に普通の信号のおさらいです。

黄色信号や、歩行者信号の点滅などは割愛しますが、基本的に進行方向(下から上)に青信号の時は、歩行者も自動車も青信号、交差方向(左右)は赤信号です。この場合、歩行者が横断歩道を渡ることがあるので、自動車は左折、右折する場合は、歩行者に注意しないといけないですよね。後左折時は左側絵緒は知ることになっている二輪(バイク、自転車)の巻き込みにも注意が必要です。
進行方向が、黄色や青点滅の後に赤になって少しすると、交差方向が青になります。
これを繰り返すのが普通の信号ですよね。<
スクランブル交差点は?(歩車分離)

歩車分離とは、歩行者と自動車の信号が分離されている信号です。スクランブル交差点をイメージしていただければと思います。
進行方向の自動車用信号が赤。歩行者用信号も赤、この時、交差方向の自動車信号は青ですが歩行者用信号も赤です。黄色信号をへて進行方向の自動車用信号は青になりますが歩行者信号は赤です。つまり自動車が交差点に進入する時は常に歩行者は赤信号です。進行方向も交差方向も自動車信号が赤の時、進行方向も交差方向も歩行者信号だけが青になります。これが
【歩車分離】です。大きな交差点では、斜め横断も許可されており、その場合は【スクランブル交差点】と呼ばれます。
斜めに横断歩道があると、自動車運転手も「スクランブル交差点」だなとわかるので、
交差方向の信号が赤信号になった時の見切り発車も少ないかと思います。(← ここ重要)
一部歩車分離とは?
いよいよ【一部歩車分離】です。

ちょっと複雑です。
①進行方向の自動車用信号と歩行者信号が赤信号です。②次に自動車信号のみが黄色になり赤信号になりますが、歩行者信号は青のままです。この時、進行方向の歩行者信号が青信号になります。つまり自動車は進入禁止、歩行者は進行方向も交差方向も両方とも進むことができます。(← ここ重要)
③そして交差方向の歩行者信号が点滅して赤信号になります。交差方向は歩行者も自動車も赤信号になります。そして進行方向の自動車信号が青信号になることで、進行方向は自動車も歩行者も進むことができます。

このような信号では②がとても危険です。
最初に進行方向の自動車ドライバーは、交差方向の自動車信号が赤信号になったらブレーキを緩めて発射準備をする人がいます。そして視界の中で赤が青になった(進行方向の歩行者信号が青になると)発車してしまう人がいます。一部歩車分離の交差点の場合、この時まだ進行方向の自動車用信号は赤信号です。そしてこの時に交差方向の歩行者信号は青信号なのです。
つまり青信号を渡っている歩行者にぶつかる危険があります。
さらに
図では省略していますが、自動車用信号が青で、歩行者用信号が赤というタイミングも存在します。
この時、スマホを見ていたりと信号を見ていない歩行者は自動車が発車したのにつられて、歩行者用信号も青になったと思い込み、赤信号に侵入してしまうことも考えられます。 このように一部歩車分離の交差点では歩行者も自動車も気をつけないと事故につながる可能性の髙井交差点ですので、気を付けましょう。
※
JAFのページより。
自転車は
さらに難しいのが自転車です。自転車は車両ですので歩行者信号ではなく自動車用の信号に従わなければいけません。したがって歩行者用信号が赤の場合は渡ることができません。自転車は歩行者信号に従うべきと言う自転車の運転手もいますし、自動車のドライバーもそう思っている人がいますので、お互いがルールを知っていないと危険です。
さらに複雑にしているのが、自転車も歩道を通行可能な歩道というのがあります。ここを通行している自転車は歩行者用信号に従うのがルールです。つまり自転車は歩行者用、自動車用、両方が赤の時以外は飛び出してくると思った方が良いです。
最後に
例えば信号のある交差点で自転車が青、そこに信号無視の自動車が進入した場合の過失割合は自転車:自動車=0:100になります。つまり自転車に落ち度はないわけですから自動車のドライバーが被害を全額支払わなければいけません。(状況に応じて変わる可能性はありますが)
でも、どんなに自転車が悪くなくても、ケガをして後遺症が残ってしまったり、ましてや死亡してしまった場合、困るのは自転車です。もちろん歩行者も同じです。いくらお金をもらってもその後の人生、片足で過ごすのはイヤですよね。青信号だから安全、ではなくてやはり交通弱者である歩行者や自転車は、交通ルールを守るのはもちろんですが、ルールを守っていても注意しながら通行しないとですね。
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