【美術館】龍子記念館「葛飾北斎『冨嶽三十六景』×川端龍子の会場芸術」
大手町三井ホールで7/16~9/9まで行われていた巨大映像で迫る五大絵師という展示会に行ってきました。その時の記事はこちら。この展示会は大画面で葛飾北斎などの絵がプロジェクションで見られる迫力ある展示会だったものの、本物は展示されていないのです。
そこで調べてみると大田区の龍子記念館で富岳三十六景すべてが展示されている展示会をやっているそうなんです。実は子どもが4歳の時にすみだ北斎美術館に行ったら、意外と気に入ってくれたので、息子も一緒に連れて行くことに。
記念館の外にはフォトスポットも用意されていました。
駅からも遠くてあまり知られていない(?)美術館なのでとてもすいていて子どもと一緒でもゆっくり見られました。
「富岳ってどういう意味でしょう?」(答え:富士山)、
「富岳三十六景は何枚の作品があるでしょう?」(答え:46作品、最初は36作品だったが人気が出たので10作品追加された)、
「1枚だけ富士山が描かれていないのがあるので捜してみて。」(答え:46番目の『諸人登山』実際は富士山に登っているtところなので遠景の富士山は見えないが、描かれているところそのものが富士山)、
「水の動きが一番激しいのと、一番穏やかな絵を捜してみて。」
なんてクイズを出しながら。6歳の子どもが退屈しないように見ていると、スタッフさんが近づいて来ました。うるさくて怒られるのかなと思ったら「お詳しいですね。」と学芸員さんが話しかけてきてくれました。
おおこれは!と前々から思っていた疑問を。富岳三十六景は版画なので、全国にたくさんあるけれど、どのくらい刷られたのか?ここに展示されているのは最初の頃なのかあとの頃なのか、もし違う美術館に展示されているのと見比べるとしたら、学芸員さんならどういうところを見比べるか?なんて質問しました。
刷られた枚数はわからないとのこと。木版なのであとの方はだんだん先鋭さがなくなってくるので、細かい部分を見るとだいたいの時期がわかるとのこと。先鋭さだけでなく、グラデーションの付け方や、川の水面などの表現があとの方ほど技術が上がってくるのでそういう違いを見るのがおすすめとのこと。
世界に一枚しかない絵画の楽しみ方と違って、版画の違いを見る楽しみ方もあるんですね~。
パンフレットの続きは公式サイトへ。
子どもの夏休みの宿題で絵日記を最低2枚書かなければいけないのですが、1枚は弟と私と一緒に行った海のこと、もう1枚は私と2人で行ったこの美術館のことを書いてくれました。夏休みの良い思い出になってくれて良かったです。
ちなみに絵文字の😱は、「ムン君の叫び」(ムンクとは思ってくれていない)という息子でした。
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