映画:ザ・ウォード/監禁病棟



 え?公式ホームページないの?そんな宣伝の予算も割けないの?ちょっと心配ですが、ジョン・カーペンターだし、ツイッターの公式アカウントにフォローされたし、見に行くことに。と言うことで今回の記事はザ・ウォード/監禁病棟です。


●ストーリー(ネタバレ少しあり)
 1966年、20歳のクリステン(アンバー・ハード)は炎に包まれる納屋を見つめている。すると警察が彼女を逮捕し、精神病棟に連れて行かれる。そして彼女は同じくらいの年齢の少女を隔離する監禁病棟に入れられてしまう。
 その夜、廊下に人の気配を感じるが、鎮静剤の作用もあってそのまま寝てしまう。
 翌日歓談室に行くと、そこにはいつもぼろぼろのぬいぐるみを抱きかかえているゾーイ(ローラ=リー)、華やかなサラ(ダニエル・パナベイカー)、絵を描くのが好きなアイリス(リンジー・フォンセカ)、そして歌が得意なエミリー(メイミー・ガマー)の4人がいた。
 彼女は自分たちが精神病で回復すれば家に帰れると信じていた。クリステンは自分は彼女たちと違い、精神病ではないと信じていた。そんなクリステンは担当医のストリンガー(ジャレッド・ハリス)と面接をするが、自分の名前すら覚えておらず、唯一の記憶は燃える納屋の前で呆然としていたことだけだった。クリステンの手には見知らぬ住所が書かれていたがそれは燃えていた納屋の住所であり、なんでその住所を知っていたのか、自分が火をつけたのかも思い出せないでいた。
 その夜、再び廊下を歩く女性の姿を目撃するが、夜は各人の病室には鍵がかけられており、誰も廊下をうろつくことは出来ないと言われる。看護師たちに言っても鎮静剤を飲まされるだけ、ついにクリステンはこの病棟からの脱獄を企てようとする。しかし顔が崩れた少女に襲われてしまう。
 そんな時、アイリスが医師との面接から戻ってきた。明るい顔をする彼女は退院が決まったのだ。彼女がいなくなった歓談室は少し寂しげ。しかしクリステンは彼女を迎えにくる車もなければ、彼女が出ていったのも見かけていない。彼女は退院などしていない。医者の人体実験にされたか、でなければあの謎の少女に連れ去られたのだと訴える。しかし当然、医者や看護師、そして他の少女も信じようとはしなかった。
 絶対にこの病院から抜け出すというクリステンにゾーイは「彼女が逃がさないわ。」と言う。彼女たちも謎の少女の招待を知っていたのだ。しかしアリス(ミカ・ブーレム)と呼ばれる彼女が何者なのか、誰も口を開こうとしない。
 次々にいなくなる少女たち。恐ろしさとクリステンに脅されてゾーイはついに口を割る。アリスとは昔いた女の子だった。あまりの傲慢さにみんなで集団リンチをして殺してしまったのだという。そして今その復讐をしているのだ。クリステンはゾーイを連れて病院を出ることを決意するが、ゾーイまでもがアリスに捕まってしまう。そしてクリステンまでもが。
 アリス、クリステンの行方は。。。



●感想、思ったこと(ネタバレあり)
 いや~。見事に騙されました。ブログを読むと5人いるのに看護師や医者が話しかけるのは、かならずそのうちの1人だけなど伏線がいろいろ張られているので、5人は同一人物なんだろうということはわかったという方もいらっしゃいましたが、ぼくは全然わかりませんでした。気がついた人はすげぇ!てっきり、病院から出ようとする人を襲っているのかと思いました。そして物語が進むにつれて、そうではないらしいことがわかる。そしてアリスを殺した人に復讐しているのかと思いきや、そうでもないらしい。そして5人が同一人物で、多重人格のアリスが本来の人格を取り戻そうと一人ひとり人格を消し去ろうとしていた。という本来の結末にたどり着く。シャッターアイランドでも使われていたオチですけど、二転三転することや、アリスが襲ってくる緊張感などで気づかせないようにしつつ、伏線はきちんとはってあるという描き方が秀逸でしたね。
 しかしホラー映画(?)定番のラストのシーンはきちんと描かれていて、「絶対くる!絶対くる!あ~やっぱりキタ~!」という落ちも忘れてここは笑ってしまいました。
 期待していなかったものの、なかなかおもしろい作品でした。




観て良かった度:●●●●○ 4点 最低1点、最高5点










この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • ザ・ウォード/監禁病棟

    Excerpt: 『ハロウィン』、『遊星からの物体X』の巨匠匠ジョン・カーペンター監督の10年ぶりとなる最新作。放火現場で逮捕された主人公の女性が精神病院の監禁病棟に収容され、そこからの脱出を試みるのだが、彼女の目の前.. Weblog: LOVE Cinemas 調布 racked: 2011-11-06 20:17
  • ザ・ウォード/監禁病棟

    Excerpt: 何度も眠気に誘われる全く怖くないホラー。 Weblog: だらだら無気力ブログ! racked: 2011-11-09 01:05
  • 「ザ・ウォード/監禁病棟」

    Excerpt: 小気味よくまとまった、味のある一品。 Weblog: 或る日の出来事 racked: 2011-11-10 08:24
  • 『ザ・ウォード 監禁病棟』を銀座シネパトス3で観て、ウトウトふーんふじき☆☆

    Excerpt: 五つ星評価で【☆☆腑に落ちるけどそれだけ】 カーペンターの新作なので、できれば誉めたかったが 残念な結果に終わった。 観終わった後「凄く腑に落ちた」と感じたのだが、 ... Weblog: ふじき78の死屍累々映画日記 racked: 2011-11-10 23:33
  • 【映画】ザ・ウォード/監禁病棟

    Excerpt: <ザ・ウォード/監禁病棟 を観て来ました> 原題:The Ward 制作:2011年アメリカ 鬼才ジョン・カーペンター監督の、10年ぶりになる長編劇場映画がついに日本で公開です! 私は「遊星.. Weblog: ★紅茶屋ロンド★ racked: 2011-11-11 00:00
  • ザ・ウォード/監禁病棟

    Excerpt: 似てる? 『エンジェル ウォーズ』 【Story】 1959年、身に覚えのない放火の罪で精神病棟に送られた20歳のクリステン(アンバー・ハード)は、初日の夜から人の気配を感じ不安を覚える。そこ.. Weblog: Memoirs_of_dai racked: 2011-11-12 02:56
  • ザ・ウォード 監禁病棟

    Excerpt: ■ 新宿武蔵野館にて鑑賞ザ・ウォード 監禁病棟/JOHN CARPENTER'S THE WARD 2010年/アメリカ/89分 監督: ジョン・カーペンター 出演: アンバー・ハード/メイミー・ガマ.. Weblog: 映画三昧、活字中毒 racked: 2011-11-13 13:25
  • 映画『ザ・ウォード/監禁病棟』を観て

    Excerpt: 11-60.ザ・ウォード/監禁病棟■原題:The Ward■製作年・国:2011年、アメリカ■上映時間:89分■字幕:種市譲二■鑑賞日:9月19日、銀座シネパトス(銀座)■料金:1,800円□監督:ジ.. Weblog: kintyre's Diary 新館 racked: 2011-11-23 23:27
  • ザ・ウォード/監禁病棟

    Excerpt: JOHN CARPENTER'S THE WARD/10年/米/89分/サスペンス・ホラー/R15+/劇場公開 -監督- ジョン・カーペンター 過去監督作:『グッバイ・ベイビー』 -出演-.. Weblog: 銀幕大帝α racked: 2012-03-04 20:30
  • ザ・ウォード 監禁病棟

    Excerpt: ホラー的な要素もあったりするけれど、これはオチが「アイデンティティ」でしたので、サイコ・スリラーでしょう。「今回はクリステン」と言ってた看護婦さんがいましたね。 ジョン・カーペンター監督の10年ぶ.. Weblog: いやいやえん racked: 2012-03-09 08:54
  • 『ザ·ウォード/監禁病棟』批評 あっ!なるほどね~( ̄▽ ̄)

    Excerpt: 『ザ·ウォード/監禁病棟』観ましたよー(◎´∀`)ノ 皆さんジョン・カーペンター Weblog: ジョニー・タピア Cinemas ~たぴあの映画レビューと子育て racked: 2012-03-31 00:02
  • 「ザ・ウォード/監禁病棟」

    Excerpt: 「ハロウィン」や、「遊星からの物体X」「ゼイリブ」などの作品で知られるB級ホラー・ムービーの帝王、ジョン・カーペンター監督が「ゴースト・オブ・マース」以来、10年ぶりにメガホンを執ったサスペンス・ホラ.. Weblog: シネマ・ワンダーランド racked: 2012-06-02 23:42