コンサート(バレエ):シンデレラ



 日本フィルスターダンサーズ・バレエ団による「バレエ音楽への誘(いざな)い」の第2弾、シンデレラを観てきました。
 約半年前に第1弾のくるみ割り人形も見たんですが、なんというかストーリーのわかりやすいバレエをハイライトでやるので気軽に見られるのが気に入っちゃいました。(その時の記事はこちら。)
 スターダンサーズ・バレエ団のシンデレラと言えば、昨年DVD化されたんです。(詳しくはこちら。)ストーリーは改めて説明もするまでもないですが、念のため。

 母を亡くしたシンデレラは義理の姉にいじわるをされながら忙しく働く毎日。ある夜、王子が妃を選ぶための舞踏会が開かれます。姉たちはそこに参加しますが、シンデレラは留守番。そんな時誰からシンデレラを訪ねます。以前、シンデレラがパンを分け与えたみすぼらしい老婆ですが、彼女は美しい魔女だったのです。シンデレラを魔法で美しい身なりに変身させ、舞踏会へと参加させます。ところがこの魔法は夜の0時で消えてしまいます。シンデレラは何があっても0時には帰らねばなりません。
 美しい女性がシンデレラとは姉も気がつきません。王子とシンデレラは時を経つのも忘れて楽しい時間を過ごしました。シンデレラが気がつくともう0時間際。急いで立ち去ります。王子はシンデレラのことが忘れられず、シンデレラが落としていったガラスの靴を手掛かりに、街中の女性を訪ねてシンデレラを捜します。
 姉たちがガラスの靴を履こうとしますがサイズが合いません。家来はみすぼらしいシンデレラは試そうともしませんでしたが、例外なくすべての女性を試すように言うと、シンデレラの足にぴったり合いました。
 そして王子とシンデレラは幸せに暮らします。

●曲目
第一幕
・チャイコフスキー:オペラ<エフゲニー・オネーギン>より「ポロネーズ」
・プロコフィエフ:バレエ音楽<シンデレラ>作品87 ハイライト
(1)序奏
(2)パ・ド・シャル(ショールのダンス)
(3)仙女のおばあさん
(4)冬の精
(5)出発の前に
(6)時計の情景
(7)ワルツ
(8)騎士たちの踊り
(9)マズルカと王子の登場
(10)マズルカ
(11)舞踏会についたシンデレラ
(12)来客へのごちそう
(13)オレンジを持った姉たちの踊り
(14)王子とシンデレラのパ・ド・ドゥ
(15)ワルツ~コーダ
(16)真夜中
(17)王子のギャロップ
(18)王子の訪れ
(19)愛を込めて

第2幕は。。。
・チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 作品36
 アンコール
・バレエ音楽『白鳥の湖』より“4羽の白鳥”


 う~ん。正直・・・。シンデレラってお話はとっっっっても有名。でもバレエ音楽になっているなんて初めて知りました。それに聞いたことのある曲がない。なんか花がないというか。。。
 ところでシンデレラって大事なことを教えてくれます。人間、見た目が重要ってこと。シンデレラのように心が優しくっても、みすぼらしい格好では舞踏会に入れません。心の美しさは大切ですが、それ以前に容姿が評価されてしまうのです。
 人間は高校野球に例えることが出来るという人もいます。外見は地区大会。内面こそが甲子園と言うのです。地区大会に勝たなければ、いくら内面がすばらしい人格者でも甲子園に行けません。
 そしてシンデレラは舞踏会に遅れていきます。合コンで目立つためにちょっと遅れて来る人がいますが、シンデレラも同じ手を使っています。
 シンデレラと魔女はかなりの策士ですね。


 話を戻しますが、ガラスの靴にあう女性を捜すシーンでは普通のバレエでは絶対にあり得ないシーンがありました。と言うのは王子と家来がガラスの靴に合う女性を捜してオケの女性の足に靴を合わせるシーンがあります。恥ずかしそうに演技をする日本フィルの奏者。通常はオケはステージ下のオーケストラピットに入っているのですが、この「バレエ音楽への誘い」シリーズではオケもステージの上にいるんです。だからこそこんなことができます。(と言うか、この開場にはオーケストラピットがないだけかもしれませんが。)

 シンデレラはイマイチでしたが、第2幕の「交響曲第4番 ヘ短調」はすばらしかった。第1楽章では特徴ある金管楽器のフレーズが何度も繰り返されます。“悲劇のファンファーレ”と呼ばれているそうですが、これが耳に残って頭の中をグルグル駆け巡ります。
 第3楽章では弦楽器は指で弦をはじいていますが、これがまた圧巻。最後の第4楽章では力強いというか迫力のあるメロディが心臓をえぐるかのようです。

 「バレエ音楽への誘い」の第3弾は“白鳥の湖”。こちらもチケットを予約しちゃいました。








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