美術館:ドガ展 @ 横浜美術館



 横浜美術館で9/18から行われているエドガー・ドガ展横浜美術館は前は通ってことありますが入ったことはなかったんです。先日、前を通った時にドガ展をやることを知り、行きたいなぁと思っていたんです。そしたら特別鑑賞会(無料)に参加させていただけることになりました。
 半年前に行ったルノワール展は、ルノワールに関する本を読んで予習していったので、作品を見る目が違いましたが、今回は予習する暇もなく、いざ出陣です。
 当日、特別鑑賞会は通常の美術館営業が終わった18時からなのですが、仕事の関係で18:30に美術館に着くとそこはもう長蛇の列。やっとの思いで中に入りますが、中に入ってからも並びます。今回つく別に音声ガイドが無料で借りられたのでそれを耳につけて解説を聞きながらの鑑賞です。
 今回、国内21年ぶりのドガの大回顧展だそうで、借用が難しいパステル画をはじめ、写真、彫刻など約120展の作品とパレットやメガネ、帽子など遺品などを展示。さらに初来日となる《エトワール》の展示が見物だそうです。結論から言うと、《エトワール》をはじめ、知っている作品は1つもありませんでしたけどね。

 「1章:古典主義からの出発」ではデッサンも多く展示されていました。1834年、裕福な銀行家の息子としてパリに生まれたドガは、大学で法律を学びますが画家を志して中退。1855年にパリ国立美術学校に入学し、アングルの弟子ルイ・ラモートに師事したそうです。ドガは尊敬するアングルから「若者よ、線を描きなさい。」と言われ、緻密なデッサンをするようになったそうです。



 《アマチュア騎手のレース -出走前》では、馬だけのデッサン、騎手だけのデッサン、観客だけのデッサン、風景のデッサンを組み合わせた作品で、当時としては珍しい構図に仕上げたそうで、さらに約20年後に背景右の煙突を付け加えたそうです。


 《生涯競馬-落馬した騎手》ではタイトルの通り、落馬した騎手を描いていますが、なぜそんな題材で描こうと思ったんでしょうかね?

 《立っている二人の男》では二人の男が描かれていますが右の男の顔が描かれていないなど、抽象的?な絵があるかと思えば、逆に妙に写実的な絵もあり、自分の表現に迷っていた時代なのかな?と思えました。


 《マネとマネ夫人の像》では右側がありません。これはマネ夫人がピアノを弾いているのを描いたのですが、その出来がマネのお気に召さなかったため、マネが破いたそうです。


 第2章は「実験と革新の時代」と題して伝統的なサロンに不満を持ったドガや他の画家達と共に独自の展覧会“印象派展”を開いたそうです。
 上でも紹介しましたが《エトワール》はとても人気でした。オペラ座で主役を踊る踊り子のことをプリンシパルと言うそうですが、その中でも特に花形の踊り子につけられる称号を“エトワール”と言うそうです。オペラ座のボックス席から見下ろしたかのような視点で捉えたこの作品、踊り子が美しく輝いていて見る人の心を奪うすばらしい作品でした。
 左上にはパトロンと思われる男性の姿があります。絵の主題である踊り子の他にも舞台裏にも注意を払っています。このように主題以外にも注意深く観察しているのがドガの特徴だそうです。
 見事に印象派的なこの作品、絵はがきも買っちゃいました。


 《バレエの授業》では振り付け師が踊り子を指導している作品。衣装の白さが輝き美しく、後ろの方にいる主題でない踊り子もさりげない仕草がきちんと描かれていて、印象派的なんですが、社術的でもある不思議な絵でした。


 第3章は「綜合とさらなる展開」と題して、1886年頃からの転換期後の作品を展示していました。この頃から構図は単純化される一方、パステルを取り入れて多彩な色使いをするようになったそうです。視力が奪われてきたのが原因の一つかもしれません。60歳を超えた頃からは写真にも興味を示し、モデルを写真に納め、それを絵に起こすこともしていたそうです。
 《草上の二人の浴女》はドガに珍しく屋外の印象派作品だそうです。他にも《裸像(身体を拭く裸婦)》では、絵の他に写真も一緒に展示されていました。


 鑑賞を終えて帰る時、ランドマークプラザで《14歳の小さな踊り子》の彫刻をもした展示もありました。

 ドガの作品って全く知らないのですが、音声ガイドが役に立ちましたね~。普段は音声ガイドは500円程度の費用がかかるのですが、何も前提知識がない時は良いかも。でも正直高いかなぁ。
 残念ながら気に入った作品は《エトワール》と《バレエの授業》の2つだけ。ドガと相性があまり良くないみたい。でも癒される一時を過ごすことが出来ました。
 そうそう、3歳くらいの男の子をだっこしながら見ているお母さんがすごかった!3歳(くらい)の子に《ロレンソ・パガンとオーギュスト・ド・ガス》という作品を見せて、「あれが、ドガのパパのオーギュストだよ。」って言うんです。無知な僕としては「それって誰だよ?」って言う感じですが、3歳ながらにして「変な名前だよね。」なんて感想を言っています。この子、将来絶対大物になってる!
 まぁ僕は無知は無知なりに今度は10/1から開催されるゴッホ展に行きた~い!前売り券買っちゃった。











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