コンサート:西本梨江 ピアノチャリティコンサート




 先月は三浦友理枝さんのピアノコンサートに行ってきましたが、今回は西本梨江さんのピアノコンサートに行ってきました。実は今回のコンサートは難民を助ける会主催のチャリティコンサートなんです。



 ●曲目

    ~第1幕~
  1. メモリー (ミュージカル・キャッツ より)
  2. 24のプレリュード Op.28 「雨だれ」(ショパン)
  3. プレリュード(アルベニス)
  4. アランフェス協奏曲第2楽章(ロドリーゴ)
  5. 舟歌 「四季より」(チャイコフスキー)
  6. プレリュードOp.3-2「鐘」(ラフマニノフ)
  7. 花火(ドビュッシー)
    ~第2幕~
  8. 絵本コンサート「地雷ではなく花をください」
  9. アジアのこころ(西本梨江)
  10. ZERO LANDMINE(坂本龍一)
  11. 明日(アンドレ・ギャニオン)
  12. リベルタンゴ(ピアソラ)
    ~アンコール~
  13. 星に願いを(リー・ハーライン)


 当日は猛暑で駅から会場まで行くのに汗だく。頭もぼーっとするくらい。会場に入ると涼しいんですが、汗が蒸発するにつれてちょっと寒いくらい。汗もひいて落ち着いてきたくらいに、難民を助ける会副理事長の加藤タキさんが挨拶をし、西本梨江さんの紹介をします。
 ヤマハジュニアオリジナルコンサート全国大会に最年少で出場し、自作曲で最優秀賞を受賞したり、全日本学生音楽コンクール全国大会第1位の栄光に輝くなど、数々の受賞歴のある方だそうです。国連食糧農業機関の準親善大使に任命され毎年チャリティコンサートを行ったり、国際交流基金難民を助ける会主催の日露友好コンサートをきっかけに「地雷ではなく花をください」の絵本コンサートを全国の学校で行ったりと、音楽を通して国際理解や平和活動にも積極的に参加されている方だそうです。
 西本さんの音楽は聴いたことありませんでしたが、お会いしたこと(と言ってもすれ違っただけですが)はあるんです。XUXUのコンサートの時に、西本さんも聞きに来られていたんです。(その時の記事はこちら。)今回、席は後ろの方になってしまったので小さくしか見えませんでしたが、とてもかわいらしい方です。

 1曲目は、ミュージカル・キャッツより、メモリーです。キャッツは3回観に行ってきましたが、クライマックスのメモリーは何回聞いても心がわしづかみにされてしまいます。今回のコンサートでも、1曲目からつかみはOKという感じです。
 2曲目はショパンの24の前奏曲Op.28の中から第15番変ニ長調「雨だれ」。24の前奏曲(もちろん24曲から構成されています。)の中で一番好きな曲。
 3曲目はスペインの作曲家アルベニスのプレリュード。これはちょっと知らない曲でした。4曲目は同じくスペインの作曲家ロドリーゴのアランフェス協奏曲第2楽章。もともとはギター協奏曲だったそうですが、今回はピアノで。ロドリーゴはスペイン戦争を経験し、人々の疲弊を癒すために平和を込めて曲を作っていたそうで、今回のチャリティコンサートにマッチする良い曲でした。
 5,6,7曲目はロシアの作曲家の曲で、日露友好コンサートの時に演奏した曲だそうです。6曲目の「鐘」は浅田真央さんが昨年フリーで使った曲。7曲目のドビュッシーの「花火」はCDを持っているんですが、CDと全然違う!

 ピアノの善し悪しってよくわかりませんが、先月聞いた三浦友理枝さんのピアノは楽譜を忠実に弾くような感じ。西本梨江さんのピアノは忠実に弾くよりも感情を込めて弾いているという感じ。聞いていてワクワクしたり、楽しいんですよね。

 第2幕は、加藤タキさんや難民を助ける会会長の柳瀬房子さんが、絵本地雷ではなく花をくださいについてお話をしました。地雷のことをみんなに知ってもらうために絵本を作りたいと言う柳瀬房子さん。みんなから「絵本なんて」と反対されるが、周囲の反対を押し切って製作。出版社の人に「全国の本屋さんに平積みしてもらうためにはどのくらい必要か?」と訪ねると「10万部くらいでしょうか。」と答えられる。「じゃあ、10万部でお願いします。」と言うと、「絵本で10万部はあり得ません。」と出版社からも言われたそうです。「絶対に売れる!」と根拠のない確信のあった柳瀬さんですが、出版社にお願いした後も、売れ残って返品された絵本に囲まれてうなされる夢を何度も見たとか。でも今ではシリーズトータルで100万部を売り上げる絵本としては超ベストセラーになっているそうです。もちろん収益は地雷対策や障害者等の支援活動のために充てられているそうです。


 地雷はこのブログでも何度か書いていますが、「悪魔の兵器」と呼ばれる兵器。対人地雷は基本的に人の命を奪いません。足や手などを奪います。被害にあった人は一生苦しみ続けます。戦争では兵士を1人殺せば1人分の戦力を奪います。でも兵士の足を1本奪えば、それを助けるために仲間の兵士2人が手を貸します。つまり3人分の戦力を奪うのです。だから対人地雷は人の命を奪わない悪魔のような兵器です。しかも1個300円程度。安いから安易に使われてしまいますし、紛争のある地域では軍隊だけでなく武装集団から身を守るために一般人も家の周りに埋めたりします。でも戦いが激しくなればその人達は難民として別の国に逃げたりします。地雷を残して。そうなるともうどこに地雷があるのかわからない。今も30分に1人の割合で地雷による被害が出ているそうです。(この絵本を書いた12年前は20分に1人と言われており、ゆっくりですが着実に地雷は減ってきているそうです。)

 今回のコンサートでは、その絵本に伴奏曲をつけてくれた酒井玲子さんも駆けつけてくれ、加藤タキさんの朗読、西本梨江さんの伴奏で、絵本コンサートが行われました。
 続いて、西本梨江さん自身が作曲された「アジアのこころ」、地雷に興味を持った作曲家坂本龍一さんの働きかけで作ったユニットN.M.L.(NO MORE LANDMINE)の曲。TBSの地雷ZEROという番組のキャンペーンソングです。この番組で故・筑紫哲也さんは「この世からなくなって欲しいものはたくさんあるが、1つだけあげるなら私は真っ先に地雷と答える。」と語っていたそうです。

 続いてカナダの作曲家で、ヒーリング音楽の草分けとも言われるアンドレ・ギャニオンの「明日」、アルゼンチンのピアソラ作曲の「リベルタンゴ」。リベルとは自由という意味。

 そして花束贈呈などがあって、加藤さんの「私の話よりも、西本さんのすてきな曲をもう一曲聴かせていただきたいですよね。」という言葉で、アンコールの「星に願いを」です。
 すべての選曲がもう良い曲ばかり。楽しいコンサートでした。
 ところで花束贈呈って・・・。西本さんに花束を贈呈するのはわかるんですが、難民を助ける会主催のコンサートで、難民を助ける会のスタッフが、難民を助ける会の副理事に花束を贈呈するのっておかしくないですか?主催者が主催者の副理事になんで花束贈呈するの?そんなのコンサート会場ではなくて内輪でやりなさいって感じがするんですが。

 で、帰ろうとホールから出るとすてきな真っ青のドレスに身を包んだ西本さんがロビーにいました。たぶんもともとサイン会は予定していなかったと思うのですが、とある女性が西本さんにCDにサインをもらっていました。すかさず僕も。一言二言話をして、握手までしていただきました。いや~、そんなのがあるならちゃんとヒゲ剃って行けばよかった。気がついたら後ろに列が出来ていて、サイン会状態に。いや、西本さんごめんなさい。あんな細身の体でこれだけ情熱的にピアノを弾いた直後なので、疲れていらっしゃるでしょうに。


 ところで、毎度おなじみになっていますが、このブログのアフィリエイト収入から3,000円を難民を助ける会に寄付いたしました。右がその領収書。
 こうしてNPO法人に寄付が出来るのも、当ブログにお越しくださっている皆さんのおかげです。ありがとうございます。

 ちなみに次のチャリティコンサートは1+100本のトランペット大集合です。1+100本とありますが、北は北海道、南は沖縄まで、総勢200人以上の参加者が集まるそうで、一度のコンサートでこれほどのトランペットが集まるのはギネスに登録されるのではないかと言うほどのコンサートだそうです。





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