講演:スーダンの地雷・不発弾問題の今



 このブログの収入を寄付している難民を助ける会の活動報告であるスーダンの地雷・不発弾問題の今を聞いてきました。
 スーダンってどこ?お恥ずかしながらそんな状態で参加しました。スーダン共和国は北アフリカの中でも最大の国土をもつ国。
 1955年に北部のアラブ系イスラム教徒と南部の主に黒人の非アラブ系(アニミズム、キリスト教)との間で南北内戦が勃発し、1972年のアディスアベバ合意まで続いたそうです。
 その後、1983年にシャリーア(イスラムよりの法律)が制定されたことをきっかけに南部のスーダン人民解放軍がゲリラを拡大して再び内戦状態にすなわち第二次内戦が勃発。それから約20年も内戦が続いていたそうです。特に南北のほぼ中央にあり、肥沃な土地、油田などがある南コルドファン州は南北の衝突が激しかった場所でもあり、内戦が終結してからも地雷や不発弾が放置され、現在でも子供たちが犠牲になる場所だそうです。。



処分するために一ヵ所に集められた地雷と不発弾
 今回はスーダン首都のハムツール事務所とやや南にあるカドグリ事務所に駐在している二人のお話を聞きました。
 現地では国連地雷対策事務所(UNMAO)の計画のもと、PKOや現地あるいは他国のNGO、民間団体などに地雷対策を依頼しているそうで、難民を助ける会では現地の人への地雷・不発弾の教育や、教材作り、現地NGOのトレーニングなどを行っているそうです。現地のNGOは費用をもらうためのプレゼン能力が少なく活動費用さえ満足にない。費用をもらったとしてもそれをどう使うか計画性や管理などをトレーニングしているそうです。
 教材作りでは北部のアラブ系イスラム教徒、南部の非アラブ系とで言葉や風習などが違うため北部用の教材、南部用の教材などを作っているそうです。最近では子どもたち用のカードゲームが人気だそうです。また現地ではノートが貴重なため、地雷などの写真をつけたノートなどを配布したところ、大事にしまって使ってくれないくらい人気だそうです。これらは現地で作ると安いのですが、カラー印刷できなかったり、納品数が少なかったりとトラブルがあるそうで、他国で作って持って行っているそうです。




教材(パンフレット:左下、紙芝居:上、ノート:右下)
 このような地雷回避教育の第一歩は村長の説得だそうです。よそ者である村民以外の人たちが活動するにはまず村長の許可が必要だそうですし、子供たちなど聞く人を集めるにも村長の力が必要ですし、なにより効果的な教育を行うには事前に過去の地雷の被害を聞いたり、地雷の多い地域などを聞き取り調査するにも村長の知識が必要だそうです。でもよそ者が村の中で活動することに難色を示す場合もありますし、地雷教育の大切さをわかってくれない場合もあるそうです。
 宗教上や風習の問題で大人の場合は男性と女性と別々に開催しなければなかったり、いろいろと制約のある中、1回約1時間、集中力がきれないように工夫をした教育をしているそうです。
  そうは言っても生活のために鉄くずを集める子供たちも多く、地雷や不発弾の被害をなくすためには定着させることが必要だそうです。同じ地域に定着させるために何度も足を運びたくても、実際の計画はUNMAOなどが行っているため、思うように活動できないという問題もあるようです。



実際の地雷の写真を使ったポスター
 約1時間半のお話とビデオのあとは質問タイム。やっぱりこういう話を聞きに来る人というのは僕のように無知な人ではなく、詳しい人が多いため(政府関係者の方もいらっしゃいました。)、難しい質問もありました。
 僕は「地雷をなくしたいと思ってもなかなか活動できる者ではないと思います。NPOに所属して現地に行って活動するのには相当の勇気と決断が必要だったと思いますが、活動しようと思ったきっかけはどんなものだったのですか?」というような質問をしました。
 一人目の方はスーダンに関するレポートを書いたことがあること、難民を助ける会の事務所が近かったので頻繁に手伝いに来ていたこともあって、実際にスーダンに行ってみたいと思うようになったそうです。二人目の方は青年海外協力隊の小学校教諭としてウガンダに赴任したことがあるそうです。そこでは地雷の被害はなかったけれど、地雷について聞いて自分でも活動したいと思ったそうです。
 僕には現地に行って活動する勇気もアクティビティもなく、僕に出来ることはこのアフィリエイト収入を寄付することくらい。2,000円を寄付してきました。


 写真は地雷撤去の時に使うプロテクターだそうです。爆薬や信管をはずした地雷もおいてありまいたが、グローバルフェスタの時に展示していたものと同じだったので写真は撮りませんでした。(グローバルフェスタの記事はこちら。)

 スーダンの活動報告はこちら





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