映画:ソウ6(SAW VI)
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●ストーリー(ネタバレあり)
太った男とやせた女性が向かい合った檻に入れられている。二人の頭にはヘッドギアがつけられ、ボルトが締まると頭に食い込み死に至る仕組みだ。彼らは悪徳の金融業者。返済能力がないと思われる客にも融資し、担保を奪っていく。
二人が目をさますとスイッチが入った。時間内に自分の肉を切り取り、計りに乗せる。少なかった方のボルトが締まる仕組みだ。男は自分の贅肉を切り取り計りに乗せる。自分に切り落とせる贅肉がないと悟った女性は指を切ろうとする。しかし男が切り落とす肉を見てそれでは叶わないことを知った女性はゴムバンドを左腕に巻き、意識がもうろうとする中左腕を切り落とす。
前作でジグソウ(トビン・ベル)の後継者の犠牲者たちを調べると、そこからストラム捜査官(スコット・パターソン)の指紋が検出された。しかしストラム捜査官の上役のFBIのエリクソン捜査官(マーク・ロルストン)は疑問を抱いて捜査を続けていた。
一方、ジグソウの元妻であるジル・タック(ベッツィ・ラッセル)は弁護士から渡された遺言と箱を受け取り、その処理を決めかねていた。その箱の中には1~6と書かれた封筒が入っていた。そしてその箱の中には人物の顔写真などが。ゲームを続けろと言うジグソウからの遺言なのだ。
ホントの後継者であるホフマン刑事(コスタス・マンディラー)はストラム捜査官の手を使って指紋を残し捜査を攪乱させていたのだ。そのホフマン刑事は封筒の1~5を手に入れ、ゲームを続行する。
保険会社の幹部ウィリアム・イーストン(ピーター・アウターブリッジ)は、客から保険金の請求があると客の契約違反がないかを部下に徹底的に調べ上げさせる。請求の半分は何らかの形で拒否をするほどだ。元気なうちは金を吸い続け、病気になると死の宣告しか払われないと言われるほどだった。ジグソウも彼に保険金の請求を断れていたのだ。
ホフマンはウィリアムをゲームに参加させた。ウィリアムが目をさますと両手両足に小型の爆弾が取り付けられていた。ゲームを拒否すればそれが爆発する仕組みだ。顔にはマスクがつけられていた。向かいには保険会社で働く老人も同じようにマスクをつけられていた。息をすると体がつぶされる仕組みだ。長い間息を止めることができた二人に一人が生き残れる仕組みだ。ウィリアムはそのゲームに勝ち、片腕の爆弾を取り外すことに成功する。
次のゲームは二人の命を比較するゲーム。持病を持っているが彼女がいなくなれば家族のために稼ぐ人がいなくなる。一方、若い男性は健康だが独り身で悲しむ人もいない。二人を支えるロープを両腕で引っ張るウィリアムだが、徐々に力が入らなくなり若い男性のロープを放してしまう。
3つ目のゲームは若い女性が迷路に放り込まれている。1分以内に脱出しなければならないが、高温のスチームが吹き出している。ウィリアムがボタンを押している間スチームは止まるが、ウィリアムの方にスチームが吹き出す。火傷をしながらも彼女を出口までたどり着くが、そこから出るための鍵がない。なんとその鍵はウィリアムの脇腹に埋められているのだ。チェーンソーでウィリアムの脇腹を切ろうとする彼女だが、時間切れで死んでしまう。
さらにゲームは続く。6人の部下が椅子に座らされている。彼らをライフルが狙っている。二人だけ救うことができるのだ。お互いを罵倒し自分だけ助かろうとする6人。一方、エリクソン捜査官はテープの音声を解析に回していた。もうすぐ変声器で変えられた犯人の声が解読される。しかもストラム捜査官の指紋は代謝が行われていない指、すなわち死んだあとに腕を切り取った指でつけられた指紋だと言うことがわかった。その瞬間、ホフマンはエリクソンやその部下を射殺してしまう。
ホフマンは急いでウィリアムのゲームの場へと戻る。
その頃、ウィリアムが出口に向かうと、女性と子供がおりに綴じ込まれていた。保険金の請求を拒否され手術を受けられずになくなった男性の妻と子供だ。そうこれはウィリアムのゲームではなく、彼女らのゲームだった。彼らがスイッチを「Live」にすればウィリアムは生き残れるが、「Die」にすればフッ酸によってとけてしまう。迷う彼女だが、彼女はできないと泣き崩れる。彼女に感謝するウィリアムだが、息子は許せないとスイッチを「Die」に。次の瞬間フッ酸の注入口がウィリアムに刺さる。二人の目の前でみるみるうちにとけていくウィリアム。
ゲームを見届けたホフマンは後ろから襲われる。彼が気がつくとヘッドギアがつけられていた。時間内にそれをはずすことができなければ顎が割かれるものだ。そう、6番目の封筒にはホフマンの写真が入っていたのだ。
●感想、思ったこと(ネタバレあり)
冒頭にも書きましたが、とうとう6作目です。いきなりネタバレですが最後にゲームのターゲットにされてしまうも生き残ったホフマン。と言うことは7作目もありそうだなぁと思っていたんですが、他の方のブログを読むとなんと10作目まで予定があるそうです。ひょえぇ~~。
6作の中で一番見応えがあったというブログもありますが、僕はやっぱり1作目。見終わったあと「やられたぁ~!」という印象が忘れられません。その点、本作は6番目の封筒がホフマンであることは誰が見てもすぐわかると思います。グロさは変わりませんが、意外性がだんだんとなくなってきていると思います。
ちょっと残念な映画だったと思います。
ところで他のブログでも書かれている方が多いですが、アメリカの保険業界を風刺した映画シッコを思い出します。そして冒頭の二人はサブプライムローンのことも思い出します。サブプライムローン問題が世界中で不景気をもたらしましたが、要はあそこでゲームをさせられた二人のように返済能力のない人たちに住宅ローンを組ませたのが発端なんですから。今回の作品は、社会現象も織り込ませていて、不景気のはけ口としてちょっとスカッとしたような気がします。
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