イベント:CEATEC JAPAN 2009



 記事にするのが遅くなってしまいましたが、最先端IT・エレクトロニクス総合点のCEATECに行ってきました。
 場所は幕張メッセです。うちからバイクで1時間くらい。
 実は下の表の通り、CEATECに名前が変わってから10年の中で出展社数、来場者数共に最少なんです。台風やインフルエンザだけの所為ではなく、不景気が影響していることは間違えないでしょうね。
 出展社数来場者数
2009年590150,302
2008年804196,630
2007年895205,859
2006年807194,267
2005年788199,680
2004年728182,490
2003年667191,528
2002年754173,021
2001年833158,830
2000年748172,053




 会場に入ってまず目に入ったのが、横浜のパソコンメーカーKOHJINSHA。液晶モニタが2つあるノートパソコン。参考展示ですが・・・。便利なのか見にくいのか、微妙です。他にもここのメーカーは345gのポケットサイズパソコンPMシリーズなどを展示。とても小さいので持ち運びには便利。表示解像度は1024x600ですが、本体の小ささを考えればこんなものでしょう。これ欲しいです。

 朝日木材加工はいろんなデザインのテレビラックを展示していました。特に参考出展でしたが薄型テレビ用のラックは、ハードディスクレコーダーなどは普段立ててしまっておき、使う時だけ横に倒して使うラックもありました。これならせっかく薄型テレビにしたのにテレビラックは場所をとると言うことがなくなります。へぇ~って感じでした。

 これはPLC(Power Line Communications)です。PLCの日本語名は高速電力線通信。英語には「高速」に相当する英語がないのに日本語にはなぜか入っているんです。要するにコンセントを使って通信しましょうというもの。数年前からコンセントをLANがわりに使おうという製品が販売されているのでご存じの方も多いと思います。
 50Hzもしくは60Hzの低周波の電力線に、2M~30MHzの通信信号を合成して、最大で200Mbpsの速度を達成できます。PLCの最大のメリットは既存のインフラをそのまま使えることですが、実は当然ながら電力線は高周波を載せることを想定して作られていませんので、それがどのような影響を及ぼすのか予測できず、実際は分電盤よりも末端の部分でしか認可されませんでした。もし全面解禁になれば電力会社はプロバイダ事業、通信事業も始められるはずでした。それを予想して東京電力の株を買ったのですが、認可されなかったため株価は上がりませんでした。残念。

 LANの代わりだけでなく、コンセントがUSB代わりに。。。リビングのパソコンを自分の部屋のキーボードで操作したり、離れたハードディスクにアクセスできたりと。。。

 こちらはコンセントをHDMI代わりに。HDMIはTMDSという映像ラインの他にCECというコマンドラインも含まれており、これを利用することで離れた機器の操作も可能です(ビエラリンクなど)。したがってリビングにあるハードディスクレコーダーを寝室で見るということも可能になります。

 こちらはTLC(TV Line Communication)。テレビのアンテナ線をLAN代わりにしようというもの。アンテナケーブルがあるところには必ずコンセントもあるのでPLCでいいんじゃない?と思ったのですが、複数のPLCは干渉する場合もあるのでわけることができるのならば、分けておいた方がよいのだとか。

 マスプロ電工では、地デジへの移行に関するQ&Aや相談、診断などを行っていました。診断と言うところにかけたのかコンパニオンさんは白衣です。
 地デジと言えばピクセラから5,000円を切る地デジチューナーが発売されましたが、工事費は2万円前後かかります。総務省の情報通信審議会では以前から「5,000円以下の簡易チューナが早期に市場投入される事が重要」としていますが、工事費も安くしないと普及に拍車はかからないでしょうね。
 

 古いマンションや病院などで、既存のアンテナ線を利用して地デジに移行ができない場合は、工事費がそうとうかさむことが予想されますが、DXアンテナがデモをしていたのは、屋上に設置したUHFアンテナで受信した信号を一度60GHz帯に変換して、屋上から下に向けて送信。各家庭のベランダにアンテナを設置してそれを受信するシステムを紹介していました。60GHz帯なので手をかざしただけで受信できなくなってしまいますが、個人的にはおもしろいシステムだなぁを思いました。

 さすがソニーのブース。めちゃくちゃこんでいます。ソニーと言えばやっぱり3Dでしょう。普通3D用のカメラはレンズが2つあるのが一般的ですが、今回紹介していたソニーの3Dカメラはレンズが一つ。1つのレンズの右側から入る映像と左から入る映像を分光して2つの撮像素子で記録するんです。
 これまでの3Dは被写界深度の深い映像で、ピントの合っている被写体を距離に応じて左目用と右目用に差をつけています。ボケのある映像は視差をつけにくいし、2つのレンズを同時にズームしたりフォーカスをあわせたりが難しいのです。
 一眼にすることでボケのある映像も撮影できます。また、ボケがある分視差が少なくても立体に見えやすいですし、視差が少ない分目も疲れません。さらに視差が小さいので3Dメガネをかけていない人も普通の2D映像としてみることができるのです。
 さらに240fps(1秒間に240枚の絵を表示する。現行のアナログテレビは30fps、映画は24fps)も可能なんですって。

 同じくソニーは3Dのプロジェクタ(映画館用)も展示。デジタルシネマ規格で唯一の4Kx2Kに対応した3Dプロジェクタなんですって。実際には片眼が4096x1080で、両目あわせて4Kx2Kなんですって。ちなみに60pで、RGB444。

 こちらはパナソニックの3D用カメラ。2009年2月にはパナソニック・ハリウッド研究所内に3Dオーサリングセンターを開設し、Blu-ray3Dディスクの制作も行っているそうです。

 映画館などでは3Dは偏光方式という方式を採用しています。メガネが安く作れ、既存のプロジェクタをちょっと解像するだけだからです。一方、家庭で使われるテレビはシャッター方式が一般的です。テレビは右目用と左目用の絵を交互に表示し、右目の絵が表示されている時はメガネの左目の透過型液晶が黒くなり、右目は透明になる。これが交互に行うことで右目用の絵は右目に、左目用の絵は左目に届く仕組みです。この方式は、テレビは高速に絵が表示できれば良いだけで難しい技術がいらないからです。(メガネへの同期信号を出力するくらいです。)
 上の写真はソニーのシャッター式の3Dメガネです。高速に黒と透明が入れ替わっているのでテレビ以外を見ると明るさが半分になったように見えます。
 ソニー以外にも、パナソニック、ビクター、東芝、などなどテレビを作っているメーカーは例外なく3Dテレビを出品していました。三菱電機では3Dの液晶プロジェクタも参考出品しており、3D映像がお茶の間に届くのもホントに間もなくだと思います。

 この写真では全然わからないと思いますが、パナソニックでは103インチ、4Kx2Kのプラズマディスプレイを出展していました。確かにFull HDよりも高精細できれいだと思いますが、現行のVGA解像度のテレビでも全然不満ないし・・・。2011年にアナログ放送が終了してテレビの買い換えを余儀なくされ、2031年には現行の地デジが廃止されて4Kx2Kテレビの買い換えを余儀なくされるなんてことにならなければ良いんですが。

 同じくパナソニックではエコ製品も出展。現行の太陽光発電などで発電した電気は直流から交流に変換されてから使われます。一方、これから主流になると思われるLED電球などは交流よりも直流の方が相性が良いです。他にも携帯電話やノートパソコンなどACアダプタで使う機器は交流から直流に変換されています。だったら直流で発電された太陽光発電などはそのまま直流で使い、必要に応じて直流→交流、交流→直流に変換しましょうよというシステムを提案していました。
 併せて、発電した電力をためておくための高容量リチウムイオン電池モジュールも展示していました。発電した電力をためておくことは今後風力発電や太陽光発電などのグリーン電力の課題の一つですが、せっかく11月から高い値段で太陽光発電の電力を買ってくれるようになったのに・・・。発電した電力をためておくようになるのは、10年後以降でお願いします(笑)。

 これから普及が期待される燃料電池。エネファームと言った方がわかりやすいかも知れません。原理は中学の理科で習った水の電気分解の反対とよく言われますが、ガスから水素をとりだし、残った炭素分は二酸化炭素として排出されるその原理がわからなくて質問しようとしたのですが、パナソニックの説明員はずっと上司と思われる人と話をしていて、話しかけても無視されてしまいました。説明員としての自覚が足りない会社です。

 東芝も3Dテレビを展示。CELL REGZAと名乗る次世代レグザ用エンジンはこれまでのエンジンの143倍の処理能力を持っているそうで、展示されていたレグザは8チャンネル同時録画が可能。ジェスチャ(手の動き)で操作も可能で、3D映像も2Dソースの番組を3Dとして表示も可能だそうです。大きいもの、動きの激しいものは手前にあると判断するそうです。それだけで立体に見えるの?と思いましたが、2Dソースの3D映像も自然に立体に見えるので驚き。
 画像も、色温度1024種類×ガンマ補正128種類×明るさ100種類×色の濃さ64種類×シャープネス32種類×超解像技術? 32種類×LED512分割処理=439,804,651,110,400パターンから最適なモードを自動選択。さすが技術の東芝です。

 HITACHIも大きなブースを構えていましたが、見つけるのも大変なくらい小さく地味な発表をしていた次世代コーデック。現行のH.264の次の規格H.265に採用される可能性の高いコーデックではH.264と比べて低レート(2Mbps)でも充分きれいです。 
 写真では茶色の固まりにしか見えませんが、NTTドコモの木でできた携帯電話。以前オリンパスがフォトイメージングエキスポで、木でできたデジカメを参考出品して以来見かけなくなり、どうしちゃったんだろう?と思っていたのですが、ここに来て携帯電話に姿を変えて登場です。

 同じくドコモの目で操作するリモコン内蔵イヤホン。イヤホンについている電極で目の動きを探知するそうです。デモをやっていましたが、ちょっとおかしい人みたいです。
 他にもドコモは拡張現実(ドコモ版セカイカメラ)なども展示。GPSを使って持ち主の行動を推定してTPOに応じてGUIを変えたり、情報を表示したりする技術も展示していました。開発者の顔写真付きなのですが、その写真を見るとサービスのパーソナル化というよりストーカーの技術に思えてしまいます(笑)。

 京セラのブースは、2年前に設置した太陽光発電について質問しに言ったのですが、一人のおじさんが太陽光発電の説明員を独占。息子が家を建てるので太陽光発電をプレゼントしたいんだそうです。太陽光発電は一度設置すれば(メンテナンスも必要ですが)、何十年も発電し続けるので自分がもしいなくなっても何かを残せると言うことなんでしょうか。メモをとりながら熱心に質問をしていました。その人の隙を見て自分の質問をして、それはそれで解決したのですが、おじさんの質問の矛先はなぜか僕に向いてしまいました。実際に導入した人の意見を聞きたいというのです。京セラの説明員の前で京セラの良いとこ悪いところ(悪いところよりも良いところが多いので自分も京セラの太陽光発電を導入したんですけど。)をぶちまけてきました。説明員からはお礼を言われ、おじさんからもお礼を言われ、京セラのブースを後にしようと思ったところに上の写真の携帯電話を見つけました。
 一見普通の携帯電話ですが、液晶パネルの保護膜がスピーカーになっているんです。なんかいろいろな用途に使えそう。

 ちょっと戻ってソニーのブースですが、Transfer Jetの展示がありました。Transfer Jetとは通信距離は3cm程度ですが通信速度が560Mbps(物理層レベル)と高速通信なのが特徴。
 上の写真は撮影した写真を友達の携帯に転送するデモ。他にも撮影したデジカメ写真をパソコンやフォトフレーム、テレビなどにに瞬時に取り込んだり、CDやDVDをダウンロードするサービスのデモなどを行っていました。

 こちらは・・・。SF映画で、人工衛星から敵の基地をレーザー攻撃しているような絵ですが、これはソーラーバードと呼ばれるプロジェクトです。
 200m規模の鏡と太陽光発電装置、その電力をマイクロ波に変換する装置と送電アンテナからなる人工衛星を数十機宇宙に打ち上げ、その衛星から送られてくるマイクロ波を地上で受信する24時間365日稼働可能な太陽光発電装置です。原子力発電1基分の1GWの電力が得られるそうです。
 鳥が飛んでくると黒こげになるんじゃないか?と思いますが地上受信機もとても広いためエネルギー密度にすると電子レンジから漏れるエネルギーよりも小さいそうです。逆に電子レンジってやっぱりそんなにマイクロ波漏れるんだという感じです。
 当初は地上受信機で受信するのではなく、携帯電話やデジカメのような電子機器に直接送ろうとしていたらしいですが、なんと恐ろしいことを考えるんでしょうか。

 気がつけばもう5時。最後はコンパニオンさんで。太陽誘電

 村田製作所セイコちゃんのストラップがもらえると聞いていったのですが、もうタイムアウト。もらえずじまいでした。


 実はCEATECは初めて行ったのですが、友人からは半日あれば充分だよと言われていましたが、思いのほか見たいところが多くて1日でも足りない感じです。毎年行っている人に言わせると今年はわくわく感が少なかったそうですがおもしろかったです。
 今年から土曜日も開催され、土曜日は無料なのでもしデジタル好きな方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
 ちなみに、ドラクエのすれ違い通信がこの日だけで60人くらいやれました(^_^)v







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