映画：96時間

8月22日封切り後、近くの映画館は1ヶ月も経たずに上映終了予定の96時間を慌てて観てきました。

●ストーリー（ネタバレもろあり）

　アメリカのために身を粉にして働いていた元CIAエージェントのブライアン・ミルズ（リーアム・ニーソン）は、今はその仕事を辞め、カリフォルニアでその日暮らしをしていた。在職中は仕事人間で、家族を顧みない彼は妻のレノーア（ファムケ・ヤンセン）に見限られ離婚。その後レノーアは資産家と再婚し、一人娘のキム（マギー・グレイス）もレノーアについて行ってしまい、ブライアンは孤独に生きている。
　この日はキムの17歳の誕生日。盛大なパーティーに駆けつけたブライアンは彼女にプレゼントをするが、新しい父親のプレゼントには到底かなわない。ブライアンの唯一の願いはキムとの絆を修復すること。キムのためなら何でもする覚悟だが、それは一人から周りしていた。

　昔の仕事仲間からバイトの誘いがあった。人気歌手のシーラ（ホリー・ヴァランス）のボディガードだ。コンサートが終わりステージから楽屋に戻ろうというその時、何ものかに襲われたが、ブライアンの活躍で事なきを得た。ブライアンの娘の夢は歌手になることだと聞いた彼女は、ブライアンにマネージャーやプロデューサーの連絡先を手渡した。

　ある日、キムから会いたいと電話があった。喜ぶブライアンだが待ち合わせ場所にはレノーアの姿もあり、落胆する。キムは親友のアマンダと二人で美術館巡りのためにパリに行きたいというのだ。子供たちだけで海外旅行に行くなど許可できないと言うブライアンに、キムは悲しんで立ち去ってしまう。しかもレノーアからも非難される。キムの悲しむ顔に耐えられないブライアンは、パリに着いたら、そして毎晩必ず電話をすることを条件に許可をする。

　キムとアマンダはパリに向かい、アマンダの従兄弟が住むアパートへと向かう。しかし従兄弟は旅行中で、二人で泊まるというのだ。なかなか連絡のないブライアンは心配してキムに手渡した携帯電話に電話をかける。その電話をとった時キムはバスルームにいた。そのバスルームの窓からは、何ものかがアマンダを誘拐する姿が見えた。泣き叫び、恐れおののくキムにブライアンはベッドの下に隠れるように指示する。そして犯人の姿を見たらそれを電話で伝えるように言う。
　電話越しに自分の娘が誘拐される。電話の向こうの犯人にブライアンは「もし今すぐ娘を解放しないなら、俺はお前を追いかけて探し出し、殺す。」と告げる。犯人からは、「グッド・ラック」との一言だった。
　犯人の声とキムからの手掛かりを分析し、犯人はパリで勢力を拡大しているアルパニア系の人身売買マフィアであることを突き止める。彼らは外国人旅行者の女性を誘拐し、麻薬漬けにし、売春させたり海外に売り飛ばしている。誘拐から96時間以内には海外に売り飛ばされるか殺されていると言うのだ。
　ブライアンはレノーアの夫からプライベートジェットを調達し、パリへと向かう。
　ブライアンはキムが泊まることになっていたアパートから壊された携帯電話を見つける。そこから空港で知り合ったピーターという男性の写真を割り出し、詰め寄る。しかしピーターは彼から逃げる最中にトラックにはねられ死んでしまう。ブライアンは因縁のあるパリ警察の警部から密かに売春が行われている工事現場に潜入し、キムのジャケットを持つ少女を見つける。彼女の証言から一味の隠れ家を割り出し潜入する。
　そこには無残にも麻薬漬けにされ殺されたアマンダの遺体があった。しかしキムの姿は見つけられない。怒ったブライアンは目にもとまらぬ速さで一味を血祭りに上げた。一味の一人から、純潔な少女は高値で国外に売れることを聞き、そのオークション会場へと向かう。
　まんまとオークション会場に潜入したブライアンはキムを見つけるが、逆に捕まってしまう。しかしブライアンは敵の隙を見つけて脱出し、落札者を追う。そして見事キムを救出することができた。
　無事に戻ったキムは、ブライアンと一緒に歌手になるためのボイトレを受けるため、シーラの元を訪ねる。

●感想、思ったこと（ネタバレなし）

　娘を誘拐され、無敵のパパが救出するという、何のひねりもないストーリーはアーノルド・シュワルツェネッガー主演のコマンドーと全く同じ。
　しかしハリウッド映画にはないものもあります。その辺がフランスのリュック・ベッソンなんでしょうか。ハリウッド映画だと、意味もなく女性が登場し主人公を助けますが、この映画では主人公・ブライアンは終始一人です。そして主人公は悪役を殺す時に躊躇して逃げられ、その後再度決着をつけますが、この映画では何のためらいもなく殺します。
　悪役から手掛かりを突き止め、それ以上のことは知らないという悪人に対して「信じよう。だが容赦はしない。」と電流を流しっぱなしで立ち去る主人公も特徴的です。そして自分の娘を助けるためなら無実の人をも撃ってしまいます。スター・ウォーズ エピソード１・ファントム・メナスでクワイ＝ガン・ジンを演じたリーアム・ニーソンとは思えません。
　悪人を問答無用で殺すシーンはある意味スカッとしますが、冷静に考えるとやっぱりやり過ぎ。でも、仕事帰りのストレス発散にはもってこいの映画だと思います。他の人のブログを読むと、女性にはあまり受けなさそうなのでデートには向かないかも？！
　ちなみに96時間公式サイトのジャック？ブライアン？タイプ診断では、僕はジャック・バウアー：80％、ブライアン：20%でした。

観て良かった度：●●●●○ ４点　最低１点、最高５点

• 96時間公式サイト
  
• 96時間DVD(Blu-ray版はこちら)
  
• 96時間 輸入盤オリジナルサウンドトラックCD
  
• ピエール・モレル(監督)
  
• リュック・ベッソン（製作・脚本）
  
• リーアム・ニーソン(ブライアン 役)
  
• ファムケ・ヤンセン(レノーア 役)
  
• マギー・グレイス(娘・キム 役)
  
• ホリー・ヴァランス(人気歌手・シーラ 役)
  
• ↑送料無料キャンペーン実施中^※。お買い物はで。
  
• 楽天市場のポイントもたまるもどうぞ。
  
• 映画監督、脚本、プロデューサー、プロモーションビデオ。映画を仕事にしたいならバンタン映画映像学院
  

※キャンペーンは本記事掲載時3/31までの期間限定キャンペーンです。実際のキャンペーン内容は各サイトでご確認の上ご利用ください。

Comments

[にゃむばなな]

TBありがとうございました。
確かにハリウッド映画と違って助けてくれる女性も登場しないし、宿敵とも最後でしか戦わないし、敵とみなした相手には容赦ないところはこの映画の面白さでしたよね。
それにしても本当に容赦なしにはちょっと驚きました。しかもそれをあの優しそうなリーアム・ニーソンが演じているのも。

[keyakiya]

テンポのいい展開にはある種の心地よさを感じました。
でもあまりにも容赦なく人を倒し続けるのを見続けると
ちょっとヘンだなぁという気分にもなります。
人形を倒しているような嘘っぽい感じです。
フュイクションですから、それでいいのかもですが。

[よしな]

●にゃむばななさん、コメントありがとうございます。
容赦のないところは違和感あるけど、悪人をばったばった倒すところは爽快感のあるところですね。暴れん坊将軍のクライマックスみたいです。
でも、思い出してみると、ブライアンって銃あんまりうまくないんじゃないでしょうか？ばったばったやっているところは基本的に至近距離なんですよね。売春宿から逃げるところでは、車の影に隠れての銃撃戦で敵に当たってないんです。至近距離での銃撃戦は強いけど、射的は苦手なんじゃないでしょうか。(笑)

●keyakiyaさん、こんにちは。
ホントにテンポは良いですよね。展開は早いけど、複雑なストーリーじゃないから、ついて行けないというわけでもないですし。違和感を感じながらも敵を殺していくのはこの映画の醍醐味の一つでしょうね～。


●みなさんへ。
コメントをいただく時ウェブリブログ以外からだとリンクを張れないようになっていました。すみません。。。

[かからないエンジン]

ＴＢありがとうございます。
僕はこの映画、「コマンドー」のような
問答無用の８０年代バカアクションの子孫だと感じました。
あの見終わった後の肩で風切る感じが最高なんですよ。

[よしなしごと]

かからないエンジンさん、コメントありがとうございます。
確かにストーリー的に単純明快。この手の映画を見た後って自分が強くなった気がしますよね(笑)