映画：HACHI 約束の犬

HACHI 約束の犬を観てきました。最近、出張だったり、ドラクエにはまっていたり、教習所に通ったりで記事にするのがだいぶ遅くなりました(汗)

●ストーリー（ネタバレあり）

　アメリカ東海岸の小学校。みんなが「尊敬する人」という課題で描いた作文を発表している。ある子は母親を、ある子は歴史上の人物を。そして一人の少年はおじいちゃんが飼っていた犬だという。みんなはバカにするような笑いを浮かべるが、その少年はその犬の作文を読んで聞かせる。

　日本の山梨からその荷物は成田空港を経由してアメリカ東海岸のとある郊外にあるベッドリッジ駅までやってきた。ところがポーターはその荷物を落としたことに気がつかない。その荷物から這いだした子犬は飼い主を見つけられずホームを一人さまよっていた。寒い冬の夜のことだった。
　その子犬を偶然見つけたのは大学教授のパーカー・ウィルソン（リチャード・ギア）だった。彼は駅員のカール（ジェイソン・アレクサンダー）にその子犬を手渡すが、預けられても動物管理局に届けるしかないという。仕方なくパーカーは家に連れて帰るが、妻のケイト（ジョーン・アレン）に反対される。
　翌日からパーカーは迷い犬のポスターを作り駅やお店などに貼ることにする。ところが一向に飼い主からの連絡はなかった。パーカーは日本人の友人・ケン（ケイリー＝ヒロユキ・タガワ ）にその犬を見せると、犬種は秋田犬（あきたけんいぬ）という由緒正しい犬種であることを聞かされる。また、首輪につけられた“八”は、“HACHI”と呼ぶことも教えられた。
　パーカーは飼い主が見つかるまでとケイト言われていたが、ボール投げを教えたりとハチに夢中だ。そんな時、１本の電話がかかってきた。飼い主ではなかったが、飼っても良いという電話だった。ケイトは庭でハチと遊ぶパーカーを見ながら「ごめんなさい。もう飼い主が見つかったの。」と答える。こうしてハチはウィルソン家の一員として認められた。

　愛情持って育てられたハチもだいぶ大きくなった。パーカーが仕事に出かけると塀を乗り越えたり、穴を掘ったりして抜け出し、パーカーを駅までお見送りする。５時。汽車の音を聞いたハチはまた庭から抜け出して駅までお迎えに行く。
　雨の日も、雪の日も、毎日続けられた。
　駅前でコーヒーを売るシャビール（エリック・アヴァリ）や近所のお店も、そして通勤客もこの光景が当たり前のようになっていた。

ベッドリッジ駅、午後５時。
駅にはいつも君が待っていた。

　飼い主と一匹の間に生まれた愛情と信頼は、永遠に続くと思われていた。

　そんなある日、パーカーは大学の授業中に急に倒れてしまい、帰らぬ人となる。それがきっかけでケイトは引っ越すことに。ハチは娘のアンディ（サラ・ローマー）と夫が引き取ることにする。

　しかし、ちょっとしたすきにハチが逃げ出してしまう。向かう先はただ一つ。ベッドリッジ駅。もうすぐ５時。ところがパーカーは駅から出てこない。アンディは「もう待つ必要はないんだよ」と言うが、連れ帰ってもすぐに抜け出してこの駅に着てしまう。
　アンディは泣きながらハチのリードをはずし、ハチを残して帰っていく。

　毎日主人を待つ犬というほのぼのした毎日の光景が、帰らぬ人を待つ犬という悲しい光景になってしまったベッドリッジ駅。
　この話を聞きつけた記者がハチを取材に訪れた。その記事が新聞に載ると、ベッドリッジ駅に全国の子供たちから餌代にとお金も送られてくるようになった。シャビールや近所のお店の人の善意や贈られてきた餌代でハチのエサが買われた。

　約10年後ケイトとケンがこの駅を訪れた時、ハチはだいぶ衰えていたがまだハチは主人のことを待っていた。

　少年が作文を読み終えた時、教室中が涙で包まれていた。

●感想、思ったこと（ネタバレあり）

　日本人ならば誰でも知っているハチ公物語のハリウッドリメイク版。日本に来ていたプロデューサーがハチ公物語に感動してハリウッドリメイクしたいと考え今回映画化された作品。脚本を読んで涙が止まらなかったという自らも犬を飼っているリチャード・ギアは出演だけでなく制作もやることになり、監督は同じく愛犬家のラッセ・ハルストレムを指名し、脚本を読んだ彼も快諾して、今回の作品が実現したそうです。
　ストーリーを短く書けば「何年も飼い主を待ち続けた犬の話」と１行もかからず書ける内容ですが、見返りを求めない無償の愛と信頼と暖かさが盛り込まれた作品。ハチ公物語とは関係ありませんが、何かの記事で「読書は読む過程が大事。内容のない本でも必ず『読んで良かった』と思う瞬間がある。でもそれを他の人に説明しようと思っても実際に読まないと説明できない。」といくつかの本を紹介しながら紹介していました。ストーリー重視の僕としてはこの記事の意味がわかりませんでしたが、この作品はそのわかりやすい例と言えるのかも知れません。
　ストーリーがわかっていても泣けてしまう。隣にいた女性はティッシュがなくなり、一緒に来ていた女性にもらっていました。
　キャストもリチャード・ギアは良いですね。一流と言われる俳優なだけあります。そして主人公であるハチ。子犬は秋田犬ではなく柴犬を使って撮影し、大人のハチは３匹の秋田犬を使っているそうです。
　ちなみに、犬ものの映画ってどちらかというと犬が死ぬ映画が多いですが、ハチ公物語は逆ですね。

　うちでも犬を飼っています。この作品を観た後、「パパ（親父のこと）がいなくなったらどうする？」なんて話しかけていたのですが、今日から親父が入院することになってしまいました。今まで風邪くらいしかひいたことのなかった親父が入院と言うだけでも堪えているのに、この作品をみた後だけにかなり僕もショックを受けています。健康に自信のあった親父もかなりショックでしょうが。。。
　入院の朝、「しばらく帰ってこないからね。」と言い残して病院に向かったのですが、いつもは親父よりもエサの方に飛びつくのですが、今日はエサは見向きもせずに親父の顔を舐めていました。わかるんですかね～。ちなみに今も玄関で親父の帰りを待ってます。

観て良かった度：●●●●○ ４点　最低１点、最高５点

• HACHI 約束の犬公式サイト
  
• HACHI 約束の犬DVD(Blu-ray版はこちら)
  
• ハチ公物語（単行本）
  
• ハチ公物語（DVD）
  
• HACHI 約束の犬(サントラCD)←試聴可です。
  
• コミック版 HACHI 約束の犬(コミック)
  
• HACHI 約束の犬 公式ストーリーブック
  
• 主題歌：忘れないよ（DVD付き初回限定版はこちら）（青山テルマ）
  
• ラッセ・ハルストレム(監督)
  
• リチャード・ギア(パーカー教授 役・制作)
  
• ジョーン・アレン(ケイト 役)
  
• サラ・ローマー(アンディ 役)
  
• ジェイソン・アレクサンダー(カール 役)
  
• ↑送料無料キャンペーン実施中^※。お買い物はで。
  
• 楽天市場のポイントもたまるもどうぞ。
  
• 映画監督、脚本、プロデューサー、プロモーションビデオ。映画を仕事にしたいならバンタン映画映像学院
  

※キャンペーンは本記事掲載時3/31までの期間限定キャンペーンです。実際のキャンペーン内容は各サイトでご確認の上ご利用ください。

Comments

[nana]

よしなさん今晩は、覗いたら 「ナナ」の写真ではもう駄目です。ＨＡＴＩは柴犬じゃないですか？写真で見る感じは秋田犬とは思えませんが。日本犬は飼い主に忠実ですから父上の事を本気で思っています。nanaはナナが身代わりになってくれたと今も本気で思っています。

[nana]

すみません、秋田犬ですね。

[よしな]

nanaさん、こんばんは。
愛犬家にとっては正直つらい映画の１つですよね～。ナナもnanaさんに飼われて幸せなんじゃないでしょうか。

[ｍａｓａｌａ]

こんにちは、いつもＴＢありがとうございます。
先ほど、こちらからＴＢをお返ししたのですが、うまく送信出来ないみたいなのでコメントにて失礼します。

本作が良かったのは話を変にいじらなかったのが好印象でした。ハレストレム監督らしい静かな演出も良かったです。

これからもよろしくお願いします。

[Kelly]

はじめまして。
トラックバック、ありがとうございました。
「HACHI」、いい映画でしたよね。
リチャード・ギアのやさしい笑顔が、一層この物語に味を出してくれましたよね。
「日本の犬は物に釣られない…」っていう台詞が印象的でした。（笑）

[ヤマト]

はじめまして

ＴＢありがとうございました。
何度か貼ったのですが、こちらからＴＢが
なかなか届きません

お父さま、その後大丈夫でしょうか？
犬は、とてもカンの鋭い生き物で、
言葉も通じる部分はありますが、
人間の雰囲気や表情でいろいろわかってしまうのですね。

はやく健康になられて退院されると良いですね

[よしな]

●ｍａｓａｌａさん、こんにちは。
トラックバックが？？？になってしまいましたね。申し訳ございません。
確かにハリウッド映画は話をアメリカ風に書き換えますよね。僕は恥ずかしながら原作を読んだりDVDを見たりしていませんが・・・。

●Kellyさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
リチャード・ギアってホントに優しい、良い笑顔ですよね～。あんなおじさまになりたいです♪優しい雰囲気の中で終わっていくこの映画は泣いちゃう映画ですが、ある意味、癒されました。

●ヤマトさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
トラックバック確認しますね。NGワードをかなり厳しく設定しているので、それで自動承認にならないのかも知れません。
ヤマトさんもわんちゃんを飼われているんですね～。
親父はとりあえず検査入院なんですが、大したことないといいんですが・・・。

[にゃむばなな]

お父様が一日でも早く退院されることを心からお祈り申し上げます。

私も犬を飼っていたのですが、私が一週間の短気入院をしたときもいつもと様子が違っていたと後で家族から聞きました。
やっぱり犬って普段から家族のことをよく見ているから、ちょっとした変化にも気付くんでしょうね。

[よしな]

にゃむばななさん、コメントありがとうございます。
励まし、ありがとうございます。m(_ _)m　検査入院なので大したことないという結果がと良いんですが。
にゃむばななさんも入院されていたことがあるんですね。短めの入院でなによりです。お互い、そしてこれを読んでくださっている方みんな、健康に気をつけましょうね。
入院ではないですが、旅行で家を離れても僕がいない時は何も変わらないそうです。

[ｍｒｓピッキー]

TB,送ってくれて、ありがとう！

アメリカではまだ観れないのだけど、日本では多くの人達が泣いたと聞いているので、その意味では怖いわ～！話がわかっていても泣いてしまうって言うのは凄いわよね～！

犬は、繊細な動物だから、飼い主の心の状態に敏感だから、そちらのワンちゃんも、お父様の事、心配していると思うわ。お父様、早く良くなるといいわね～！

[Nao]

よしなさん、こんばんは☆

好きな歌手のお話から近い年齢って勝手に思っていましたが、お父さんがちょっと具合がよくないけれど、ワンコも（多分お母さんも）ご健在のことと思います。誰に対しても今現在を大切にしてあげてください。そして決っして後悔することのないように。

私はとうに両親を、最近ワンコも亡くし、日々後悔ばかりです。これからは何かしらのカタチで還元できればと考えていますが、実際は遊んでばかりです。でもね。どうしようもなく思い出してしまうことがあるんです。
よしなさん、他の方には私のような後悔がないように・・・そう願っています。暗い話でゴメンなさい。
ハチ、可愛かった♪

[よしな]

Nao,さんコメントありがとうございます。
親孝行しようと思った時にはもう親はいないなんてよく言われますが、わかっていても後回しになっちゃいますね。
幸い、検査結果は最悪な事態は避けられたので、良かったと言えば良かったです。
ご心配おかけして申し訳ありませんでした。

[masya]

まだこの作品は観てないです。泣いてしまうのはわかってるし、観賞後、館内が明るくなった時、気恥ずかしい自分を想像すると…。DVD化されてから、自宅でこっそり観ます。

入院された、お父様。心配ですね。お大事になさってください。

[よしな]

masyaさん、こんばんは。
確かに大迫力なシーンがあるわけでもないので、DVDでもいいかなという気もしますが、良い映画ですのでぜひ劇場で観られることをオススメしますよ～。
父親は検査入院の結果、大したことはなかったです。親戚（血のつながりのある親戚）には癌になった人は一人もいないんです。今回も年齢と症状を考えると癌かなと思ったんですが、大したことがなくて良かったです。ご心配をおかけ増して申し訳ありません。