ミュージカル:春のめざめ
●ストーリー(ネタバレあり)
19世紀末のドイツ。無味乾燥な授業、理不尽な教師たち、無理解な親・・・。
思春期の真中にある10代の少年少女たちは、保守的な社会の中で息が詰まりそうな退屈な日々を送っています。
成長していく自分の身体に戸惑いを隠せないベンドラ(林香純)の姉に2人目の赤ちゃんが授かります。ベンドラは母親(中野今日子)に赤ちゃんはどうすればできるのかを聞きますが、コウノトリが運んでくると答えをはぐらかされる。コウノトリが運んでくるなんて信じる年齢じゃないと言うが、夫のことを愛せばできると言われ、納得できぬままその場をやり過ごされてしまう。
学校では知識の詰め込みだけを行う授業に飽き飽きする生徒たち。メルヒオール(柿澤勇人)はそんな教師(志村要)に自分の意見を言うが、口答えをしたと体罰を受けさせられてしまう。
思春期の少年たちの興味は異性。モリッツ(三雲肇)は悪夢にうなされていた。毎晩女性の足の夢を見るのだ。性的で理解できない夢のために勉強が手につかない彼は、その悩みを親友のメルヒオールに告白する。メンヒオールは夢の正体、女性と男性の関係についてリアルなイラスト付きで解説したメモをモリッツに手渡す。
モリッツだけでなくハンシェン(南晶人)、エルンスト(竹内一樹)、ゲオルグ(白瀬英典)、オットー(玉井晴章)らも悩みがあった。ピアノ教師(中野今日子)のことが気になったり、あるいは女性ではなく男性に興味があったり、本を片手に毎晩トイレで一人で処理する子・・・。
ある日、幼なじみのベンドラとメルヒオールは森の中で偶然再会する。二人は幼なじみではあったが成長するにつれ、学校は別々、一緒に遊ぶことも許されなくなっていた。空白の時間を埋めるように二人は会話を重ねるうち、幼なじみではない特別な感情を抱きはじめ、とうとう結ばれる。
相変わらず勉強に身が入らないモリッツは、とうとう試験に落ちてしまう。学校の評判を落としかねないと教師たちが操作した採点をしたのだ。とうとう学校を退学になったモリッツがその事を父親(志村要)に言うと、「どうせお前には期待していなかったが、これからどう世間に顔を向ければいいんだ!」と激怒。自分のことよりも世間体を気にしている父親の元を離れてアメリカに行こうとするが、離れて暮らす母親(中野今日子)にお金を借りることもできず、行き場を失い、とうとう彼は森の中へと向かっていく。拳銃を手にして。
最近、ベンドラの体調が優れない。心配した母親は医者(志村要)に診てもらうが、彼女は妊娠していた。それが子どもができる行為だと知らなかったベンドラだが、未婚の少女に子どもができてしまっては世間体が気になる母親はベンドラを医者に預け、殺してしまう。
一方、ベンドラを妊娠させたこと、モリッツに赤裸々なメモを渡したことでメルヒオールは施設に入れられてしまう。しかしベンドラを愛すあまり彼は施設を抜け出す。メルヒオールはベンドラの友人に夜中に教会裏の墓地に来るようにベンドラに伝言を預ける。メルヒオールが墓地に向かうがそこにはベンドラの姿はなかった。その代わりに彼が見たものは、ベンドラのお墓だった。
●感想、思ったこと(ネタバレあり)
実は・・・。春のめざめのチケットを購入したはいいんですが、すっかり忘れていて観に行けなかったんです。用事があったとかではなく、まったくミュージカルの日だというのを忘れて、普通に映画観に行ってました。(^^ゞ 映画から帰ってきて犬の散歩中にハッと思い出し、ショックを受けました。
仕方なく再度チケットを購入。本来ならばもっと早く観に行くつもりだったのですが、そんなこんなですっかり遅くなってしまいました。
ブロードウェイ版ではトニー賞8部門を独占したそうです。けれど僕には・・・。ロックミュージカルはあわないのかも。でも現代ミュージカルはホントのミュージカルと言うよりも、RENTのように映画化した方が見やすいんじゃないかという印象でした。
今回知っているキャストが大人役の中野今日子さんと志村要さんだけしか知っている人がいませんでしたので、キャストで楽しむというのもできず・・・。でも、志村さんが出てきた時は、ちょっと吹き出しちゃいました。軍人役が多い志村さんですが教師も似合ってるなぁって。ベンドラ役の林香純さんは何度か見かけたことはありますが、主役級の役は今回が初めて。ベンドラの時の林さんは会社の派遣さんにちょっと雰囲気似ていたなぁ。
見終わった後は、何で“春のめざめ”なんだろう?って疑問だったんですが、この記事を書きながらわかりました。春って性っていう意味だったんですね。少年少女たちの性のめざめっていう意味だったのか。。。
それにしても大人は自分の体裁を整えるために娘を殺すとは!かなり衝撃。そしてラストは・・・。あれ?メルヒオールはベンドラを追いかけないのね。そこがウィリアム・シェイクスピアと違うところか。。。
劇団四季だから、マイルドにしてはいるんでしょうが、それでも過激なシーンがあり、本場ブロードウェイ版ではもっとすごい表現もしているのかも知れませんね。
ちなみに近くのおばちゃんが、そういうシーンになると騒ぎ出すのがちょっとうるさかった。しかも携帯なってるし!携帯の電源くらい切ってから観劇しましょうね。
あっ、そう言えば!自由劇場での生演奏でのミュージカルって初めてかも!
観て良かった度:●●●○○ 3点 最低1点、最高5点 |
- 劇団四季公式サイト
- 春のめざめサイト
- 春のめざめ 劇団四季キャスト盤CD(ブロードウェイ版はこちら)
- 春のめざめ―子どもたちの悲劇(単行本)
- フランク・ヴェデキント原作
- チケットぴあ劇団四季特集
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この記事へのコメント
余計なこと言ってすみません!!でもちょっと気になっちゃって…m(__)m
すみません。もう1年以上前なのでどこが間違っているかわかりません。ご指摘いただければ修正しますので、ぜひご教示願います。