映画：ターミネーター４

今年楽しみにしていた作品の１つ。ターミネーター４観てきました。

●ストーリー（ネタバレかなりあり）

　2018年。人工知能を持ったスーパーコンピュータ“スカイネット”は人類を危険と見なして人類を滅ぼそうと核攻撃を行った“審判の日”から10年（14年）が経っていた。
　ジョン・コナー（クリスチャン・ベイル）は生き残った人間達による抵抗軍を率いて、スカイネットと戦っていた。
　抵抗軍の本部からジョンのもとへ１つの作戦指令が届いた。機械軍の施設に忍び込んで、あるデータを盗み出すこと。そのデータは機械軍が各マシンに指令を伝達する時に使われるデータの一部だ。これをもとに通信を妨碍すればマシンは無力化できる。
　ジョンらが率いる部隊は機械軍の施設に潜入することができた。そこでは人間を生け捕りにして細胞を研究し、中身は機械のターミネーター、外見は人工細胞で覆ったT-800の研究が始まっていることを知り驚くジョン。一方、目的であるデータを本部に送信することもでき、脱出を試みたが、敵の激しい攻撃に遭い、ジョン以外の兵士は全員が殺されてしまう。ジョンは救助ヘリに乗り本部へと向かう。
　本部では、アシュダウン将軍ら司令部ら秘密裏にスカイネット一斉攻撃の準備が着々と進められていた。その一方でスカイネットは暗殺リストを作り、リストの人物を執拗に追いかけていた。そのリストの２番目はジョン。そして１番目は名も無き民間人のカイル・リースだった。
　その頃、廃墟と化した施設から１人の男が這いだしてきた。彼の名はマーカス・ライト（サム・ワーシントン）。彼は名前以外の記憶がなかった。
　マーカスは１人さまよいながらロサンゼルスにやってきた。ロサンゼルスもマシンの攻撃に遭い、今は廃墟だ。マーカスはそこで人影を見かけ、話しかけようとする。しかしその人影はマーカスを攻撃。人ではなくマシンT-600だったのだ。
　それを助けたのは、抵抗軍ロサンゼルス支部を自称する、若きカイル・リース（アントン・イェルチン）だった。そう、ジョン・コナーの父親だ。ロサンゼルス支部のメンバーはもう一人。喋ることができない少女、スター（ジェイダ・グレイス）。
　マーカスはカイルの壊れたラジオを修理する。するとスピーカーから流れてきた声は、ジョンの声だった。ジョンは、ターミネーターの追跡を逃れる方法を教え、そして抵抗軍への参加を呼びかけていた。
　翌日３人はジョンのもとへと向かうため車で移動するが、途中ガソリンがなくなり、ガソリンスタンドの廃墟に立ち寄る。ところがそこには生き残った人々の隠れ家だった。ガソリンはわけることができないが、少女に食べ物を与えるとおばあさんが言うや否や、マシン達が攻撃を仕掛けてきた。マーカスらは反撃するが、カイル、スターらは奴らに生け捕りにされてしまった。
　一方ジョンもレーダーで、ロサンゼルス郊外でのマシンの動きが活発になったのを探知して、部下達に救助に向かわせた。ところが救助作戦は失敗。対地攻撃機A-10サンダーボルトIIを操縦していたブレア・ウィリアムズ（ムーン・ブラッドグッド）はやられる前に脱出し、マーカスと合流する。二人は歩いてジョンのもとへと戻ることにする。
　いよいよジョンの基地へと近づいた二人だが、人間には作用しないはずの磁気地雷にマーカスが引っかかってしまう。マーカスは基地へと連れられて手術を受けるが、なんと体は機械。心臓と皮膚、そして頭脳だけが人間というサイボーグだったのだ。ジョンの指示でマーカスは捕らえられたが、彼はターミネーターじゃないと信じるブレアが連れ出してしまう。
　逃げたマーカスを追うジョンらだが、ジョンはマーカスからカイルがスカイネットの収容所に捕らえられていることを聞く。ジョンは彼を信じて良いのか迷うが、とりあえず彼を信じることにする。
　いよいよ本部がスカイネットを総攻撃する日がやって来た。ジョンは将軍に攻撃延期を進言するが、勝利のためには多少の犠牲もやむを得ないと攻撃を中止しなかった。もし捕虜として捕まっているカイルが死ねば、ジョンもこの世からいなくなる。そうなればジョンがこれまでに救ってきた命、これから救うであろう命もなくなる。人類の未来は消えて無くなってしまうのだ。ジョンは司令部の攻撃命令に背くように同胞に伝える。
　一方、マーカスから連絡が入った。マーカスはスカイネットに侵入し、ジョンが入れるようにゲートを開けることに成功したのだ。マーカスはカイルが捕まっている部屋の番号をジョンに伝える。
　ところがそれは罠だった。マーカスは究極の侵入型ターミネーターだったのだ。その事は本人も知らない。ジョンに盗ませたデータもスカイネットが用意した偽物だ。スカイネットのコンピュータからその事を聞いたマーカスはジョンやカイルを救うために彼のもとへと向かう。しかしすでにT-800は完成していた。T-800もまた、カイルとジョンの命を奪うべく彼のもとへと向かう。

●感想、思ったこと（ネタバレあり）

　ターミネーターシリーズが大好き。特にターミネーター２が好きで何度も観ちゃいました。水路のカーチェイス、今観ると安っぽく見えるけど当時としてはかなりすごかったT-1000のCG、一卵性双生児の俳優達、子役のエドワード・ファーロングもかっこかわいいし。壊れたはずのフロントガラスが復活するT-1000が運転するトラックもご愛敬。
　アメリカではそこそこヒットしたけれど、日本ではこけてしまった感が強いターミネーター3も好きです。初代ターミネーター・T-1が見られただけでもファンとしては嬉しい限りでした。
　４作目となる本作はいよいよ未来の世界。今までの作品の中で描かれていた未来は、戦車のキャタピラには無数の頭蓋骨があり、ターミネーターもレザー銃をぶっ放すような世界だったのですが、本作で描かれていた世界はそんな感じではなかったですね。T-600が使っていた武器は普通にマシンガンでしたし。。。未来の描写としてはちょっと拍子抜けかなと思っていたのですが、デザインが変わったハンターキラーや巨大なハーヴェスター、そこから出てくるモトターミネーター、ちょっと頼りない偵察用エアロスタット、水中活動用ハイドロボット、捕虜を搬送するトランスポートなどなど新しいターミネーターも目白押し。ターミネーターファンにはたまらない作品だと思います。
　SF的にはすごいんですが、内容的にはちょっと物足りない感じはしますけど、シリーズ通して使われている「Come with me, if you want to live（死にたくなければついてこい）」や「I'll be back」、「No Fate（運命は決まっていない。自分で切り開くもの）」など、名言が本作にも使われており、時々クスクスと笑ってしまいました。３作目で出てきたケイトも出てきたりしてましたし、３作目とのつながりはないという噂でしたが、そんなことはなく、続きとしてみて良いようです。
　ターミネーターシリーズと言えばアーノルド・シュワルツェネッガーですが、本作にもちょっとだけ出てました。でもなんか違和感あるんだよなぁ～と思っていたのですが、エンドロールにも名前が出ていない。しかもT-800では知らない人の名前が記載されていました。どうやらシュワちゃんの顔は別の人の演技に合成されたみたいですね～。

　見ていて、スカットできた作品ですが、最後の心臓移植のシーンは蛇足だなぁ～。それにマーカスの改造も中途半端だよね。何で心臓は人工心臓にしないのかなぁ？

　ところで、ターミネーター : サラ・コナー クロニクルズ 〈ファースト・シーズン〉は観ました？本作とのつながりはないみたいですが、こちらは第６話で血液型の話が出るんです。実はジョン・コナーは、サラ・コナーの息子ではないかも知れないのです！！詳しくは当ブログのドラマ版の記事も読んでくださいね。

観て良かった度：●●●●● ５点　最低１点、最高５点

• ターミネーター４公式サイト
  
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Comments

[masya]

話の辻褄を合わせていくシリーズですが、この作品は前作（最近放映されたＴＶシリーズも含めて）までの一つの解答を出してくれたように思います。
このまま、シリーズが完結してもよし、枝葉を伸ばすようにスピンアウトしてＴ5，Ｔ6と続いていくのも結構。（すでに、シリーズは多次元化しており、Ｔ3を観なくても流れはわかります）
サラを助けジョンを助け、カイルを助ける物語。
チョッと複雑な気もしますが、エンディングまで飽きることなく浸るように観賞できます。ＣＭでシュワちゃんの姿を見ましたが、あんな使い方もあるんですねえ。
まあ、なんにしても、凄い映画です。最後まで一気に観れました。
シュワルツネッガーには肖像使用料とか、入るんでしょうか？（下世話な疑問ですけど。）

[よしな]

masyaさん、こんばんは。
本作は１作目のターミネーターさえ観ていればT2やT3を観ていなくてもわかりますよね。でもT3で出てきたケイトと結婚していたり、T800の核電池が大爆発することを知っていたりと、ターミネーター３でのエピソードが絡んできていますよね。当初は本作は3作目とは次元が違うという話でしたが、続きだと思って良いと思います。テレビドラマシリーズとは違うようですが。
ターミネーターシリーズはつじつま合わせと言っても、本作でもそうですが審判の日がいつなのかはころころ変わります。
ちなみにシュワちゃんの肖像権（肖像権の使用権というのか？）は本作の企画が持ち上がった段階で取得しているようですので、シュワちゃんのところにもギャラが入るんでしょうね。。。

[nono]

こんばんは
TBありがとうございました
シュワちゃんが若くて人間離れしたプロポーションで
ちょっと笑えました
またご贔屓に～

[よしな]

nonoさん、こんばんは。
シュワちゃんが出ているシーン、あまりにも短すぎて、違和感を感じた以外に何も感じる余裕がありませんでした。合成だと言うことにあとで知ったので。。。合成されたもとの俳優さんはちょっとかわいそうですよね。
それでは、またよろしくお願いします。

[michi]

ＴＢありがとうございました。
私からのＴＢが見事に化けてしまいまして、申し訳ございません。
何故かウェブリブログさんへのＴＢが？？？表示になってしまうんです　悲。

本作、シリーズファンなので楽しく観てきました～！
若いシュワちゃんにはビックリでしたが、
ロボットなので歳をとるほうが変なんですかね　笑！

[よしな]

michiさん、こんばんは。
以前はしょっちゅう“????”になっていたんですが、最近はなくなったので改善されたのかなぁ？と思っていましたが、また時々こうなっちゃうようです。せっかくＴＢしていただいたのに申し訳ありません。
ターミネーター１と２でちょっと歳とったときはT-800型と、T-850型と、マイナーチェンジされたことになっていました。でも本作では初期のT-800型なので、歳とってしまってはいけなかったので合成にしたんですね。