バレエ:ロミオとジュリエット(デンマーク・ロイヤル・バレエ団)
と言うわけで、本物のバレエも観たいなぁ~なんて思っていた矢先、日本舞台芸術振興会(NBS)主催のデンマーク・ロイヤル・バレエ団のバレエのチケットが半額で手に入るというチャンスがめぐってきました。これは観に行かないわけにはいきません。でも、半額でも8,000円なんですよ~! そして手に入れたのはロミオとジュリエット。しかも席は5階席まである東京文化会館の大ホールの、なんと1階席前から3列目。しかも真ん中という恐ろしく良い席です! |
●ストーリー(ネタバレあり)
◆第1幕
ヴェローナの守護聖人、聖ゼーノの祝祭日。僧ローレンスは、キャビュレット家の屋敷の階段で眠り込んでいる親友のロミオを見つける。ロミオはジュリエットの従姉妹のロザラインに夢中で、彼女も祭に来ることになっているので心待ちにしているのだ。その祭にはロミオの顔見知りのイザベラ、ヴァレンティンを見つける。他にもロミオの親友のマキューシオやベンヴォーリオらも来ている。
一方、ジュリエットの乳母が召使いのピーターを連れ広場に出向く。ところがピーターがモンタギュー家の召使いになじられてしまう。そこからキャビュレット家とモンタギュー家との言い争いが始まり、終いには剣を交えるまでに発展してしまう。
そこにやってきたのはヴェローナ大公のエスカラス。彼は両家の争いに終止符を打つため、両家の剣を差し出すように要求する。
キャビュレット家では近く舞踏会が行われる。そこに招いた客のリストがキャビュレットから乳母へ、そしてピーターへ。さらにめぐりめぐってロミオのところに届く。ロミオはそのリストにロザラインの名があるのを見つけ有頂天になる。
一方ジュリエットは従姉妹達とはしゃぎながら入浴していた。そこに母親が入ってきて、結婚を諭される。
いよいよ舞踏会。ジュリエットと従姉妹達は自己紹介の代わりに踊りを披露する。その後、ジュリエットの両親は娘の結婚相手にと選んだパリス伯爵をジュリエットと引き合わせる。一方、ロザライン目当てで仮面をつけて潜り込んでいたが、ジュリエットの美しさに目を奪われる。
舞踏会も終わり、客が引き上げ始めた。ジュリエットは広間に一人残っていた。そこにロミオが彼女に近づこうとするが、ジュリエットの従兄弟のティボルトが間に割って入る。
その後ロミオはジュリエットの部屋のバルコニーの下に現れ、二人は瞬く間に恋に落ちる。
◆第2幕
ヴェローナの祭が始まった。ロミオは僧ローレンスを通してジュリエットに結婚を申し込む。僧ローレンスはキャビュレット家とモンタギュー家の争いを終わらせられる絶好の機会だと、秘密裏に結婚に同意する。
祭の盛り上がりが最高潮に達したとき、寄ったティボルトがマキューシオをなじる。二人は決闘になるが、ティボルトはマキューシオを殺してしまう。ロミオは友の命を奪ったティボルトに仇を討つ。ジュリエットの母親はティボルトの亡骸にすがりついて泣き崩れる。一方ロミオは芝居の一座に紛れて身を隠す。
◆第3幕
ティボルトは埋葬される。
ヴェローナを追放されたロミオは変装してジュリエットのもとに戻り、一夜を過ごす。
その翌日、ジュリエットは両親から伯爵男爵をの結婚を言い渡すが、ジュリエットは結婚を拒み僧ローレンスに助けを求める。夢の中でロミオとの幸せな結婚を確信したジュリエットは僧ローレンスの助言の通り24時間効く眠り薬を飲む。誰もがジュリエットは死んだと思われた。
ロミオは愛するジュリエットが死んだという知らせを聞き、急いでヴェローナに戻る。僧ローレンスはロミオに真実を話そうとロミオを捜すが見つけられない。
ロミオがキャビュレット家の墓所にたどり着く。愛するジュリエットが死んだのならば生きている意味はない。ロミオはジュリエットの横で自ら剣を刺し死んでしまう。やがてジュリエットは目を覚ますが、横にあるのは愛するロミオの亡骸だった。ジュリエットもまた舌蔵のあまり、自らの命を絶ってしまう。
●感想、思ったこと(ネタバレあり)
ロミオとジュリエットって皆さんきちんとストーリー知っていますか?僕、以前試写会で観たアニメ版ロミオ×ジュリエット(試写会の記事はこちら。)しかしりません。もちろん原作はもちろんウィリアム・シェイクスピアですが、ヴェローナが空中浮遊大陸だし、ロミオは空飛ぶペガサスに乗っているし、舞踏会に潜り込んだのはロミオじゃなくてジュリエット。エスカラスに至っては木です。ジュリエットの母親らはジュリエットが2歳の時に頃にモンタギューに殺されているし、なにより4話を放送していた時期に、まだ結末は原作どおり二人とも死ぬのか、ハッピーエンドにするのかは決めていないという始末ですから、ホントのロミオとジュリエットとは全然違うんだろうなぁ~と思ってはいましたが。
話は変わりますが、バレエって台詞も語りも何もないんですね。音楽と踊りだけ。アンデルセンの中のバレエではアンデルセン役の味方さんが語り手をやっていたので斉藤さんのバレエと、音楽と、ストーリーを楽しむことができました。でも本場物のバレエは台詞も語りもないので、上述したとおりロミオとジュリエットのストーリーもよく知らない僕としては、どれがロミオ?どれがジュリエット?って感じです。あの二人がロミオとジュリエットなんだなとわかっても、次のシーンで衣装が変わっていると、またどれだっけ?という始末。音楽とバレエはすばらしいと思いながらも、ストーリーがよくわからないので、だんだんと眠くなってきてしまいました。
う~ん、ミュージカル好きな僕ですが、バレエはちょっとあわないみたい。もしくはストーリーのないバレエ(というのがあるのかも知らないほどバレエを知らない人間ですが。)だったら、純粋に音楽と踊りを楽しめるのかも知れません。
こんな僕が、前から3列目の真ん中を占拠するなんて、ホントにバレエ好きの人に申し訳ないなぁと思う3時間でした。(ちなみに僕の前の席は誰も座っていなかったけど。)
今度は、もうちょっとリーズナブルなNBAバレエ団に挑戦してみようかしら。
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