映画：ワルキューレ

最近忙しく、ブログを書く暇がない・・・。今回のワルキューレも観てきてから記事にするまで2週間も経ってしまった。う～ん、だから感想も薄味です。。

●ストーリー（ネタバレあり）

　第二次世界大戦下のドイツ。アフリカ戦線で戦っているシュタウフェンベルク大佐(トム・クルーズ)は、ヒトラー（デヴィッド・バンバー）の戦略がドイツ祖国のためにならない。“良心”と“忠誠心”の葛藤に悩んだ末、祖国の平和のためヒトラー暗殺を考えるようになる。
　アフリカの前線で爆撃に遭い、左目、右腕、左手指2本を失ったシュタウフェンベルク大佐は本国ドイツに帰還し、これまでの功績を称えられ1944年6月に国内予備軍司令部参謀長となった。
　その頃、米英軍はノルマンディーに上陸、さらにソ連軍の攻勢でドイツ軍中央集団は壊滅的な打撃を受け、ドイツ敗色は濃くなってきた。その頃にはヒトラー暗殺を企む者も出てきた。もしドイツが負けた場合の保身のためだ。シュタウフェンベルク大佐はベック上級大将（テレンス・スタンプ）、トレスコウ少将（ケネス・ブラナー）、オルブリヒト将軍（ビル・ナイ）らとともに準備を計画。その他多くの将兵を仲間に引き入れていく。
　そしていよいよ計画実行の時を迎えた。1944年7月11日。シュタウフェンベルク大佐は報告のため総統山荘に赴いたが、ヒトラーと共に暗殺する予定だったゲーリングとヒムラーが参加しておらず、計画を断念。
　続いて、同年7月15日。2回目の計画。シュタウフェンベルク大佐は総統大本営での会議で計画を実行に移そうと機会をうかがう。ベルリンでは国内予備軍に緊急召集がかけられた。ヒトラー暗殺と共に政府の全官庁、党機関、交通・通信手段、放送局、軍法会議の設置まで全てを掌握するというワルキューレ作戦を実行するためだ。
　ところがやはりゲーリングとヒムラーが不在。シュタウフェンベルク大佐は計画本部に連絡をするが、計画は実行に移されなかった。シュタウフェンベルク大佐は本部は計画を実行する勇気がないと苛立ちを隠せない。
　そして7月20日、3度目の計画だ。シュタウフェンベルク大佐プラスティック爆弾2個を鞄に忍ばせ、ヒトラーも参加する総統大本営での作戦会議に向かった。ところがムッソリーニ来訪のため会議が30分繰り上がった。しかしその事は飛行機で移動中のシュタウフェンベルク大佐には知らされなかった。急な予定変更でシュタウフェンベルク大佐は2個のうち、1つしか準備ができないでいた。しかもコンクリートで囲まれた会議室の予定が、あまりにも暑かったため木造の会議室に変更になり、しかも窓が開けられた状態で会議は始まった。
　シュタウフェンベルク大佐はそれでも計画を実行すべく、午後12時32分、ヒトラーの近くの机の下に爆弾を設置し、ベルリンに電話をかける名目で会議を退席。そして午後12時42分、爆弾は炸裂し、会議室は破壊された。
　それを見たシュタウフェンベルク大佐とヘフテン中尉はヒトラーの死亡を確信し、ベルリンに計画成功を報告する。そしてベルリンの本部へと飛び立った。
　ところが暗殺計画に加わった陸軍通信部隊司令官フェルギーベル大将は爆発現場に居て、ヒトラーが生きている事に気付く。シュタウフェンベルク大佐がベルリン本部に連絡を入れる前に通信を遮断し、シュタウフェンベルク大佐からの連絡はベルリン本部へは伝わっていなかった。

　本部では暗殺計画遂行と共にワルキューレ作戦を実行する予定だったが、シュタウフェンベルク大佐からの連絡は混線し確認が取れない。総統大本営からの連絡も混乱しており、ワルキューレ作戦を実行に移すか判断しかねていた。
　ワルキューレ作戦発動が遅れればそれだけ成功の可能性は低くなる。そう判断したクイルンハイム大佐は、15時50分、昼食で不在の国内予備軍司令官フリードリヒ・フロム上級大将（トム・ウィルキンソン）には内緒で、自分の判断でワルキューレ作戦をテレタイプで指示を出した。
　そして16時。シュタウフェンベルク大佐らはベルリンに到着し、オルブリヒト将軍に爆発成功を伝えた。しかし、ワルキューレ作戦が発動したばかりだと言うことを知った大佐は苛立ちを隠せない。爆発成功の連絡は国内予備軍司令官フリードリヒ・フロム上級大将（トム・ウィルキンソン）に伝えられたが、彼が総統大本営のカイテル元帥（ケネス・クランハム）に確認すると、ヒトラーは生きており、しかも軽傷だという。偶然にもテーブルが盾の代わりをしたのだ。
　17時、ワルキューレ作戦の発動と動員命令、一方で総統の生存情報という相反する命令が出され、各地の部隊は混乱に陥るが、多くは大本営からの指示を信じ、やがて反乱グループからの指示は伝達すらされないようになる。
　そして18時45分、ベルリン放送局は、総統の暗殺が企てられたが失敗したと放送。その放送はヨーロッパ中に届いた。
　22時には反乱グループは完全に孤立。23時には軍法会議が開かれ、翌0時15分にはシュタウフェンベルク大佐ら4人が銃殺される。他の反乱グループも自決。午前1時にはヒトラー本人がラジオで演説を行い、この暗殺計画は幕を閉じた。

●感想、思ったこと（ネタバレあり）

　結論から言うと、歴史嫌いのボクでも楽しめました。暗殺失敗するとわかっていても、あの緊迫感はすごいです。最近のトム・クルーズはパッとしていませんでした。特に昨年見た大いなる陰謀も、期待されていたわりにアメリカ、日本共にダメでしたしね。しかし、本作では、さすが！と思うような演技。脚本やその他のスタッフも頑張って、とても魅力的な映画に仕上がっていたと思います。
　ネットでは賛否両論あるようですが、ボクとしてはオススメですね。おそらくDVDではなく大スクリーンであの、緊迫感を味わってもらいたいと思います。

　ところで、最近は歴史ブームらしいです。だからか、本作にしても、レッドクリフにしても、歴史物が多いような気がします。気のせいかな。

　ちなみにワルキューレと言えば、昔ワルキューレの冒険にはまってたなぁ～。

p.s.
　みなさんも、爆弾仕掛けたくなる会議ありますよね？ボクだけじゃないですよね？ね、ね？

観て良かった度：●●●●○ ４点　最低１点、最高５点

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• ワルキューレ プレミアム・エディションDVD(Blu-ray版はこちら。)(2009/07/24発売予定)
  
• ブライアン・シンガー（監督・製作）
  
• オリジナル・サウンドトラックCD
  
• トム・クルーズ（シュタウフェンベルク大佐 役）
  
• ケネス・ブラナー(トレスコウ少将 役)
  
• ビル・ナイ(オルブリヒト将軍 役)
  
• トム・ウィルキンソン(国内予備軍司令官フリードリヒ・フロム上級大将 役)
  
• カリス・ファン・ハウテン(シュタウフェンベルクの妻・ニーナ 役)
  
• テレンス・スタンプ(ベック上級大将 役)
  
• エディ・イザード(陸軍通信部隊司令官エーリッヒ・フェルギーベル大将 役)
  
• ケネス・クランハム(カイテル元帥 役)
  
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Comments

[まさみ]

こんにちは。
記事にＴＢさせていただきましたm(＿)m
偶然にもテーブルが盾になって・・・
ヒトラーはつくづく悪運の強い人ですね＾＾；

最近は歴史ブームなんですね。
私も歴史は大の苦手なんですが
ドイツの歴史は興味深いなと思いました。

昔も今も、爆弾仕掛けたくなる会議はあるんですね～（笑）

[よしな]

まさみさん、コメントありがとうございます。
最近思うのは教科書の歴史が表面的なものしか教えていなくてつまらなすぎるのではないかと思います。歴史をこの映画にしたって、劇団四季のミュージカル、李香蘭、南十字星、異国の丘、ちょっと違うかも知れませんがレッドクリフ。おもしろいものも多いです。学校の歴史の授業ももう少しやり方を変えていれば、僕もまさみさんも歴史が好きになっていたかも知れませんね。

[瀧]

こんにちは
あ！しまった・・・
気づけばG/Wも終わりだ
明日から仕事なのに、今頃ワルキューレ見ていないことに気がついた(汗）
もうやってないだろうなぁ
DVDを待ちますか・・・

[よしな]

瀧さん、こんばんは。
ゴールデンウィークも終わっちゃいましたね～。しかも今週は土曜日も仕事です。
ワルキューレそうですね～、だいぶ数は減ってしまいましたがまだやっているところもあるようです。でも今週の金曜日までのところも多いので劇場では厳しいかもしれませんね～。迫力のあるシーンは少ないですが、やっぱり大スクリーンの方がシリアスさが伝わってくると思いますがＤＶＤでも楽しめると思いますよ～。