映画：ＤＲＡＧＯＮＢＡＬＬ ＥＶＯＬＵＴＩＯＮ

予告編では原作者の鳥山明のだめ出しコメントが！どれだけ原作とかけ離れているのか。。。ＤＲＡＧＯＮＢＡＬＬ　ＥＶＯＬＵＴＩＯＮを観てきました。

●ストーリー（ネタバレあり）

　悟空（ジャスティン・チャットウィン）は、じっちゃんと２人で暮らす高校生。普通の高校生と違うのは、じっちゃんに武道の修行をつけられていること。しかしそれはケンカの道具ではなく、人前でその力を披露することは禁じられていた。学校ではいじめっ子にいじめられても十ちゃんとの約束を守って、やり返したりせずにじっと我慢していた。
　悟空の誕生日、じっちゃんに“ドラゴンボール”というオレンジ色に光る玉をプレゼントされた。その球には４つの星が刻まれており“四星球（スーシンチュウ）”と呼ばれるものだった。
　そんな悟空にも気になる子が。その子の名はチチ（ジェイミー・チャン）。なんとその子からパーティーに招待された。浮かれてパーティーに向かう悟空。しかし、いじめっ子らに「おまえが来るようなところじゃない」と追い返される。堪忍袋の緒が切れた悟空だが、じっちゃんとの約束を守り手は挙げなかった。彼らは悟空を倒そうとするが、それをよけるだけで相手をぶちのめす悟空が。その光景にはみんなが唖然としていた。
　久々に気分の晴れる悟空だが、家ではドラゴンボールをねらってじっちゃんを襲う連中がいた。ピッコロ（ジェームズ・マースターズ）の手下・マイ（田村英里子）だ。悟空はその殺気を感じて急いで家に戻るが、じっちゃんは奴らに殺されてしまった。
　悟空は同じくドラゴンボールをねらう女性・ブルマ（エミー・ロッサム）とともに、じっちゃんの言い残した亀仙人（チョウ・ユンファ）を探しに街に向かう。悟空は７つのドラゴンボールを次に日食までにそろえれば何でも願いが叶うこと、ピッコロは世界を征服するためにドラゴンボールを集めていることを知る。
　悟空、亀仙人、ブルマは他のドラゴンボールを探す度に出ることにする。ところが途中大きな落とし穴に落ちてしまう。それはヤムチャ（ジューン・パーク）の罠だった。金目当てのヤムチャも味方につけて旅を続ける。
　向かった先は、かつての修行の場だった場所だが、今では天下一武道会が行われるほどメジャーな場所になっており、悟空の修行をするには不適切な場所になっていた。しかしそこには天下一武道会に参加しようとしていたチチの姿があった。
　悟空は亀仙人から“カメハメ波”の練習を言われるが、半ばあきらめていた。しかしチチの励ましでなんとかカメハメ波を習得することに成功。しかしチチに変身したマイのドラゴンボールを盗まれてしまう。
　一行は、マイを追って谷に向かう。そこではすでに７つのドラゴンボールを集めたピッコロが神龍（シェンロン）に世界征服を願おうとしていた。それを阻止しようとする悟空だが、日食が始まると大猿に変身してしまう。そう、悟空はかつて地球を支配しようとした大ざるの生き残りだったのだ。ピッコロと大ざるの攻撃に亀仙人でも太刀打ちはできずにやられてしまう。一方、悟空はじっちゃんの口癖である「自分を信じろ」という言葉を信じて何とか我に返り、ピッコロを倒すことに成功する。
　７つのドラゴンボールがそろった今、悟空の願いはただ一つだった。

●感想、思ったこと（ネタバレなし）

　この映画、すこぶる評判が悪いです。goo映画ではこの記事を書いている時点で32点。０点で評価している人もかなり多数いらっしゃいます。僕が観たときも500人以上入るシアターに僕入れて四人しかお客さんになかったし。確かに原作を知っていると背景も違うし、原作の壮大なドラゴンボールワールドに比べるとごくごくちっちゃいエピソードだし、今時の映画にしてはCGはちゃっちぃし・・・。原作の鳥山明が見限るのもわかる気はしないでもないです。
　原作の大ファンで詳しく覚えている人には向かないと思うし、原作を全然知らない人も楽しめないと思います。原作を知っているけどほとんど忘れている僕にはすっごくたのしめたと思います。逆に言えばごく限られた人しか楽しめないかも知れませんね。
　そもそも、ドラゴンボールって日本を代表するマンガ。みなさん映画の期待度が大きすぎたんじゃないでしょうか。だって（失礼ですが）所詮Ｂ級映画ファイナル・デッドコースターの監督ですよ。日本では“ドラゴンボール”というネームバリューが先行しすぎだったんだと思います。原作の鳥山明が言うように、原作と全く違うと思っていればそれなりに楽しい映画だったと思います。特に、ベタではありますが、いじめっこを撃退するシーンは、学生の頃いじめられっ子だった僕としては、かなりスカッとしましたし。。。

　キャストで言えばエミー・ロッサム。かわいいなぁと思っていたんですが、まさかオペラ座の怪人のエミー・ロッサムだとは夢にも思いませんでした。全然印象が違う！！！これではパフパフはできませんね(笑)。
　ヤムチャのジューン・パークはさすがに、原作と違いすぎて納得いきませんが。亀仙人役のチョウ・ユンファもいい味出してます。
　確かに原作がすばらしすぎなので、がっかりする人も多いでしょうが、僕はこれはこれで充分楽しめました。同じくマンガが原作の“20世紀少年”が、原作に忠実過ぎたのでしょうね。ホントに忠実に再現するなら映画化する必要はないと思います。監督なり、脚本家なりの意向を入れるから原作とは違ったエンターテイメントになるのであって、忠実に再現したいなら映画なり別の媒体にリメイクしなければいいと言うのが僕の持論なので。
　納得できない人の意見もわかりますが、僕が納得できなかったのは英語。英語は苦手ですけどね・・・(汗)四星球は“スーシンチュウ”と言っていますが、七星球は“チーシンチュウ”ではなく、“セブンスター”と言っていますし、大猿はそのまま“大猿”。気もそのまま“キ”。う～ん、それでいいのかなぁ？

観て良かった度：●●●●● ５点(笑)　最低１点、最高５点

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• ドラゴンボール エヴォリューション（PSPソフト）
  
• DRAGONBALL EVOLUTION ノベライズ本
  
• テーマソングRule/Sparkle（←試聴可・浜崎あゆみ）
  
• ジェームズ・ウォン(監督)
  
• 鳥山明原作
  
• ジャスティン・チャットウィン（悟空 役）
  
• エミー・ロッサム(ブルマ 役)
  
• チョウ・ユンファ(亀仙人 役)
  
• ジェームズ・マースターズ(ピッコロ 役)
  
• 田村英里子(マイ 役)
  
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Comments

[masya]

ドラゴンの長さが短かったと思いませんか？呼び名も「シェンロン」とか「ゴッドドラゴン」とか言って欲しかった。
続編あるような終わり方も、評判があんななので、前途多難を想像させます。
随分前、「ベスト・キッド」って映画があったけど学校での描写は向こうのが良かったぞ！あの映画も3作まで作ったんだけど、最後は沖縄が舞台になるなど、武術を題材にするにあたってアジアをかなり意識してたようです。でも、面白かったぞ！！
もし、日本で実写版を作るなら、こんなキャストでやってみたらどうでしょうか？

孫悟空・・・妻夫木 聡
ピッコロ・・中村 獅童
亀仙人・・・サンプラザ中野
チチ・・・・黒木メイサ
サウンド・トラック・・・影山ヒロノブ＆レイジー

[よしな]

masyaさん、こんにちは。
中村獅童のピッコロは確かにばっちり。サンプラザ中野もいいですね。でも、黒木メイサのチチはちょっと違うような気がします。と言うか、僕はまだチチが子どもの頃までしかドラゴンボールを見ていなかったので、大人のチチは知らないんですけど。
ブルマは誰にしますか？綾瀬はるか？いや、おっぱいバレーに出てるってだけでパフパフのイメージなだけなんですけど。(汗)