映画:ティンカー・ベル (日本語吹き替え版)
僕も仕事は?と言われそうですが・・・。ちなみにこの日、3作鑑賞。その1作目でした。 |
●ストーリー(ネタバレあり)
春になるとどうしていろいろな色の花が咲くのか。鳥たちはどうして飛べるようになるのか。秋になるとどうして緑だった葉っぱが赤く染まるのか。それは、妖精たちの仕業なのだ。
メインランドの赤ちゃんが初めて笑った。その声はタンポポの綿毛に乗ってネバーランドの妖精の谷、ピクシー・ホロウに届いた。その笑い声から1人のかわいい女の子の妖精が誕生した。
妖精たちはそれぞれ特別な才能を持って生まれる。クラリオン女王(声:アンジェリカ・ヒューストン、吹き替え:高島雅羅)や他の妖精たちの前でティンカーベルの才能が調べられた。ティンクの才能は“もの作り”。他の妖精たちが使う道具を作ったり、修理したりするのだ。そして彼女の名はティンカーベル(声: メイ・ウイットマン、吹き替え:深町彩里)と名付けられた。(tinker=鋳掛け屋:鍋や釜などを修理する人)
光の妖精は虹を作り、植物の妖精は色とりどりの花を作っている。水の妖精は雪を溶かす準備、動物の妖精はテントウムシを赤に塗って黒い点を描く。みんな春の準備で大忙し。ティンクも同じくもの作りの妖精の仲間であるクランクとボブルと一緒に道具を作って、それをネズミのチーズにのって他の妖精たちに届けていた。それとは別に便利な道具を作って自分もメインランドに行くことを楽しみにしていた。
ところがメインランドに行くのは光の妖精、風の妖精、植物の妖精、動物の妖精たち。もの作りの妖精はメインランドには行けないことを知り落ち込んでしまう。そんなティンクは親友の植物の妖精・ロゼッタ(声:クリスティン・チェノウェス、吹き替え:豊口めぐみ)、光の妖精・イリデッサ(声:レイヴン・シモーネ、吹き替え:園崎未恵)、水の妖精・シルバーミスト(ルーシー・リュー)、動物の妖精・フォーン(声:アメリカ・フェレーラ、吹き替え:坂本真綾 )らに頼んで、それぞれの能力を身につけようとする。
まず、シルバーミストは水を掴んで蜘蛛の巣に水をつける練習だ。ところが何度やっても水を掴めない。続いてイリデッサは夕日の光を捕まえて、蛍のおしりを光らせる練習。うまく夕日の光を捕まえるところまではうまく行ったが、蛍のおしりに光を移せず、自分のおしりに光を移してしまい、蛍に追われるはめに。そしてフォーンはひな鳥に飛び方を教える練習。それどころかひな鳥から嫌われてしまう。さらには鷹に追われてしまい、他の妖精たちを危険にさらしてしまう。特に高速飛行の才能を持つヴィディア(声:パメラ・アドロン、吹き替え:朴璐美)の隠れ家に逃げ込んだティンク。それが原因でヴィディアはティンクを嫌う。
他の才能に恵まれなかったティンクは、このままではメインランドへ行けない。落ち込んだティンクは迷い物と呼ばれる人間界からやって来た落とし物を見つける。それがなんなのかわからず直感に任せてそれを修理する。それはバレリーナのオルゴールだった。影から見ていたシルバーミストらは、ティンクのそのもの作りの才能を褒めるが、縁の下の力持ち的なもの作りの才能があってもメインランドに行けないとさらに落ち込んでしまう。
そんなティンクは嫌われているのを承知でヴィディアに高速飛行の特訓をしてくれるように頼む。ヴィディアは“走りアザミ”を捕まえればメインランドへ行けると告げる。“走りアザミ”はとげに覆われた背の高い植物で、根っこの足で走り回る植物。妖精の家を踏みつぶしたりとげを刺したりし、妖精や他の動物から恐れられていた。ティンクは順調に走りアザミを囲いの中に追い込んでいくが、それを見ていたヴィディアは風邪を起こして檻を破壊。捕まえた走りアザミの大群は逃げだし、妖精の谷へ。せっかく準備していた春の準備がすべて台無しになってしまいました。
春までもうすぐ。もの作りの妖精の長であるフェアリーメアリー(声:アメリカ・フェレーラ、吹き替え:坂本真綾)が準備にかかる時間を計算するが、到底間に合わない。クラリオン女王や季節の大臣たちも困り果ててしまいます。このまま春を届けるのが送れれば、秋の収穫には間に合わない。
ティンカーベルも責任を感じて落ち込んでしまう。妖精の粉を浴びてピクシーホロウを出ていこうとするティンク。そこに妖精の粉を管理する妖精・テレンス(声:ジェシー・マッカートニー、吹き替え:細谷佳正)が現れた。自分の仕事は粉を管理するだけの誰でもできる仕事というテレンス。そんなテレンスにティンクは「自分の才能に誇りを持って。」と言う。するとテレンスは「僕は自分の才能に誇りを持っているよ。」と答える。自分の才能に誇りを持っていなかったのは自分だと気がつくティンク。そんなティンクは春を準備するための道具を作れば間に合うかもしれない。そう考える。
クラリオン女王や季節の大臣たち、他の妖精たちが春を届けるのをあきらめたが、ティンカーベルはあきらめなかった。早速試作機を作り始めました。
ティンクは作った試作機をみんなの前で披露しました。テントウムシの色を塗るのに何分かかる?「十分くらい。」ティンクがその試作機でテントウムシに赤の下地を塗り、さらに黒い点をつけました。あっという間に。さらにティンクは木の実からペンキを作る機械も作りました。これを使うと大量のペンキをあっという間に作れました。これなら春の準備が間に合うかもしれない。もの作りの妖精はティンクの道具を作る手伝いをし、他の妖精はその道具で一生懸命春の準備をしていきました。
そして、なんとか春の準備に間に合ったのです。ティンクが自分の力を信じた時、ピクシーホロウに奇跡が起こったのです。
もの作りの才能を受け入れたティンクだが、まだメインランドに行けないことを悲しがっていました。そこにクランクとボブルが、バレリーナのオルゴールを持ってくる。クラリオン女王はティンクに「物を修理したら次にやることがある。」と言う。そう、そのオルゴールを持ち主に返すという大役が残されていた。
ティンクはシルバーミストらとメインランドに行けるのだ。テレンスはいつもより多くの妖精の粉をティンクに手渡した。
メインランドに着いた一同は早速春の準備を始める。シルバーミストは空に虹をかけ、フォーンは花を咲かせる。イリデッサが積もった雪に光をかざすと雪は溶け、フォーンは冬眠していた動物たちを呼び覚ます。そしてティンクはオルゴールの持ち主を見つけた。そっと窓の外にオルゴールを置き、陰から見守るティンク。部屋の中では女の子がオルゴールを見つけた。「ママ~!」と叫ぶ女の子に、お母さんが話しかける。「どうしたの?ウェンディ。」
喜ぶその少女をみてティンクも安心する。
●感想、思ったこと(ネタバレあり)
近くの映画館では吹き替え版しかやっていなくて・・・。しょうがなく吹き替え版で鑑賞。まぁ、字幕版のやっている渋谷や新宿に行っても良かったんですが・・・。でもこの吹き替え版、主役のティンカーベルの吹き替えはオーディションなんですって。昨今吹き替え版の声優の質が悪く(だから、吹き替え版は観たくないのですが)、心配していたのですが、結論から言うと良かったです。違和感のあったところもなかったわけではありませんけど。
どうやら完全に素人さんというわけではなく、声優研修所研究生なんですって。日本だけでなくアメリカのディズニーでもヴォイスチェックなどの審査があり、結構厳しかったようです。人気があると言うだけで、声優のイロハもしらないようなお笑い芸人にやらせるような映画もありますが、安易な制作サイドは、見習って欲しいですね。
さて映画ですが、絵本の中に入ったような美しい映像です。ストーリーはどこかで聞いたようなありがちなストーリーですが、79分という短めの作品なので、ちょっと詰め込みすぎ感も感じられました。もう少し丁寧に描いて欲しい感じがします。
バグズ・ライフも主人公のフリックが道具を作って失敗しちゃうところから話は始まります。ティンクが最初道具を作って失敗しちゃうところは、まさしくそれを思い出しました。
確かにもの作りは地味かもしれませんが、僕もメーカーの開発者。もろもの作りの職業です。才能があるかどうかは別ですけどね。そう真っ向から否定されると、ちょっと寂しかったです。
ピーターパンでもあまりティンカーベルのことは出てきませんが、もの作りの妖精だったんですね~。“ティンカー”には“手をつけられない子”という意味があるので、焼きもち焼きでちょっとわがままなところのある妖精だからそう言う名前なのかと思っていました。
ところで最後ウェンディなんですね。僕は乳母車から落ちたピーターパンを見つけるのかと思っていたのですが、予想は外れてしまいました。
ん?ピーターパンは年をとらない子ども。ウェンディと出会うずっと前からティンカーベルとネバーランドで暮らしていたと思っていました。ティンカーベルがピーターパンと出会う前にウェンディと出会っていたら、僕が思っていた背景と異なってしまいます。続く残りの3作品で、ピーターパンとの出会いも語られるのでしょうか。続く3作品も楽しみです。
観て良かった度:●●●●○ 4点 |
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- ティンカー・ベル(小説)
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- 湯川潮音(日本語版エンディングソング)
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- ブラッドリー・レイモンド(監督)
- クリスティン・チェノウェス(ロゼッタ 役)
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