使い捨てないカイロ EcomY かわいいですね。




 エコグッズ第2弾は使い捨てないカイロ。EcomY。(第一弾は 紙フィルターのいらない コーヒードリッパー&セラミックスフィルター このEcomYはハート型のパッケージに色のついた液体と丸い円盤が入っています。
 よく行く映画館の入口近くに屋台が出ていて、サンタの衣装を着たお姉さんに呼び止められたんです。映画が始まるまでまだ時間があるし、おねぇさんがとてもかわいかったんで、つい、ふらふら~っと。
 円盤をパチッと折るだけですぐに暖まって何回でも使えるんですよ~。試してみてください。とサンプルを渡されました。円盤をパチッっとやると中の液体が固まってきて温かくなってきます。「おっ、おもしろ~い」と両手でそのカイロを握っているとおねぇさんが僕の手の上から両手を添えて、「ねっ、暖かいでしょ。」
 そこまでされちゃ買わないわけにいかないでしょ。まんまとおねぇさんの術中にはまってしまっているおじさんになってしまった僕。1個680円。お買い上げです。

 パッケージを見ると裏面に原産国中国。中身は酢酸ナトリウムという物質。


 なるほどね。酢酸ナトリウムは高校の化学で見たこともある人もいるかと思いますが、とても結晶化しやすい物質です。高濃度の水溶液はちょっとショックを与えるとすぐに結晶化しちゃいます。
 物質は水に溶ける時に熱を出すものと熱を奪うものがあります。例えば中学の理科では「硫酸に水を入れてはダメ。水に硫酸を入れる。」と習います。硫酸が水に溶ける時に熱を発するので、硫酸の中に水を入れると沸騰して硫酸水溶液が跳ねて危険だからです。逆にキシリトールは水に溶ける時には熱を奪います。だからキシリトール配合の飴をなめると、ひんやりした触感になるんです。
 逆に水に溶けていたものが析出する時にも熱を発するものと吸収するものがあります。酢酸ナトリウムは析出する時に熱を発します。つまり水溶液にショックを与えて結晶化させると暖まるのです。
 これを応用したものなんですね。

 試薬さえ手に入ればこちらのページでも解説しているとおり、子供でも作れる代物でした。


 円盤をパチッっと折ると、瞬時に結晶化し始めました。暑くもなく、素手で握りしめていてもちょうど良いくらいの暖かさ。これは快適。家で試した時は当然ながらその上から手を握ってくれる販促のおねぇさんはいないので暖かさは半減(笑)。
 20分もするとだいぶぬるくなり、30分もするともうカイロとは言えないぬるさ。

 再利用するためには5分程度煮沸するんだそうです。これが結構面倒だよね。料理用の鍋ややかんは使いたくないので、やかんでお湯を沸かしてバケツに移して戻すことに。。。5分経つとだいぶ結晶が溶けてきてはいますが、まだ若干残っています。これほど結晶性が良いとちょっと残っていただけでも、温度が冷めるとそこから一気に結晶するかもしれないので、きちんと溶かさなければ。9分で完全に溶解しました。

 でも20分から1時間のカイロを再生させるのに、約10分の時間とお湯を沸かす手間。ホントにエコなんだろうかとちょっと疑問になりますね。1Lの20度の水を90度にするのにガスだと0.019m3必要なんだそうです。(こちら)二酸化炭素排出量は0.019×2.28÷1000≒43gです。ガス代は約3.3円。使い捨てカイロよりはよっぽどエコでお財布にも良さそうです。


 一方、ZIPPO ハンディーウォーマーは、オイル約12mLで24時間温めることが可能です。24時間使って二酸化炭素は約36g程度でしょうか。値段は1回あたり34円。しかもオイルを入れて白金触媒をライターで温めるだけなので、EcomYに比べて手間もかかりません。


 充電式カイロeneloop kairoは、4.5時間の充電で約4~5時間の使用が可能。単三電池の充電にどのくらいの電力が必要かよくわかりませんが、20W×4.5時間×0.43≒39gの二酸化炭素排出。値段にすると約2円。電池の充電だけなので手間もあまりありません。

 値段的にも手間的に見ても、二酸化炭素排出量を考えてもeneloop kairoが秀でているように思えます。ただし本体価格が一番高いのが難点。
 個人的には単3のエネループはいっぱい持っているし、当然充電器も持っています。だからカイロ本体だけあれば良いんですが、電池もACアダプタもいらないのについて来ちゃうんです。いらないものをセットにせず、本体とケースだけ売って欲しいです。



似たような商品
 もうひとつ、EcomYの欠点を言うと、液体であると言うこと。鞄の中に入れておいて、もし破裂したら?怖くて持ち歩けません。また通学、通勤で使おうにも、朝使うと会社や学校で再生させにくいでしょうから帰りは使えない、もしくは2つ持ち歩かなくてはいけない。使い勝手も悪いです。
 ただ、かわいいのでプレゼントには良いかもしれませんね。








この記事へのコメント

2008年12月30日 12:36
よしなさん今日は、今年もあと一日早いですね。
 懐炉のお話面白いとともに勉強になります、釣りには必携の小道具でおやいいもんかなとつい読んでしまいました。お嬢さんが手を添える事ですが、先日回る寿司でお釣りをもらうときに手を包むようにして渡されてびっくりしたのを思い出しました。
 来年も面白くて勉強になる話題を期待しています。
 よい新年をお迎えくださいますようお祈り申し上げます。
2008年12月30日 13:21
nanaさん、ご無沙汰しています。
そうですね。釣りでは必須ですよね~。いくら経済的でも塩水がかかる可能性があるとeneloopとかZIPPOのとかは持って行きにくいかもしれませんね。
最近、コンビニ、ファーストフード、TSUTAYAなどおつりを渡す時に手を添えるお店増えてきていますね。親近感を持ってもらうためと、おつりを落とさないようにするためだそうですが、少なからず勘違い野郎がいるそうで、トラブルのもとになる場合もあるようです。(笑)

nanaさんもよいお年をお迎えください。
来年もよろしくお願いいたします。
ポコ
2008年12月30日 23:58
初めまして… カイロの使用金額まで詳しくて参考になりました。 私は小さい時ピアノをやっていて、発表会やレッスンの時には必ずオイル式のカイロを持たされました。ベルベット調の袋に入ってて温かくて嬉しかったのを思い出します。そしてあの何とも言えないオイルの匂い…懐かしいなぁ。 あの頃は使い捨てカイロなんて想像もつきませんでしたよ(^o^;) ちなみに今は、その使い捨てカイロを昼間使って、温かさは長持ちしてるので寝るときも首下に置いて布団に入ります。意外と朝方まで保つので寒い冬に湯たんぽ代わりになりますよ。
使い回せるものと比べればエコではありませんが、自分では最後の熱まで使い切ったと満足しちゃいます。
2008年12月31日 11:54
ポコさん、コメントありがとうございます。
確かに小学生の頃、親に持たされた記憶あります。その時は確かに使い捨てカイロなんてありませんでしたからね。最後まで使い切るって言うのがエコの原点だと思います。
使い捨てカイロはダイビングの時に使ったりします。でも万が一ドライスーツの中に水が入ると危険ですけどね~。

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