映画：チェ ３９歳 別れの手紙

チェ ２８歳の革命を観て20分後にその続編である“チェ ３９歳 別れの手紙”を観ました。そう、今回の試写会は一気見試写会なんです。（共通公式ホームページはこちら。）

●ストーリー（ネタバレなし）

　1965年3月、チェ・ゲバラ(ベニチオ・デル・トロ)は「サトウキビ農場の視察に行く」と言い残し、忽然と姿を消した。さまざまな憶測が飛び交う中、カストロ(デミアン・ビチル)はキューバ共産党中央委員会の場で、チェ・ゲバラの“別れの手紙”を公表する。
　「今、世界の他の国々が、僕のささやかな助力を求めている。君はキューバの責任者だからできないが、僕にはできる。別れの時が来たのだ－」チェ・ゲバラはキューバでの地位や市民権をすべて放棄し、再び革命の旅への準備を進める。
　頭髪の薄い中年男“ラモン”に扮したチェ・ゲバラは子供たちすら気づかない変装のまま、“お父さんの友人”として家族と食卓を囲み、愛する妻アレイダ(カタリーナ・サンディノ・モレノ)と最後の時を過ごす。
　1966年11月、“ラモン”はボリビアに入国。ボリビアはアメリカと強固な関係を築くバリエントス大統領(アキム・デ・アルメイダ)の独裁政権下にあり、農民やインディオは圧制と貧困にあえいでいた。チェ・ゲバラの命を受けて諜報活動をしていた女性戦士タニア(フランカ・ポテンテ)も加わり、新たな革命戦争が始まるが、ボリビア共産党の協力が絶たれたことでゲリラ軍は急速に孤立し迷走していく。
　アメリカの援助を受け、爆撃機まで投入した大規模な一掃作戦を展開するボリビア政府軍と、地元民に裏切られ、食糧も、医薬品も、武器や弾薬さえも尽きかけた、あまりにも無力なゲリラ軍。
　「革命には、勝利か、死しかない。」約一年間に及びチェ・ゲバラが記し続けた“ボリビア日記”は、ついに最後のページを向かえようとしていた…。

公式サイトより抜粋

●感想、思ったこと（ネタバレなし）

　チェ ２８歳の革命の続編。と言うか、原題は“CHE Part I”と“CHE Part II”なので、続編と言うよりは後編というか、後半というべきか。実は“チェ ３９歳 別れの手紙”の方が先に完成してしまい、前編のチェ ２８歳の革命が、カンヌに間に合わないのではないかと言われたそうだが、スティーヴン・ソダーバーグ監督が、両作品とも出すか、両作品とも出さないか。どちらか一方のみを出すと言うことはあり得ないとコメントしたそうです。スティーヴン・ソダーバーグ監督にとっても２つの作品は別の作品なのではなく、１つの作品なのでしょう。
　運よく（？）今回の試写会は一気見試写会。１つの作品を、途中休憩を挟みますが、１つの作品として鑑賞できました。ただ、終了時刻が遅いこともあって、途中で帰る人も多かったようです。僕らも一番前という観にくい席をあとにし、帰った人の席に移動。真ん中で距離もちょうどいい、特等席ともいう席で観ることができました。

　映画の感想ですが、う～ん、数あるエピソードが“２８歳の革命”のだったか“３９歳 別れの手紙”だったか忘れてしまった。観たらすぐにブログにしないとダメねぇ～。っていうか、歳？う～ん。
　全編と違い、今回の革命は共産党からの援助を絶たれ、さらにボリビアにとってチェ・ゲバラは外国人と言うこともあり、人民のためのゲリラ活動なのになかなか地元民にも信頼されず、どんどん悪い方へと向かっていく。しかし、「革命には、勝利か、死しかない。」とあきらめずに活動を続けるが、とうとう政府軍にとらわれてしまう。今回の革命は失敗に終わり、命を奪われてしまう。
　僕的には（観やすい席に移動した所為もあるのかも知れないけれど(笑)）、こちらの作品の方が好きでした。ただやはりドキュメンタリー色が強すぎて、映画というエンターテイメントではない感じがしました。もちろんドキュメンタリー映画でもおもしろい作品はたくさんあります。僕的な解釈ではその事件や人物を知らない人でも楽しめるかどうかがドキュメンタリー映画の成功の可否を決めていると思います。
　残念ながら前編と同様、この革命やチェ・ゲバラの事を知らない人にはちょっとつらいかも知れません。と言うわけでとてもよく作られた作品だと思いますが、ドキュメンタリー映画としてはちょっと…という感じです。

　話は変わりますが、友情出演のマット・デイモン。気がつきませんでしたが、どこに出ていたんだろう。

p.s.
　舞台挨拶についてはチェ ２８歳の革命の記事を読んでね。

観て良かった度：●●○○○　２点

• チェ２部作公式サイト
  
• スティーヴン・ソダーバーグ（監督）
  
• ベニチオ・デル・トロ(チェ・ゲバラ役)
  
• デミアン・ビチル（フィデル・カストロ役）
  
• カタリーナ・サンディノ・モレノ（アレイダ・マルチ役）
  
• ロドリゴ・サントロ（ラウル・カストロ役）
  
• フランカ・ポテンテ(タニア役)
  
• マット・デイモン
  
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Comments

[masala]

こんばんは。
マット・デイモンの件なのですが、たしか映画の中盤辺りに、ゲリラが潜む山の中にゲバラに会いに来るメガネを掛けた記者役だったと思います。

[よしな]

masalaさん、情報提供ありがとうございます。
記者か・・・。う～ん、事前にわかってないと、気がつきにくいなぁ・・・。DVD出たらもう一度観てチェックしてみます。ありがとうございました。

[KLY]

よしなさんこんばんは^^
いつもＴＢありがとうございます。biglobeさんには何故かＴＢが通らないようなのでコメントにて失礼します。^^;

ところでマット・デイモン情報はこちらに詳しいようです。そういえば観てる最中にあれ？とは思ったのですが、まさかねぇとスルーしちゃいました。（笑）
http://eiga.com/buzz/20090121/2

[KLY]

連続投稿すいません。
どうも自宅の環境からはＴＢが通らないようで、ためしに外からやってみたら普通に通りました。
うーん、何でなんだろう＞＜；

[よしな]

KLYさん、こんばんは。
何度もTBにトライしていただきありがとうございます。
最近、23:00～2:00くらいまでサーバーが重いようで、それでかも知れません。
LOVE Cinemas 調布さんにはいつもTBさせてもらって感謝です！！

[Nao]

お久しぶりです。
実はよしなさんの記事を見て、この作品鑑賞前に本を読んでちゃんと勉強してから観るぞって思いました。（偉いでしょ？）
でも、終わっちゃうので半分ってところで観賞。すっごく感動とかの作品ではかったけれど勉強になりました。
いつも参考にさせて頂いています。これからも詳しい内容、コメント期待お願いしますね。

[よしな]

Naoさん、こんばんは。
最近の映画は観ようと思っていてもすぐに終わっちゃうので・・・。でも半分くらいってちょうど良いんじゃないですか？全部読んじゃうと新鮮味がないし。ちょうど背景もわかって、登場人物に感情移入し始めた頃だし・・・。
それでは、これからもよろしくお願いします。