映画：アイアンマン

2008年60本目の鑑賞はアイアンマンです。

●ストーリー（ネタバレなし）

　実業家兼発明家のトニー・スターク（ロバート・ダウニーＪｒ.）は、米国政府と契約を結ぶ巨大軍事企業スターク・インダストリーズのCEO。彼は、政府とのパイプ役を努める親友の軍人ローディ（テレンス・ハワード）とともに、アフガニスタンで新型兵器の実験を敢行。実験は大成功に終わるが、武装テロ集団の襲撃を受ける。重傷を負って拘束されるトニー。一味に監禁されている医師インセン（ショーン・トーブ）は彼に人工心臓を移植、一命を取り留める。
　だが、テロ組織のリーダー、ラザ（ファラン・タヒール）はトニーに新兵器の製造を強要。連行された組織のアジトには、スターク・インダストリーズ製兵器の数々が並んでいた。自分が開発した兵器がテロに利用されていたことを知り、ショックを受けるトニー。彼はミサイルを作るフリをして、飛行可能なパワードスーツ“マークI”を製造、敵の隙を突いて脱出する。だが、マークIは砂漠で全壊。心身に深い傷を負いながら帰国を果たす。
　会社に戻ったトニーは、幹部役員オバディア・ステイン（ジェフ・ブリッジス）の反対を押し切り、兵器産業からの撤退を発表する。そのニュースに世間が騒然とする中、秘書ペッパー・ポッツ（グウィネス・パルトロウ）やローディの協力を得て、新たなパワードスーツの開発に着手。やがてそれは、戦闘機並みの飛行能力、戦闘力を備えた“マークII”を経て、赤と金に輝く“マークIII”へと進化を遂げる。世界を乱す悪との戦いを決意するトニー。だが、彼の知らないところでスターク・インダストリーズは武器販売を続けていた。ラザ一派による民家襲撃のニュースを耳にしたトニーはマークIIIで出撃、テロリストを一掃する。一方、砂漠に残されたマークIの残骸と設計図から、さらに恐ろしい兵器が作られようとしていた。黒幕はオバディア。トニーを襲い、パワードスーツの秘密を手に入れた彼はその本性を現す。

Variety Japanより抜粋

●感想、思ったこと（ネタバレあり）

　ウォンテッドが正直あまりおもしろくなかったので、この映画もどうかなぁと思ったのですが、これぞアメコミという感じで面白かったです。アメコミというと、バットマンのように心に影があるヒーロー、そして悪役もペンギンやMr.フリーズ、トゥーフェースのように、根っからの悪人でなくなるべくしてなってしまったという悪役というのが好きなんですが、アイアンマンは自ら、I am ironman.と名乗るほどあっけらかんとしているし、悪役も金に目がくらんだ悪役。単純明快です。たまにはそういうのも爽快で良かったです。
　中身は、だいぶご都合主義でした。既存の平気から最新兵器を作れって・・・。しかもハンダごてとかでですよ。だいぶテロリストも無理を言いますが、大した装置もないところでパワードスーツを作っちゃう社長もすごい！でも監視カメラで監視している奴らは気がつくの遅すぎだし。
　そしてすごい勢いで壁にたたきつけられても平然としている社長がまたすごいタフ。パワードスーツが凍ってしまうくらい高々度に行っても普通に息をしているし、寒くもなさそうな社長。パワードスーツなくても充分タフです。
　さらにさらに、字幕翻訳の松崎広幸 さんは「基板」を「基盤」と間違って書いているし・・・。
　それでも、それでも、なんかおもしろいんですよね～。だいぶストレス解消になります。正直、名作とは言えないけど、劇場で見て欲しい作品だと思います。

　話は変わりますが、僕のツボにはまったのは・・・。アイアンマン。鉄男って、パワードスーツをすべて鉄で作ったら、すぐ錆びるし、重いだろうし・・・。って思っていたら、実際はステンレスを使っていても、語呂が良いからってアイアンマンにしたところ。技術的なところもわかってるねぇ～。でも！です。

　僕も一応技術者です。メカ設計や電気設計は疎いですが、ファームウェアを作っています。スターク社長がパワードスーツ・マークIを作っていた環境にはファームウェアを作る環境はほとんどありませんでした。往々にしてファームウェアって軽視されがちですよね～。悲しいけど。先日、某雑誌で開発者インタビューを受けたんですが、活発に質問されるのはメカ担当者や電気担当者なんですよね。ファームウェア担当の僕はほとんどインタビューを受けず、しかも半分近くカットされてしまい、15行しか残っていませんでした。電気担当、メカ担当がどんなに良いものを作っても、それを制御するファームウェアがなければ何も動きません。ファームウェア担当者がいて、初めて電気製品は動きます。電気担当、メカ担当が出したミスをファームウェアで何とかしろと言われることも日常茶飯事です。でもファームウェアって全然注目されないんですよね～。

観て良かった度：●●●●○４点

• アイアンマン公式サイト
  
• アイアンマン デラックス・コレクターズ・エディションDVD（Amazon特別仕様）(Blu-Ray版はこちら)(2009/03/18発売予定)
  
• オリジナル・サウンドトラック・スコア『アイアンマン』
  
• ジョン・ファヴロー(監督)
  
• ロバート・ダウニーＪｒ.（トニー・スターク役）
  
• テレンス・ハワード(ジェームズ"ローディ”ローズ役)
  
• ジェフ・ブリッジス（オバディア・ステイン役）
  
• グウィネス・パルトロウ（ペッパー・ポッツ役）
  
• ショーン・トーブ（インセン役）
  
• ファラン・タヒール（ラザ役）
  
• レスリー・ビブ（クリスティン・エヴァハート役）
  
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Comments

[マキサ]

こんにちわ！
私も劇場で見ました。
が、思っていたほど面白くなかった…(^^;
グウィネス・パルトロウはかわいかったです！

[瀧]

こんにちは
映画の内容より最後のファームウェアについての記載にとても興味を持ってしまいました
単語はよく聞きますが、詳細はよく知らないし何かあったらファームウェアで･･･はほんとによく耳にします
実は縁の下の力持ちなんですね

[よしな]

●マキサさん、コメントありがとうございます。
あ～、確かにグウィネス・パルトロウかわいかったですよね。僕が気になったのはロバート・ダウニーＪｒ.です。普通におじさんですが、目に惹かれました。おじさんなのに真っ黒な黒目で輝く瞳。おじさんにこんなこと書くのは自分でも気持ち悪いと思うのですが、瞳に吸い寄せられそうな不思議な感覚に陥ってしまいました。ちなみに僕はそっちの気はありませんが。(笑)

[よしな]

●瀧さん、こんばんは。
ソフトがなければパソコンはただの箱なのと一緒で、CCDや液晶があってもそれを制御するファームウェアがなければやはりただの箱です。装置を制御している縁の下の力持ちですが、所詮は制御しているだけなので、ハードの能力を超えることをやれと言われてもできないんです。何かあったらファームウェアでって言われても・・・。お手上げです。
愚痴になっちゃいました。ごめんなさい。

[にゃむばなな]

グウィネス・パルトロウはやはり生粋のセレブだけあって身のこなし方が本当にきれいでした。
またドラッグで何度も人生を踏み外したアウトローのロバート・ダウニーJr.がこういう役を演じるのも結構面白かったです。
特に彼がチーズバーガーが食べるシーンは妙に絵になっていて、面白かったですよ。

[よしな]

にゃむばななさん、コメントありがとうございます。
ロバート・ダウニーJr.って、過去にそんなことがあったんですかぁ。意外です。情報ありがとうございます♪

[masya]

アイアンマン。ボディービルの選手権の記録映画かと思いました。
バットマンがクラ～イ正義の味方ならこっちは正反対に脳天気です。（そういえば、「ダークナイト」って「暗黒の騎士」なんですね。「めちゃくちゃ暗い夜」かと思ってました。）
悪役のＪブリッジスも監督に「頭は剃らなくてもいい」って言われたのに、自分から勝手にスキンヘッドにしちゃったらしいです。ノリノリですね。
人工心臓のやり取りの中、古い心臓で新型を打ち破る結末は、「ＸＰ」で「Ｖｉｓｔａ」に勝っちゃったってことでしょうか？
次回作を匂わすエンディングでしたが、ストレス解消にはうってつけのシリーズが始まったなと、ちょっと楽しみではあります。

[よしな]

masyaさん、コメントありがとうございます。
ダークナイトは皆さん夜と思っている人が多いですよね。かく言う僕もですが。
Vistaは確かにXPに負けてますよね～。Windows7がどのくらい期待できるのか。。。個人的にはWindows2000が好きなんですけどね～。OSが進化しすぎです。ほとんどのユーザーはそんな高機能は望んでないのに。Windows2000くらいの軽さで3,000円のOSが出たら売れると思うんだけどなぁ～。

[ぱろろ]

アイアンマンは、技術的にすごいですね。最近、マーベルのコミック間で起きた出来事で、スパイダーマンが納得のいかない行動をしたから、という理由で、自分が率いる元犯罪者集団を使って、スパイダーマンを傷つけました。

[よしな]

ぱろろさん、コメントありがとうございます。
コミック間で起きた出来事とはなんでしょうか？何が起きたんだろう。。。

アイアンマン２は一眼レフカメラeos 5D markIIで撮影されているとの噂もあり、公開が楽しみです。

[ぱろろ]

すいません。説明不足ですね。政府がヒーロー達の管理をする。と言い出し、ヒーロー達は賛否に分かれます。ですが、ヒーローの住所や正体等を明かしてくれといい、反対側が多くなります。もとは、スパイダーマンも賛成だったのですが、正体が分かれば、犯罪者達が周りの人に危険が及ぶので、反対側につきます。それに、納得いかなかったトニーことアイアンマン（アイアンマンは正体を公表している、隠してる奴の事なんて知らねーという風に）が元犯罪者集団を使ってスパイダーマンを攻撃するのです。

[よしな]

ぱろろさん、詳しい説明ありがとうございます。
へぇ～。そんなことがあったんですね。
ディズニー映画のMr.インクレディブルでは
ヒーロー活動の禁止と居場所の届け出が必要になる
というところから物語がスタートしています。
なんか、ちょっと似たような感じですが、
マーベルのヒーローたちが争うストーリーは
ちょっとタブーかも知れないけどおもしろそうですね。