ニュース:東京ディズニーリゾート賞味期限食材で腹痛




 東京ディズニーリゾート内のレストラン、賞味期限切れ食材を使用で、50代の男性が腹痛で病院に運ばれたそうです。おみやげ用のチョコレート、賞味期限切れバター使用に続いて、またです。
 で、今回言いたいのはそんな不祥事を続ける東京ディズニーリゾートやオリエンタルランドの悪口を書きたいのではなく、別のことです。

 食材はフランス産鴨肉(納入時は冷凍)。賞味期限が11/1だったにも関わらず、11/10までその肉を使用していたそうで、病院に運ばれた男性は8日の夜に召し上がったそうです。つまり賞味期限を1週間超過していたわけです。通常冷凍食品は-18℃保管で1年は大丈夫ですが、他の食材を出し入れする冷凍庫に保管する場合は2~3ヶ月が、冷凍庫のポケットに入れている場合は1~2ヶ月が目安になるそうです。(日本冷凍食品協会Q&Aより)賞味期限が2~3ヶ月のもので1週間の超過ですから約1割超過です。しかもこの鴨肉は火を通しているものです。
 このような事態が起きたのは現場がチェックを怠ったためだそうですが、10日も連続でチェックを怠ると言うことは、普段からチェックをしてないと思う方が自然です。
 しかし、もっと気になるのは・・・。今まで賞味期限を過ぎたら、食べられなくなるものではない。賞味期限が切れていてもすぐに傷むわけではありません。保存や調理法を上手に行い、無駄な廃棄を少なくしましょう。というのが一般的な理解です。でも、今回の事故はこの理解を根本から覆す可能性のある事故だということです。

 もし、ロティズ・ハウス(今回の事故を起こしたレストラン)がきちんと冷凍保存していたにもかかわらず、この鴨肉が原因で腹痛を起こしたなら、大事件だと思います。上述した消費者の一般理解を根本から覆すほどの事故です。つまり、賞味期限が切れたらお腹を壊す可能性があると認識しなければならないことになってしまいます。

 イクスピアリは、「再発防止のため新たに管理台帳を作成する。調理担当責任者が開店前と閉店後に食材の期限や廃棄状況を確認するほか、総料理長などが毎日状況を確認するという。全従業員の衛生教育も強化するとしている。」としていますが、今回の事故がただ単に賞味期限をオーバーした食材を使用してしまったというだけでなく、きちんとした保管状態にあったかもあわせて調査してもらいたいです。
 何度も書きますが、きちんと冷凍していたにもかかわらずお腹を壊したのであれば、賞味期限を切れたものはお腹を壊す可能性があると言うことになるからです。

↓元ネタは河北新報社

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この記事へのコメント

nana
2008年11月17日 21:05
よしなさん今晩は、冷凍鴨肉料理で腹痛ですか。食品の問題でこんなコメントをしている知人がいます。
 食べ物は自分の口で判断する事が一番安全だ、検査や期限に頼っていると検査や期限に合格する方法が編み出されるから、人の食べ物にたいする防衛本能が低くなり違った被害が又出てくるよ。
 世界中から食品輸入をしている知人の一言です。
2008年11月17日 23:05
nanaさん、こんばんは。
一時期話題になったスーパーのリパック(冷凍食品のビニールをはがしてもう一度パックし直し、加工日時をパックし直した日時に変えること)も、期限をごまかす手法ですものね。
ただ、検査や期限を撤廃したからといって、銘々の防衛本能が高くなるのか、ちょっと疑問です。。。

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