映画：ハンコック 見てきました。

プロバイダにブログを削除され、映画を観てもブログにできるかどうかわからないし、映画を観る気分でもなかったんですが、家にいてもすることないしハンコックを観てきました。

●ストーリー（ネタバレあり）

　ロサンゼルス、１人の男がベンチで寝ていた。彼の名はジョン・ハンコック（ウィル・スミス）。昼間から飲んだくれ、みんなから嫌われている男。そんなハンコックは実はすごい能力を持っている。銃で撃たれても平気な強靱な肉体、すごいスピードで空を飛べ、車も軽々と持ち上げられてしまう筋力。。。
　そんなハンコックが１人の少年に起こされた。少年は電気屋のテレビを指さすと、武装強盗の犯人グループがハイウェイを暴走し逃走中だった。ハンコックはウイスキーの瓶を片手に現場に向かう。
　犯人グループの車に乗り込んだハンコックは犯人から銃撃を浴びせられる。ウイスキーの瓶を割られたハンコックは怒り、犯人を乗せたまま車をビルの屋上にある塔に串刺しにしてしまう。この一件でハイウェイの看板は破壊され、ハイウェイもぼこぼこに、パトカー１２台と警官５人が重軽傷を負った。被害額910,000ドル。
　そう、ハンコックは重犯罪を解決しても、町に多大な被害を与え、粗暴な性格も相まって市民からは嫌われていたのだ。

　ある日、PR会社のレイ（ジェイソン・ベイトマン）は、社会貢献に多大な貢献をした優良企業だけがつけられるピンクのハートマークを考案し、大手製薬メーカーにプレゼントをしていた。しかしその結果は惨敗。帰宅途中に渋滞に巻き込まれた彼は、踏切の中で立ち往生してしまう。しかも列車は刻一刻と迫っている。このままでは列車はレイの車に激突。
　その時ハンコックが現れた。そのおかげでレイは無事に助かったが、回りの数台の車は破壊され、さらに列車はめちゃめちゃ。脱線した列車がまた別の車や電柱20本を破壊し付近は停電、そして 線路も300メートルに渡ってグニャグニャ。被害額3,300,000ドルの大惨事となってしまい、回りのみんなからブーイングのあらし。しかしレイは、ハンコックが来なかったら僕は間違いなく死んでいた。少なくとも僕にとってはヒーローだと市民を説得し、ハンコックを夕飯に招待した。
　レイの一人息子のアーロン（ジェイ・ヘッド）は、ハンコックになつくが、妻のメアリー（シャーリーズ・セロン）は、汚い言葉遣いや片時も離さない酒瓶・・・、すべてを嫌っている様子だ。
　レイは、君はもっと愛されなくてはいけない。愛されるヒーローになるべきだとハンコックを説得。ハンコックのPRを買って出る。そんなことに興味のないハンコックは飛び立ってしまう。
　翌日、アーロンをいじめる女の子をやっつけ、レイの家に戻ってきたハンコック。レイの話を聞きに来たのだ。レイは一度みんなに謝罪し、刑務所に入れと言う。２週間もすれば凶悪犯罪は増える。ハンコックを戻せという声が出てくるはずだという。罪を償い、戻ってくれば本当のヒーローになれるというレイの案を渋々承諾。ハンコックは市民の前で自首をし、刑務所へと入っていった。
　刑務所ではハンコックが捕まえた凶悪犯がわんさか。ハンコックを敵視する２人、「そこをどかないと、てめぇの頭をてめぇのけつの穴に突っ込むぞ」というハンコックの脅しにも屈しなかった２人は、言葉通りにされてしまう。
　自由を束縛されたハンコックは、もう耐えられないと脱獄をしようとするが、レイの必死の説得に負け、もう少し我慢することにする。
　「ぐ・・・ぐ・・・」、よくやっている警官達に「Good Job」という練習だ。「警察達のどこがががんばってる？」そう言うハンコックだが、警官は普通の人間、銃弾が当たれば死んでしまう。君と違うんだ。命を張って頑張っているんだと説得する。

　町ではハンコックが現れないことを良いことに凶悪犯罪が増えていた。この日は銃で武装した犯人グループが銀行を襲っていた。中には客が人質になっており、外では銃乱射によって負傷した警官を助けに向かうこともできない。警察署長からハンコック仮出所の依頼があり、ハンコックが現場に向かった。絶対に着ないと言っていた、レイからプレゼントされたコスチュームを着て。
　ハンコックはテレながらもGood Jobと声をかけながら負傷した警官の救助に向かう。「触ってもいいか？下心はない。」と言うハンコックに「早く助けてよ」と言う警官。続いてハンコックは犯人を一人ひとり捕まえる。残りはただ一人。しかし残りの一人は人質につけた爆弾の起爆装置を持っており、手を放せば人質は爆発するという。やむなくハンコックは犯人の手を切り取り、犯人を捕まえた。被害額は最小に抑えられた。ハンコックが銀行から出てくると、拍手の嵐がハンコックを向かえた。ハンコックは市民からも喝采されるヒーローになったのだ。

　これを機会にハンコックとレイとその家族らは仲が良くなる。時々食事に出かけることも。そこで聞かされるハンコックの過去。80年前、頭を強打してマイアミの病院で目が覚めた時にはもう記憶がなかった。それまでは普通の人間だったが、病院に運ばれた時には注射針は皮膚を通らず、超人になっていたというのだ。そしてその時から年もとらないでいた。しかし誰も名乗り出てくれない、俺は記憶をなくす前からよっぽど嫌われていたんだな。
　レイも昔の話を聞かせる。レイは前妻と死別し、落ち込んでいるところをメアリーと会い、恋に落ちたと。連れ子であるアーロンにも優しく接してくれるメアリーは自分にとって天使だと。
　そんな話を複雑な心境で聞いているメアリー。実はメアリーにはある秘密があったのだ。

　徐々にメアリーに惹かれるハンコック。ハンコックはメアリーに口づけをしようとすると、メアリーはスーパーパワーを持つハンコックを投げ飛ばした。メアリーもハンコックと同じ力を持っていた。空も飛べるし強靱な肉体も持っている。その理由を実はあなたと自分は姉弟と説明する。しかし納得いかないハンコックはメアリーに真相を問い詰める。実は80年前、彼らは恋人同士だった。二人でいるとスーパーパワーもなくなり人間として暮らせるが、離ればなれになるとお互いを探し出すためにスーパーパワーが出るというのだ。しかしメアリーは決められた人と結ばれなければならないという運命に嫌気がさし、ハンコックを殴って逃げ出したのだ。真相に驚くハンコック。
　真実を知ったハンコックは酒を飲まざるを得ない。酒屋でウイスキーをレジに持って行くと「91ドル10セント」「おい、オヤジ高いぞ。」と答えるハンコック。「91.10」強盗に入られていることに気がついたハンコックは犯人を捕まえようとするが銃に撃たれる。メアリーと出会ったことでパワーが落ちているハンコックはその場に倒れてしまい、病院に運ばれた。

　そんなとき、ハンコックに腕を切り取られた銀行強盗らは、仲間を集めてハンコックに復習しようと企んでいた。ハンコックが運ばれた病院に向かう奴ら。
　そこに現れたのはメアリー。もうこんなにパワーが落ちてしまっているのね。幸せな家庭を気づいた私やレイ、アーロンから離れて欲しいと言うためだ。そして親友・ハンコックのお見舞いに来たレイとアーロン。すべてがそろった。犯人らは銃でハンコックやメアリーを撃つ。銃撃にあいながらもお互いをかばい合うハンコックとメアリー。もう反撃をする力も持っていない二人。その時、レイが消防用のオノを持って現れ、犯人の残された腕を切り落とす。無事に犯人らは捕まったが、メアリーは瀕死の重体で心停止。レイやアーロンが心配そうに見守るが、除細動機を使っても鼓動は戻ってこない。
　ハンコックも傷を押さえながら立ち去っていく。二人が離れればスーパーパワーが戻ってくるからだ。愛するメアリーのそばに戻りたい。しかし戻ればメアリーを失う。飛ぼうにも飛べない。よたよたになりながら、ハンコックは立ち去っていく。次第にパワーが蘇ってくる2人。メアリーの鼓動も戻ってきた。

●感想、思ったこと（ネタバレあり）

　期待していたんですが、友人からはつまらなかったよ～という感想を聞いて、あまり期待しなかったこの作品。確かに半分くらいまでは良いのですが、メアリーもスーパーパワー持っているのかよ、、、と言うところからどうもずれて来ちゃいましたね。まぁ、良いんだけど、ストーリー的におもしろかったぁ～！っていうほどでもないし、つまらねぇ～っていうわけでもなく、無難に仕上がっている感じですかね。
　突っ込みどころは満載で、パワーのことを秘密にしていたかったメアリーがいきなりハンコックを投げ飛ばしたり、町中で暴れたり・・・。ハンコックの家まですごいスピードで飛んできたわりには身なりがきちんとしていたり・・・。尾っぽを持ってあんな勢いで投げたら、尾がちぎれるだろうし。そもそもクライマックスで、銃で撃たれて運ばれたハンコックのところにわざわざ何でメアリーが来るんだろう。メアリーが来たら治るものも治らないじゃんって思っていたら、結局あのオチは・・・。ちょっと気になりますね。

　ところで、ハンコックが、いじめっ子の女の子に「クズ（でしたっけ？）」と呼ばれてカッと来るシーンがありますよね。アメリカ映画って、そういうバカにされた言葉で逆上するシーンって多いような気がするんですが、そう言う国民性なんですかね？例えばバック・トゥ・ザ・フューチャーでも、主人公マーティーは「腰抜け（チキン）」って呼ばれてカッとなり事故を起こしたりしてますよね～。なんか気になります。

観て良かった度：●●●○○ ３点

• ハンコック公式サイト
  
• ハンコック Amazon限定版DVD(Blu-ray版はこちら) 2009/01/28発売予定
  
• ハンコック サウンドトラックCD（輸入盤はこちら）
  
• ピーター・バーグ監督
  
• ウィル・スミス(ジョン・ハンコック 役)
  
• シャーリーズ・セロン(メアリー 役)
  
• ジェイソン・ベイトマン(レイ 役)
  
• エディ・マーサン(レッド 役)
  
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Comments

[masya]

ブログ復活、おめでとうございます。
「ハンコック」は不器用なヒーローということで、昔のテレビシリーズ「アメリカンヒーロー」を思い出しました。（宇宙人が落としていった、取り説のない赤いスーツを着て主人公が不器用ながら活躍する物語、立ったと思います。）
この作品は「パロディー」なんでしょうねえ。ハンコックのスーツってどう見ても「Ｘメン」だし、町の壊し方や暴れ方は「ハルク」ですしね。
ところで、いじめっ子の女の子が言った言葉ですが「アス・ホール（尻の穴）」だったと思います。
英語圏では強い語気の後に、「ＹＯＵ！！」と言われただけで罵倒されたと感じるそうです。（バラエティー番組でベッキーが言ってました）これも、ＢＴＦの（と言うか、そんなシーンが多いアメリカ映画の）パロディーなのだと思います。
ハリウッドで「ドラゴンボール」を制作するって話を聞きました。特撮はこの映画のようになるんでしょうねえ。

[よしな]

masyaさん、ご迷惑＆ご心配をおかけしました。
アメリカンヒーローは観たことありませんが、嫌われ者のヒーローってことでディズニー映画のMr.インクレディブルを思い出しました。
ハリウッド版、ドラゴンボールですか。どんなのになるのか・・・。楽しみですね。

[mana]

こんにちは。TBありがとうございました。
後半は、う～んな展開でしたけど、面白かったです。

よしなさんの感想を読んでいて、今思い浮かびました。
遠い昔見た刑事もの…
国広富之さんが松崎しげるさんに
「とみこーーー！！」と言われると奮起するドラマ(笑)
ご存じないですかね(^_^;)

[masala]

TBありがとうございます。
いじめっ子を演じた子はデーグ・フェアという男の子です。
これから公開する「ハロウィン」のリメイク版では、ブギーマン＝マイケルの少年時代を演じていますよ。

[よしな]

●manaさん、コメントありがとうございます。
う～ん、残念ながらそのドラマ存じません。(汗)
どんなドラマだったんでしょうか。

●masalaさん、ご指摘ありがとうございます。
男の子だったんですね。声もまだ変声期前でどっちかわからなかったんですよ。最近、男の子と女の子の区別がつかない子が多くて。。。高畑充希ちゃんも最初見た時は男の子だと思っていたし、最近ではTomorrow～陽はまたのぼる～でもマコト役の沢木ルカちゃんも男の子だと思っていて、終盤で赤いランドセル背負っていて驚きました。

記事は後ほど修正しますね。ご指摘ありがとうございました。

[mana]

すみません、中途半端に言い残してしまって(^_^;)
『噂の刑事トミーとマツ』でした。
（どうでもいいですけど：笑)
言った私も調べちゃいましたけど、
もう25年も前の大映ドラマでしたわ。
『Tomorrow』はご覧になられてたんですね！
私もマコトには騙されました。
周りの人間もそれ狙いのせいか？
「マコト！」って呼び捨てしてましたし(笑)

映画でのいじめっ子は女の子に見えますもんね。
その前に、女の子にいじめられてると話してたので
私も疑いの目で見ながら「男の子なんだ」と
納得させてましたから(^_^;)
でもそのシーンはスカッとしましたよ♪

[よしな]

manaさん、こんにちは。
医者も看護師も、子どもとは言え患者を呼びつけにするって違和感を感じていました。やっぱねらっていたんですかね。ちなみにその子役の子は実生活でも転校した時に男の子と間違えられたそうです。
『噂の刑事トミーとマツ』ですか、ドラマは知りませんが、「トミーとマツ」っていうのは聞きますね。
ハンコックのいじめっ子、そうか、そう言えば「女の子に・・・」って言ってましたものね。だから女の子だと思っていたんだ。

[きぐるまん]

ＴＢありがとうございます。
確かに設定にはいろいろムリがありましたね。作ってる方もわかってるんでしょうけど（笑）。
あ、あの子、僕も女の子だと思ってました（笑）。

[よしな]

きぐるまんさん、コメントありがとうございます。
こういう映画は細かいところを突っ込んではいけないというのは、見る方も作る方も暗黙の了解事項なんでしょうね。(汗)