ハプニング 見てきました。

お久しぶりです。約2週間ぶりの更新です。だいぶさぼっちゃっていますが、久々の記事はＭ・ナイト・シャマラン のハプニングです。

●ストーリー（ネタバレあり）

　いつもと変わらない、ニューヨークのセントラルパークの朝。しかしこの日は様子が違っていた。友人と読書をしていた若い女性が遠くであげられた悲鳴に気がつきまわりを見回すと、人々は芝生に、道に、立ち止まって動かない。辺だと感じた彼女は隣に座っている友人クレアを見ると、彼女は髪留めを髪からはずして自分の喉に突き刺した。
　時を同じくして、近くの工事現場では、ビルの作業員が屋上から落下する事故が発生。仲間が救助に向かうが、屋上からは続々と作業員が飛び降りてくる。
　ニューヨークの道路では警官が銃をとりだし自分の頭に向けて発射。それを見ていたドライバーは車から降り、その銃を拾ってやはり自分の頭に向けて・・・。さらに通行人の女性がその銃を拾って・・・。
　彼らに自殺をする理由は見あたらない。テロ攻撃か？そんなニュースが飛び交った。
　その頃、フィラデルフィア高校で科学の授業を行っているエリオット（マーク・ウォールバーグ）。彼は全米でハチが消えた理由を考えるように生徒に問うている。気候変動によるハチの方向感覚消失？そんな時、全教師が集められた。セントラルパークでのテロ攻撃が起こったと言うのだ。第1段階は言語消失。第2段階は方向感覚消失。第3段階は"死"。学校は臨時閉鎖となり、友人で数学教師であるジュリアン（ジョン・レグイザモ）の誘いに応じて電車で避難することにした。エリオットは一度自宅に帰り、最近気持ちがすれ違いの妻・アルマ（ズーイー・デシャネル）を連れて駅に向かう。ジュリアンも8歳になる娘・ジェス（アシュリン・サンチェス）を連れて駅で落ち合った。
　ニューヨークで起こったこの異常現象は政府当局も原因が掴めないまま、発生地域はどんどん拡大していった。フィラデルフィア、ボストン・・・。アメリカ東海岸地域一帯へと。
　エリオットらを載せた電車はペンシルバニアの小さな町で止まってしまう。誰とも連絡がつかなくなったため、例の現象に巻き込まれた可能性があるためだ。
　乗客はこの小さな町のレストランに入り、テレビをつける。ニュースでは自らの意思でライオンに引き裂かれる男の映像が流れていた。そして異常現象が発生した地域が流れていた。それを見た人々はまだ現象が発生していない西へと旅立つことにした。
　エリオット、アルマも西へと向かうことにしたが、ジュリアンはプリンストンにいる妻を救いに行くためジェスをエリオットらに託して立ち去る。
　原因は何なのか。エリオットは、発生地域を分析し、人口の多い地域から拡がっており、さらに植物が自己防衛のために人間の神経に作用する物質を放出しているのではないかと仮定を立てた。みんなと一緒に行動してはやばい。車で他の人たちとは別ルートで西へと向かうエリオット達。
　一方、ジュリアンを乗せた車はプリンストンへと到着した。皆が外を見ると、木々にたくさん何かがぶら下がっている。それは首を吊った人間の死体だった。絶望に駆られたジュリアンが上を見上げると、天井に穴が空いているのを見つけた。その直後ドライバーはアクセルを全開にし、そのまま木に激突。シートベルトをしているジュリアンは助かったが、車を降りたジュリアンもそのまま命を絶ってしまう。
　その頃、西へと向かうエリオットたちだが、現象発生地域に囲まれてしまった。方々から集まった人々と合流する。人数が多くなればヤバイ。とりあえず２班にわかれるが、人数の多いもう一方のチームはその減少に巻き込まれてしまう。エリオット達のチームも危機に直面している。逃げまどうエリオット達は民家に助けを求めるが、毒を家の中に持ち込むなと受け入れを拒否される。それに怒った２人の青年がドアを蹴ったりすると、中にいた男はライフルでその青年を撃ち殺してしまった。
　ここにいてはまずい。エリオットとアルマ、ジェスはまたもその脅威にさらされてしまうことになる。徒歩で逃げる彼らは別の民家に逃げ込む。そこに住んでいた老婆はエリオットらを受け入れてくれたが、外界からの孤立することを決めたその老婆の家にはテレビも電話もない。
　とりあえずその家に泊まることにした彼らだが、翌朝、老婆は外に出ていた。そして例の現象はここにも及んだ。老婆は壁に自分の体をぶつけ、窓ガラスに自分の頭をぶつけ、そして息絶えた。
　離れに籠もったアルマと母屋に残ったエリオットは、話をするうちにすれ違いも解消し、死を覚悟する。
　ちょうどその頃、アメリカ全土でその怪奇現象は終わりを告げていた。

　３ヶ月後、ジェスを養子に向かえたエリオットとアルマ。テレビでは、植物が自己防衛のために神経伝達物質の阻害剤を放出したことが原因ならば、世界で発生するはず。アメリカ東海岸地域のみで発生するのはおかしいと告げられている。しかし原因はわからないままだ。
　そして・・・。

●感想、思ったこと（ネタバレあり）

　感想は「・・・。」という感じ。期待していただけに微妙です。前半はとても良かったんです。原因もわからず人々が死んでいく様。あの異常な光景は背筋が凍りそうになります。特に工事現場からの集団飛び降りは、集団自殺すると誤解されていたネズミを題材にしたゲームレミングスを思い出しました。
　そんな昔のゲームの話は置いておいて、電車に乗って逃げペンシルバニアの小さな町で降ろされ、このままだと食糧もなくなり、電気や水だって・・・。この跡どう生き残っていくんだろうというワクワク感。
　でも、その後が・・・。見えない敵（植物から放出される物質）から逃げるのにそんななの？とか、時々出てくるテレビの解説が根拠がなさ過ぎとか、特に老婆を登場させた意味がよくわかりません。都合良く主人公達がピンチになった時に現象が終わるというご都合主義的なところも。
　遺伝的に見てもいきなり人間（とミツバチ）だけに作用する物質を一気にあんなに放出するのもおかしいと思いますし。
　題材としてはおもしろいと思うのですが、なんか、こう、ツメが甘いというか。もったいない作品だと思います。

　ところで、自殺している人は誰もが苦しそうにしていない。不謹慎なのは重々承知ですが、ある意味病気や怪我、事故などで苦しみながら死ぬより楽かもと思ってしまうのは僕だけでしょうか。

観て良かった度：●●●○○ ３点

• ハプニング公式サイト
  
• ハプニング(Blu-ray版はこちら) 2009/01/09発売予定
  
• オリジナル・サウンドトラック ハプニング
  
• Ｍ・ナイト・シャマラン 監督・製作・脚本
  
• マーク・ウォールバーグ（エリオット役）
  
• ズーイー・デシャネル(アルマ役)
  
• ジョン・レグイザモ(ジュリアン役)
  
• ベティ・バックリー(Mrs.ジョーンズ役)
  
• スペンサー・ブレスリン
  
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