スパイダーウィックの謎 観てきました。
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●ストーリー(ネタバレあり)
一室にこもりきりの男性・アーサー(デヴィッド・ストラザーン)は、生き物を観察し、一冊の観察日記を完成させた。しかしアーサーはその観察日記を封印し、そして行方がわからなくなってしまった。
80年後、この屋敷に一家が引っ越してきた。双子の兄弟・ジャレッドとサイモン(フレディ・ハイモア、二役)と姉のマロリー(サラ・ボルジャー)そして母親のヘレン(メアリー・ルイーズ・パーカー)だった。
父親に愛人ができ住処を失ったヘレンは、アーサーの娘であるルシンダ叔母さん(ジョーン・プロウライト)の家であったこの屋敷に着たのだ。しかしルシンダ叔母さんがこの屋敷を離れて病院に入院してから長い間が経過しており、屋敷もボロボロだった。
父親を慕うジャレッドは父親が向かえに来てくれるのを心待ちにするが、その寂しさから兄妹にあたってばかり。そんなこんなで兄妹げんかが絶えず、ヘレンも手を焼いていた。
そんな時騒動が起きた。車の鍵やマロリーのアクセサリーなどが無くなるのだ。みんなはジャレッドの仕業と決め込んでいた。ヘレンもこの家で再出発しようとジャレッドや家族に優しく語りかけるが、それでも隠し場所を話さないジャレッドにみんなは嫌気がさして部屋から出て行ってしまう。1人残されたジャレッドは壁の向こうからなにやら音がするのを発見し、ほうきで叩いてみる。その音に気がついた家族が駆け寄ってくると、壁が崩れ穴が現れた。その穴には車の鍵などがあった。
やっぱりあんただったのねと言うマロリーに、ジャレッドは「僕が盗んで壁に穴を開けて隠してまた壁を作ったの?」と反論するが、それでもあんたがやったに決まっていると決めつけるマロリーだった。
その夜ジャレッドは例の穴が気になって寝付けなかった。その穴を調べると上に続くリフトがあり、ジャレッドは恐る恐る上ってみる。ほこりまみれの屋根裏部屋の机の上に「ジャレッド、ここを去れ」というメモを見つける。初めて来たこの場所に自分宛のメモがある。不思議に思ったジャレッドはこの部屋を調べてみることにした。するとチェストの中に「決して読んではならない」と警告の貼られた本があった。好奇心旺盛なジャレッドはその警告を無視して本を開けてしまう。
その本にはアーサーが記した妖精たちの秘密が記されていた。
しばらくして悲鳴が聞こえた。マロリーの悲鳴で家族が集まると、マロリーの神がベッドに結ばれていたのだ。マロリーもヘンリーもジャレッドの所為にしたが、サイモンはジャレッドがずっと閉じこもっていたことを証言する。しかしマロリーはそんなことを聞く耳を持っていなかった。翌日、ジャレッドはマロリーにいたずらした妖精を探しに再び屋根裏部屋へと向かう。そこに現れたのはハチ蜜好きのシンプルタック(マーティン・ショート)だった。彼はアーサーに本を守るように命じられた妖精。その本を開けてしまったジャレッドに激怒した。
世にも恐ろしい妖精・マルガラス(ニック・ノルティ)が、手下のゴブリンを利用して、この妖精の観察日記を手に入れようとしているのだという。
そんな時サイモンの悲鳴が聞こえた。しかしジャレッドには何が起きているのか見えない。シンプルタックに渡された石の輪を通して見ると無数のゴブリンがサイモンをさらっていた。急いでゴブリンの後を追うジャレッドが見たものは、マルガラスの姿だった。
サイモンを奪い返そうと機会をうかがっていると、鳥が好物な妖精・ホグスクイールに出会った。彼もまたマルガラスに復讐をしようと考えていたのだ。すると突然ホグスクイールはジャレッドにつばを吐いた。そのつばが目にかかったジャレッドは石の輪を通さなくても、ゴブリン達の姿を見ることができるようになった。
ジャレッドはゴブリン達の隙をうかがってサイモンの奪還に成功するが、ゴブリンのリーダーであるレッド・キャップを筆頭にゴブリン達がジャレッドとサイモンを追う。なんとか家まで戻ってきた二人。家の回りにはアーサーが張った結界がありゴブリン達は中に入ることができない。
そんな事件が起きているとも知らないマロリーは、ジャレッドのゴブリンの話など信じずに結界の外に出てしまう。するとゴブリン達は待ってましたとマロリーを襲う。石の輪をジャレッドから渡されたマロリーが覗いてみると、ゴブリンがあちこちに。なんとか結界の仲間で逃げ込んだ3人だが、サイモンは足に怪我を負ってしまう。屋敷にいればゴブリン達は手出しできないが、いつまでも屋敷に籠もっているわけにもいかない。彼らは観察日記を燃やしてしまえば良いと考え、ゴブリン達の前でたき火の用意をする。ところがアーサーのかけた魔法に守られた日記は燃やすことができなかった。
ジャレッドとマロリーは最後にこの屋敷にいたルシンダ叔母さんならば何か知っているかも知れないと思い立つ。ところがシンプルタックは屋敷からこの観察日記を持ち出すことに反対する。
仕方なく日記は屋敷に置いておくことにして、2人はゴブリン達の隙を見て屋敷から抜け出さなくてはならない。残ることになったサイモンがおとりになっている間に2人は隠し通路を通って屋敷を抜け出そうとする。ところが見つかってしまい、トロールが2人を追う。
2人は懸命に走り、通路の終点にあるはしごを登る。するとそこは道路にあるマンホールに繋がっていた。急いでマンホールから抜け出す。追ってきたトロールやゴブリンはマンホールから抜け出すやいなや、車に跳ねられてしまう。
こうしてルシンダ叔母さんのところにやってきた2人。2人がルシンダに屋敷に引っ越してきたことを告げると、すぐに出て行きなさいと告げる。ジャレッドが観察日記を見せるとルシンダの表情は一変する。この日記は妖精達を危険に陥れるもので、妖精の世界を守る風の精が、アーサーを守るために永遠に連れ去ったのだという。最後の手段はアーサーを捜し出し、この日記を永遠に葬り去ることだという。
その頃、日記が偽物にすり替えられていたことを知ったシンプルタックは激怒。ジャレッドはそれを沈めるためにハチ蜜を与えた。
一方、ジャレッドとマロリーは家に帰った。ジャレッドはエルフ語で空飛ぶグリフィンを呼び出し、アーサーのところへ向かう。ところが日記はシンプルタックによって偽物にすり替えられていた。結界の中にあるならば奴らは手出しはできないというアーサーだが、破れた日記からマルガラスらは結界を破る方法を知ってしまっていた。ジャレッドはすぐに帰って臨戦態勢を整えることにする。3人は臨戦態勢を整える一方、ゴブリン達も着々と結界を破る準備を進めていた。
そんな時にヘレンが帰ってきた。見えない何かに襲われたヘレン。そして家では怪我をしているサイモンが。何が起きているのか尋ねるヘレンにジャレッドは事の真相を言うが、にわかに信じられないヘレンはいくら父親がいなくて寂しいからと言ってそんな見え透いた嘘を言うなんてと、怒りと悲しみを覚える。
ところがマロリーが石の輪を差し出すと、ヘレンにも醜いゴブリン達の姿を見ることができた。そんな時ゴブリン達が結界を破り、窓から、屋根から、床下から、みんなを襲う。ゴブリン一匹一匹は大して強くないが、数が多ければ話は別。ジリジリと追い詰められる一家。そしてマルガラスも加わり、日記が奪われそうになる。ジャレッドは日記を持って逃げる。なんとか逃げおおせたジャレッドだが、そんな時、父親が尋ねてくる。ジャレッドが電話したからだ。
何が起きたんだと尋ねる父親に、家族を置いて出て行ってしまったホントのことを父親のクチから聞きたいジャレッドは涙をこらえながら、電話で話したいことがあるといっていたけど何なのかを問う。好きな人ができてしまったことを知っていたジャレッドだが、父親は「おまえに愛していると言いたかっただけだ。」という。それを聞いたジャレッドは無言で父親に近づきナイフを突き刺した。
驚く家族だったが、次の瞬間父親は変身が溶けマルガラスの恐ろしい姿に戻った。痛みに苦しむマルガラスは鳥に変身して屋敷から飛び去ろうとする。その時鳥が大好物なホグスクイールがパクッとマルガラスと飲み込んでしまった。
一件落着し、家族はルシンダ叔母さんを家に招いた。ルシンダは父親・アーサーに会うために風の精にアーサーの元へ連れて行ってもらうことを望み、一家の前から去っていく。80年ぶりに再開した親子は涙を流しながら再開を喜んだ。
●感想、思ったこと(ネタバレあり)
映画を観たのは良いけど、なかなか記事にできないまま2週間も経ってしまった。(汗)参考になる感想を書く自信がありません。。。
率直な感想としてはちょっと暗いところのある主人公が冒険を経験することで乗り越えていくというごくごく普通のよくあるストーリー。ですから可もなく不可もなく単純に楽しめるファンタジー映画だと思います。無駄なところもなく必要なところが省かれていないので飽きもなく、クエスチョンが残るところもない、よく言えば完璧に仕上がっていると思います。悪く言えば新鮮味や驚きがないといえるのでしょうか。(もっとも、なんで所詮は観察日記があんなに力を持っているのかという根本的な部分は除きますが)
はじめバラバラの家族がこの一件を通じてまとまっていく。離婚という悲しさを乗り越えていく主人公。この主人公が一人二役(フレディ・ハイモア)。性格が全然違う二人なので最初二役だとは気づかなかった。。。中には二人で話しているのに目線があっていないなどの書き込みもありますが、僕的には自然だったように思います。
あとは、そうね。。。妖精があんまりかわいくないんですよね。ルシンダ叔母さんのところにいた花の妖精はかわいんですが、それ以外が微妙でした。
観て良かった度:●●●●○ 4点 |
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- スパイダーウィックの謎 DVD(Blu-Ray版はこちら)共に2008/09/26発売予定
- スパイダーウィックの謎
- マーク・ウォーターズ監督
- フレディ・ハイモア出演作品
- サラ・ボルジャー出演作品
- デヴィッド・ストラザーン出演作品
- メアリー・ルイーズ・パーカー出演作品
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この記事へのコメント
シネコンのポイントサービスが変わっちゃうのはきついですね。6→10とか7→10とかになっちゃったんですか?
30000円は辛いですね。
カードばっかり増えるのも嫌ですが、遠くまで行くのも嫌ですよね。
でも、なにか方法考えて、これからもたくさん観てくださいね。
映画を見てから2週間も経つと、どうしても感動した気持ちも薄れて、感想も思い出しながらになりますよね。
でも、私には、妖精をネタにした作品って結構あるけれど、超大作ではありませんが、この作品は良かったです。
図鑑をねらうゴブリン軍団と子供たちとの攻防戦が、ジェットコスター感覚で、ぐいぐいと引っ張られる感覚が魅力的でしたね。
大冒険を通じて成長する双子の兄弟役を見事に演じ分けた、人気子役のF・ハイモアくん、これからも期待したいです。
ここのシネコンのポイントサービスは、最初は5本、続いて5本、4本、3本、1本観るとそれぞれ1本ずつ無料になりました。つまり18本観ると5本無料になったんです。これが(たぶん)5,5,5,4,4本、つまり23本で5本なんです。今までがお得すぎたというのがあるのかも知れません。
でも実質値上げよりも、仕事が忙しくてなかなか観に行けない。観に行ったとしてもブログに書けない日々が続いています。。。今も観たけど記事にしていないのが2本ありますし。(^^ゞ
●パピのママさん、おはようございます。
そうですね。お世辞にも大戦というわけではないゴブリンと子ども達との戦いもスピード感があって良かったと思いますし、グリフィンに乗って空を飛ぶシーンもきれいですよね。ネバーエンディングストーリーのファルコンを思い出しちゃいました。でもファンタジーって高確率で空を飛ぶシーンがありますよね。今も昔も自由に空を飛ぶことができるというのは人間にとってあこがれなんでしょうね。
凄い文章量に感服しました。
私は最近これだけの量感のある文章を書く気力も体力も、とんとなくなってきました(笑
最近のファンタジーの中ではかなり出来が良かったと思います。
特にここで描かれている父と子の関係に、ちょっと涙しました。
大ボスがやられる最後のオチが、「長靴を履いた猫」的で笑えました。
hyoutan2005さんのブログもかなり詳しく書かれているじゃないですか~。僕のようにストーリーが長くて書くのに疲れて感想が少なくなるのではなく、感想部分が多いから読んでいて参考になりますよ~。
父親との関係は確かに。。。もうちょっとそこを描いて欲しかった気もしますね。
リンクをたどってやってきました。
感想に書かれていることはよくわかります。
私も良く出来ていると思いますが、、、、
何となく物足りないんですよね。
私は「先生の模範解答」映画のような気がしました。
課題を出されたのは映画監督を目指す若者たち。
彼らはいろいろ個性あふれる作品を作ることでしょうが、
冗長だったリ、言い足りなかったり、
先生の作った模範解答は、卒なく無駄なく破綻なく、
これぞ見本ですよと言う仕上がり。
でもなんとなく、なんとなく、なんとなく、、、。
模範解答がおもしろいというわけではないですからね~。
もう一工夫欲しかったですよね。
コメントありがとうございます。
そうですよね。気をつけます。