ランボー 最後の戦場 観てきました

代休を足らねばならず時間ができたので今日はランボー　最後の戦場を観ることができました。

●ストーリー（ネタバレあり）

　元グリーンベレーでベトナム戦争の英雄、ジョン・ランボー（シルベスター・スタローン）。帰還兵に冷酷なアメリカを捨て、今ではタイ北部のジャングルに覆われた小さな村で暮らしていた。見せ物に使う毒蛇を捕まえたり、ボートで人や荷物の運搬をして生計を立てていた。
　タイとの国境付近のミャンマーでは、軍事独裁政権が続いており、キリスト教徒の多いカレン族を迫害していた。田んぼに地雷をまき、その中をカレン族の人々を走らせ、誰が一番最後まで生き残るかを賭けたり、村ごと火で焼き、女子供無差別に全員銃殺そんなことは日常茶飯事だった。
　ある日ランボーの前にコロラド州のキリスト教支援団が現れた。彼らはカレン族に医薬品や本を届けるためにやってきたのだ。リーダーで医師のマイケル（ポール・シュルツ）がランボーにミャンマーに向かうように頼むが、帰れの一点張り。現実を変えたいというマイケルに、「武器はあるのか？なければ何もかわりはしない」と言う。
　しかしフィアンセのサラ（ジュリー・ベンツ）の熱心さに負け、ランボーは一行をボートに乗せミャンマーに向かった。
　川を上る一向にミャンマーの海賊が襲う。金と積み荷と女を渡せと言う海賊たちを瞬時に撃ち殺すランボー。殺さなければサラは海賊達に犯されたあげく殺され、男たちはこの場で殺される。この地の常識にしたがったランボーだが、支援団は非難の視線を向ける。しかし、サラだけは幸運をとペンダントをランボーに渡した。
　帰りは陸路を行くという一団を残してランボーは帰って行く。

　しばらくしてランボーの元に、一団が予定を10日過ぎても帰ってこないという知らせ。救出のために５人の傭兵を同じ地へと運んで欲しいという依頼だった。
　一団は村でけが人などの治療などを行っている最中に軍に襲われ、村は壊滅状態に。白人のサラ達は軍に拉致されたのだった。

　ランボーは彼ら５人の傭兵を乗せて船を出した。戦地に武器も持たずに向かうからだという彼らだが、１人だけ支援団を称える男がいた。金のために戦う者、戦いが目的の者のなか、支援団を称えるスクールボーイ（マシュー・マースデン）だけは人命を助けるために戦うという理想を持っていた。
　ミャンマーに着いた一行。それに同行しようとするランボーは、傭兵のリーダーのルイス（グレアム・マクタビッシュ）が静止する。

　反政府軍の青年の案内で村に到着した傭兵達が見たものは。焼け落ちた家々、ハエのたかった死体の山。見せしめのために吊された死体、杭の上に乗せられた生首。鼻がもげそうな死臭。数々の戦場を経験した彼らでも目を覆いたくなるような光景だった。
　そんな時、軍のトラックが村人を乗せて戻ってきた。陰に隠れてその光景を見ていると、例の賭が始まった。地雷の埋められた田んぼを走ることを拒否する者はその場で銃で殺される。もしここで奴らを殺せば、もし奴らが基地に戻らなければ自分たちの存在がばれてしまう。ここは隠れているしかない。そう判断したルイスらだが、どこからともなく矢が飛んできて、ものの数秒で軍を全滅させてしまう。それはランボーだった。
　100人以上の軍がいる中、サラ達を救助するのは無理だと判断し撤退を決めたルイスに、ランボーは矢を突きつけ、「無駄に生きるか、何かのために死ぬか、おまえが決めろ。」生きる目的を取り戻したランボーだった。

　一行は夜、暗やみに乗じて軍のキャンプに乗り込んだ。そこでは村人を豚の餌にしたり、女をレイプしたりしていた。一行は時計を合わせる。全員を救助しなくてもタイムリミットは15分。ルイスらはマイケルらの救助に成功するが、タイムリミットの15分を越えてもランボーはサラを連れてくることができなかった。ルイスらは時間通り脱出を計る。
　時を遅れてランボーはサラの救助に成功したが、見張りがおり脱出ができなかった。思案しているランボーの前で見張りが倒れていく。スクールボーイがランボーを心配して残っていてくれたのだ。

　夜が明ける前に脱出しないと奴らが追ってくる。ところがルイスは地雷を踏んでしまい怪我をしてしまう。マイケルの応急処置の上担架を作って運ぶ。
　一方ランボーとサラ、スクールボーイも逃げるが、犬を使って着実に差を縮めて来る。ランボーは二人と別れ、罠を仕掛けて追っ手をやっつけることに成功した。
　サラとスクールボーイは何とか逃げ切ることができたが、そこで見つけたものは。。。ルイスやマイケル、そして他の傭兵や仲間の支援団の人々が軍に捕まり、今まさに処刑されようとしていたのだ。スクールボーイは奴らに狙撃銃を向けるが数が多すぎる。下手に手出しをすれば自分らも捕まってしまう。どうすることもできない。
　そんな時、ランボーが敵の機銃を奪い、１００名近い軍に反撃。そのすきに逃げた一行も銃を手に取り反撃をする。本当の戦場の真っ直中にいる支援団。何があっても人を殺してはならないと言っていたマイケルの目の前には、支援団の仲間を殺そうと狙っている敵がいる。今自分が何かしなければ仲間が死ぬ。とっさに岩をつかんで襲いかかるマイケル。
　そんな時反政府軍が加わり、政府軍は全滅した。

●感想、思ったこと（ネタバレあり）

　実はランボーシリーズって観たことないんです。いや、観たことはあると思うんですが断片的な記憶しかないくらい昔。先日１作目をテレビでやっていましたが、仕事から帰った時には、もう逮捕される直前。昨年のロッキー・ザ・ファイナルを観る前は、一応前作品を見て予習していったのですが、ランボーに関しては全くの予習無し。それでも映画としてストーリーは問題ないですね。ただ前作品を観ていると感慨深いシーンとかがあったのかも知れませんが。一瞬前作のフラッシュバックがあるのですが、シルベスター・スタローン若いなぁ～と思うのですが、どの作品のどのシーンなのか、僕にはわからず。。。
　友人は弓矢かっこよかったけど、老けたねと言っていました。前作を知らない僕としてはそんなに気にならなかったというか、渋くて良かったかなと思います。さすがにロッキー・ザ・ファイナルは痛々しかったけど。
　人間の手足が飛ぶシーン。ホントにリアルで怖いくらいなんですが、ホントにあんなことが行われていたのでしょうか。別の話になってしまいますが、ツチ族とフツ族の争いでも悲惨な争いをしていた史実を考えるとホントにあっても不思議じゃないんでしょうね。戦争、争いというのは人を変えるんですね。正直僕らの世代の日本人は戦争を知らないので他人事としての感想になってしまいますが。
　先日観たチャーリー・ウィルソンズ・ウォーではソ連のアフガニスタン侵攻を防ぐためにCIAがアフガニスタンを支援した議員の話でしたが、お金で武器を支援するだなんて、血で血を洗うだけ、新しい争いを起こすだけではないかと思いました。でもそれって本作品で言うとマイケル医師と同じなのかな。結局武力に対抗できるのは武力しかないのかと、悲しくなる映画でした。

p.s.
　20日の記事でも報告しましたが、本作の舞台となっているミャンマーは非常に大きなサイクロンに襲われ甚大な被害を受けています。当ブログのアフィリエイト収入から3,000円を2008/5/6に起きたミャンマー　サイクロンの被害にあわれた子ども達に日本ユニセフ協会に寄付いたしました。当サイトをご支援くださっている皆様にあらためて感謝いたします。(詳細はこちら。)

観て良かった度：●●●●● ５点

• ランボー　最後の戦場公式サイト
  
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• ランボー 最後の戦場（文庫）
  
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Comments

[瀧]

こんにちは
うぉー！評価５ですか！？
ロッキー５よりもこっちに期待をしていたんですが
二の足を踏んでいました
よしなさんの感想を読もうと画面をスクロールしたら
ネタバレありってなっているので、目をつむってしたまでスクロール（笑）
☆の数をみて、見に行く決心しました！

[RIELU]

初めましてこんばんわ。
確かに人体破壊の描写はリアルすぎましたよね。
ランボーでそこまでやるとは思ってなかったので、
少し引いちゃいました。
でも全体的には良かったと思います。
次回作も有りそうなので期待したいですね。

ＴＢ有難う御座いました。
私もＴＢさせて頂きました。
でも『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』は何故かＴＢ出来ませんでしたです。
取り合えずご報告まで。

[よしな]

●瀧さん、こんばんは。
ごめんなさい。自分の備忘録としてブログを書いているので、完全ネタバレが基本なんです。ストーリーとしてはありきたりかも知れませんが、リアリティとスタローンに敬意を表して５点つけちゃいました。でも見て損はないと思います。ぜひ見てみてください。

●RIELUさんコメントありがとうございます。
邦題では「最後の戦場」ってついているけれど、次回作の意気込みを語っていましたからねぇ～。
TBはNGワードを厳しめに設けているので、承認しないとTBできない倍があります。チャーリー・ウィルソンズ・ウォーの方も承認しました。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

[masya]

視聴年齢制限つけて正解。体調の悪い方にもお奨めしません。
戦場における武器使用の公開デモンストレーションの連続。オープニングでは実際のドキュメント映像も加わりリアルさに凄みまで増幅していました。
ランボーはスーパーマンのような勧善懲悪のヒーローじゃなく、どちらかというとアンチ。米国民と、我々、他国・他民族では感じ方も違うのでしょうか？
ランボーの「戦場での行為」を批難していた医師も、戦火の中で襲い来る兵士を大石で頭部を殴りつけ、殺してしまうシーンに「1作目」のランボーをだぶらせました。
でも、ラストはよかった。
父が暮らしているであろう故郷に戻る。「Ｒ・ＲＡＭＢＯ」と記された郵便受けを擦り、無言で家に向かう姿にほっとしました。

誰の出迎えもない、期待も祝福もされない孤独な帰還。殺しあう行為自体に意味はないんですね。
今作品、トラウトマン大佐（ランボーの元上官）は出てきません。「ランボーの故郷は戦場だ」といった人。父の暮らす故郷こそ帰るべき場所なんだと、今なら言うんじゃないでしょうか？

[よしな]

masyaさん、こんにちは。
今日はいい天気ですね。
今までの作品を観ていないのでわかりませんが、知っている人に言わせると今までのような主張が無くてランボーである必要がないというような意見もありますね。でもmasyaさんの言うように、父が暮らす故郷に戻ることでランボー自身が救われたような安堵感を出したかったんでしょうね。

[duma]

こんにちは、私は2ヶ月ぐらい前にこちらドマゲティで見ました、
料金は50ペソ（約125円）です。
私はランボーシリーズは全部みてます、
もうやらないのかと思ってました。
本当に今回の戦闘シーンは凄まじかったですね、
こちらの人は映画を見ながらキャーキャーと言う事が普通なのでそこらじゅうで女性がキャーキャーとずっと言ってました。

[よしな]

dumaさん、コメントありがとうございます。
フィリピンってそんなに安いんですね。日本のレンタルビデオよりも安いですね。ダイビングを始めてから毎年フィリピンに行っていますが、今年は行けそうもありません。。残念。

[瀧]

こんばんは
ランボー5見てきました
STARWARS EP3以来です
確かスタローンって還暦近かったですよね
すごかったです。はい。

[よしな]

瀧さん、コメントありがとうございます。
ロッキーの時はすっごく痛々しくて見ちゃいられない感じでしたが、ランボーの方は歳をとって渋い方が似合っていたように思います。
インディージョーンズのハリソンフォードも歳をとってからのアクションなので、どうなるか・・・。

[瀧]

はうぅ・・・
ロッキーとランボーとがごちゃまぜで
なぜに、どこからランボー５とかかいているんですかね
恥ずかしいぃ。。。
数字だけ数えてもロッキーはファイナルって６でしょうし
ランボーも数字で言えば4作目？
うーん。。。（恥）

[よしな]

瀧さん、コメントありがとうございます。
あはは。僕もスルーしちゃってました。(笑)
アクションスターでもあれだけ筋肉ついちゃっているとトム・クルーズのように他の路線に移りにくいし、あれだけの俳優が出番が少なくなっちゃうのは、もったいないですね。