バンテージ・ポイント 観てきました

今回は、バンテージ・ポイントを観てきました。 　最近、映画観てもブログを書く時間が・・・。この作品も観てからブログにするまで１週間もかかってしまった。。。

●ストーリー（ネタバレあり）

　スペインのサラマンカで開催されたテロ撲滅のための国際サミットに出席するためアシュトン米国大統領はこの地を訪れた。大統領の警護にあたったのはトーマス・バーンズ（デニス・クエイド）とケント・テイラー（マシュー・フォックス）をはじめとするシークレットサービスたちだ。
　12時ちょうど、大統領を乗せた車が広場にやって来た。中継車の中にいるプロデューサーのレックス（シガニー・ウィーバー）は、レポーターやカメラマンに指示を出し、この歴史的瞬間をニュースに収めようとしている。しかし、レポーターが原稿にないことを話したり、カメラマンは指示を無視して抗議デモを写したりと、思うように番組を作れず苛立ち気味。
　市長に紹介されて大統領が演台の前に立つと一発の銃撃音が聞こえた。レポーターは驚きで涙を流しながらもレポートをしようとしている。そんな時、爆音が。地面に落ちたカメラが映し出しているのは、動かなくなったレポーターの顔だった。

　12時ちょうど、大統領を乗せた車が広場にやって来た。目をこらしながら大統領を警護するバーンズ。すると観衆の１人が胸元から何かを取り出そうとする。バーンズは銃と間違え、その観衆の手を抑える。しかし彼が持っていたのはカメラだった。
　やがて大統領は壇上に上る。バーンズは向かいの建物のカーテンが揺れているのを見つけ、部下に捜査するよう命ずる。しかし部下の報告によると扇風機だった。バーンズは以前の警護で名誉の負傷をし、久々の現場のため緊張していた。
　市長に紹介されて大統領が演台の前に立つと信じられない出来事が起こった。大統領が狙撃されたのだ。すぐさま大統領は救急車に乗せられ運ばれていった。
　会場もパニックに陥っていた。そんな中、１人の男が市長に走り寄ってきた。シークレットサービスのバーンズはその男・エリンケ（エドゥアルド・ノリエガ）を取り押さえた。地元の警察で市長を守るために来たという彼をバーンズは部下に調べさせた。そしてバーンズは別の男に目をつけていた。その男はハワード（フォレスト・ウィテカー）。妻子と別居中のアメリカ人旅行の彼はスペインの旅をビデオで撮影していた。何か不審者が写っていないか確認するため、バーンズはハワードのビデオを見た。すると不審者を見たという彼が言う。その部屋をケントが調べに行くことにした。
　バーンズは捜査本部に無線で連絡を入れるが繋がらない。そこでワシントンに連絡を取りながら中継車に向かう。そこでビデオをチェックしていると、ケントから連絡が入った。容疑者は西に逃走中と。その時、カメラにはとんでもないものが映し出されていた。

　12時ちょっと前、エリンケは広場にやってきた。広場に入るためにはチェックが必要になるが、警察バッチを見せるとノーチェックで広場に入れた。広場にはいると恋人のベロニカ（アイェレット・ゾラー）が他の男と話をしていた。エリンケはベロニカに頼まれたバッグを渡すと、市庁の警備に当たった。
　大統領が狙撃され、市長を守るため壇上に上がるエリンケだが、バーンズに取り押さえられてしまう。しかしその後の爆発のどさくさに紛れて逃げ出す。エリンケはベロニカと男が話していたガード下に向かう。しかし、シークレットサービスも彼を追跡する。何とかシークレットサービスをまいたエリンケはなんとかガード下に到着。そこで彼が見たものは。。。

　旅行者のハワードは12時少し前、広場にやってきた。彼は会場の様子をビデオに撮影していた。と、その時、少女がアイスクリームをハワードにぶつけてしまった。彼女の名前はアナ。ハワードの子供と同じ年だったこともあり、親近感を覚えた。
　そんな彼女とも別れ、演台に近づくハワード。大統領が演台に立つと、銃声と共に大統領が倒れた。驚いて右往左往していると、シークレットサービスのバーンズがビデオを確認しに来た。そのビデオにはある女性がバッグをステージの下に投げ込むのが写されていた。しばらくしてステージは爆発。
　何とか爆発から免れた彼は、母親と離れて泣いているアナを見つける。アナを警察に頼み、シークレットサービスから逃げる地元警察のエリンケを、ビデオを回しながら追いかける。そしてハワードは、ガード下で驚くべき事態を目撃する。

　12時ちょっと前、広場に向かう車の中。大統領を乗せたその車はガードの下で停車し、ホテルに引き返すことになった。暗殺予告を受けた大統領を保護するため、本物の大統領はホテルに引き返し、替え玉を会場に向かわせたのだ。
　大統領がホテルで中継を見ていると、替え玉が暗殺された。大統領はテロリストをかくまっているモロッコへの攻撃命令をせかされる。しかし、大統領は銃撃されたことになっている。そんな時に攻撃命令を出せば、大事なサミットに替え玉を向かわせたことが明るみに出てしまう。しかもモロッコへの攻撃命令は、このテロリスト撲滅のための国際協力を白紙に戻してしまう行為だ。迷っている大統領だが、その時下の階で爆発が起きた。そしてその直後、覆面をした男が入ってきて、シークレットサービスや側近を皆殺しにしてしまう。

　12時ちょっと前、男・ハビエル（エドガー・ラミレス）は、ベロニカと話をしていた。彼は弟を人質に取られ、大統領を拉致すれば弟を帰すと脅迫されていたのだ。うまくいけばガード下で弟を解放すると言われ、その足で大統領がいるホテルへと向かった。
　仲間がホテルの１階で民間人を巻き込んで自爆した。それを合図にハビエルは大統領のいる部屋に侵入し、シークレットサービスらを狙撃し、大統領を拉致することに成功した。

　12時前、スワレス（サイード・タグマウイ）は喫茶店にいた。そこにアナを連れた母親がアイスクリームを買っていた。携帯電話を使って準備をしているスワレスは広場へと向かう。そこには会場を撮影しているハワードがいた。まずいものが写されていない下記になったスワレスは、サムと名乗りハワードに話しかけた。
　ハワードと別れたスワレスは携帯電話を使って無人の部屋の扇風機を回してカーテンを動かし、続いて同じく携帯電話で自動操縦のライフルを作動させて大統領の替え玉を狙撃した。
　そしてベロニカと落ち合ったスワレスは救急車に乗り込み、本物の大統領がいるホテルへと向かった。ベロニカは担架を大統領のいる部屋に運び、それに隠して大統領を拉致することに成功した。
　大統領を乗せた救急車はガード下へと向かった。ガード下に弟がいると信じているハビエルは、そこにいたエンリケに弟の場所を訪ねるが知らないという。そのままハビエルはエンリケを殺してしまう。ハワードに録画されているとも知らずに。

　12時過ぎ、バーンズとわかれたテイラーは、バーンズに電話を入れていた。容疑者は西に逃亡中だと。その後、バーンズからの電話を受けたテイラーは地元警察の制服に着替えていた。カメラに写されているとも知らずに。。。
　テイラーがこのテロに関与していることを知ったバーンズはテイラーを追う。バーンズはテイラーが容疑者の１人であることをワシントンに報告し、ワシントンを経由して警察車両のGPSを利用してテイラーの居場所を見つける。
　テイラーはガード下に到着する。弟の居場所を聞くため詰め寄ってきたハビエルを射殺してしまう。テイラーを追ってきたバーンズは逃げようとするテイラーを撃つ。バランスを失ったテイラーの車は壁に激突し、テイラーは死んでしまう。
　手がかりを失ったバーンズ。その近くでアナが道路に飛び出した。高速で走っている救急車にひかれそうになるところをハワードに助けられる。しかし救急車は横転。テイラーが救急車の中の生存者を助け出そうと扉を開けると、中には大統領が乗っていた。バーンズはすぐに迎えのヘリを要請し、無事に救助することに成功した。

●感想、思ったこと（ネタバレあり）

　正直言って期待していなかった作品ですが、暗殺されるとわかっていてもドキドキしちゃいました。始まってすぐから、もう完全に映画の世界にはまってしまいました。レポーターが死んじゃうところとか、シガニー・ウィーバー扮するレックスの呼びかけに、動いて～！！って心の中で叫んじゃいました。
　同じ時間を８人（？）それぞれの視点で描いた作品。ストーリー自体はそれほど真新しいものではないですが、見せ方が違うとこうも魅力ある作品になるんだなぁ～と実感しました。12時前後の、約１時間弱程度の出来事を90分に収めた作品ですが、長すぎて退屈することもなく、短かすぎてはしょられ感を感じるわけでもなく、本当に時間配分まできっちり考えられた作品です。
　パーフェクト・ストレンジャーのような謎解き映画だと疲れるなぁ～と思っていたのですが、いやいやどうして、ドキドキのサスペンス映画だったんですね～。

　難を言えば、バーンズ。爆発に巻き込まれ、カーチェイスであんなになり、やっぱり映画の主人公って不死身なのね。(笑)
　もう１人すごい人物がいます。ハワード。だってあんなに太っているのに、逃げる現役警察官、追う現役シークレットサービスを追いかけていくんですよ。しかもシークレットサービスを振り切るほどのエリンケについて行けるんですよ。人は見かけによらないんですね。

観て良かった度：●●●●●

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• オリジナル・サウンドトラックCD「バンテージ・ポイント」
  
• バンテージ・ポイント (文庫)
  
• デニス・クエイド出演作品
  
• マシュー・フォックス出演作品
  
• フォレスト・ウィッテカー出演作品
  
• シガニー・ウィーバー出演作品
  
• ウィリアム・ハート出演作品
  
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※1：当記事掲載時です。実際の送料は注文時にご確認ください。

Comments

[masya]

驚きの少ないどんでん返しに消化不良。
８つの視点からプレイバック技法によるリアルなストーリーとのことですが、地元の警察の動きがほとんど描写されておらず、種明かしもあまりにも直接的で、観客にもっと考えさせるネタフリがたりません。
テロ犯罪が予見される場所にもかかわらず、シークレットサービス以外の米国国家機関が動かないのはかえって不自然でした。
スペインの街中を疾走するカーチェイスシーンはとても素晴らしく、「アメリカ映画」の凄さが感じられます。
もっと推理の部分で楽しめるかと思っていたので、そのあたりが残念です。
「LOST」の俳優さんを使うなどアメリカのエンタメ界もテレビと銀幕の垣根が低くなったのかなあ？

[よしな]

masyaさん、いつもコメントありがとうございます。
masyaさんも相当映画観てますよね～。
この映画は、批判されているブロガーも少なく、かなり高評価ですね。カーチェイスも迫力ありましたし。
実際はどうか知りませんが、映画やドラマのシークレットサービスはサングラスしているイメージですが、この作品のシークレットサービスはサングラスしていませんでしたね。