自然写真家 石橋睦美先生の講演会に行ってきました。



 キヤノンショールームで、カメラマン石橋睦美先生の講演があると言うことで行ってきました。(詳細はこちら。)事前申し込みが必要で、送られてきたはがきを出して席につきます。残念ながら会場内は撮影禁止。
 300~400人くらいの聴講者がおりましたが、みんなお年を召された方が多く、ざっと見たところ僕が一番若いんじゃない?と思うくらいでした。僕のイメージですが、若い人は思い思いに写真を撮る人が多く、自分と同じ感性の写真家に憧れるという人は少ないですよね。
 ちなみにこの石橋睦美先生は、風景写真家。主に日本の森林をメインに撮影されておられる方です。正直言うと、撮られた写真を見るとそこ場に行けば誰でも撮れるんじゃない?という写真も多いのですが、朝靄や霧などをうまく処理して撮影した神秘的な写真が多いので好きです。

 今回は、森林ではなく、昨年12月に発売した神々の杜という写真集の写真を撮影した時のことを、写真を交えながら紹介してくださいました。

 石橋睦美先生は普段は4×5判(しのごばん=フイルムの大きさが4インチ(約10cm)×5インチ(約12.5cm)ある大型のカメラ)を使って撮影されているそうです。しかし神社を撮るにあたってどうしても被写体を収めにくいと言うことで、35mmフイルムを使ったそうです。しかし思った色合いが出なかったことで今度は一眼デジカメを遣い、プリンタもPIXUS Pro9500を遣い、キヤノンの技術者に色あわせをお願いしたところ、思った通りの色が出たと言うことで、このシステムで撮影することにしたそうです。

 前振りが終わると会場の電気が消え、液晶プロジェクタで作品を見せながら、神社や神の話、撮影時の逸話などを話していただきました。ただ、正直言うとこういう講演会には慣れていないのか、写真での表現は豊かなのに、言葉での表現はちょっとボキャブラリが足りない感じ(笑)。それに、手前から奥までピントが合うことをデジカメの良さと表現していましたが、これは撮像素子が小さくなっているからで、デジカメだからって言うわけではないでしょう。デジカメのことを褒めちぎってましたが、ここまで褒めているとわざとらしさを感じますよね。

 数々の心が洗われる作品を見させていただきましたが、敵が出現!スタッフが写真を撮っているのですが、外部ストロボをつけてフル発光するんです。会場が真っ暗な中で外部ストロボフル発光されるとまぶしくて。最初のうちは我慢していたんですが、だんだん堪忍袋の緒がキレそうになってきました。

 さてさてイライラ感が頂点に達しようという時に公演は終了。聴講者からいくつか質問を受けていました。技術的なことは、例の敵が答えていました。

 公演が終了しますとロビーでは写真集の販売が行われ、サイン会も行われていました。

 帰る前に石橋睦美先生の作品を観ようと思ったのですがおそらく混んでいるだろうと、米津光さんの展示をみて、ショールームに寄ってからにすることにしました。米津光さんの風景写真は、素朴な写真なんですが、大気が静まりかえって時間が止まった。静かなんだけど迫力のある写真ばかりで、こちらもすばらしかったです。

 やはりイベントのあとのショールームは混んでおり、説明員の方も大忙し。適当に高級カメラをいじって、いざ石橋睦美先生の展示ルームへ。
 いろいろ聞いたあとに作品を観ると、普通に観るのとは違いますね。なるほど~。って感じ。撮影地を見ると僕も行ったことのある神社もありました。今度はカメラを持ってチャレンジしてみようかな。





※1:当記事掲載時です。実際の送料は注文時にご確認ください。






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