ルイスと未来泥棒 観てきました。
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●ストーリー(ネタバレあり)
ある雨の日、一人の女性が養護施設を訪れた。彼女はかごに入れた我が子を養護施設の玄関に置いて去ってしまう。玄関のベルに気がついた管理人のミルドレッド(アンジェラ・バセット/小林幸子)がドアを開ける。
数年後、12歳になったルイス(ダニエル・ハンセン/白石涼子)は明るく元気な男の子に成長していた。しかし発明好きのルイスは、発明をし始めると周りが見えなくなってしまうため、なかなか里親が見つからない。もう100回以上も面接を繰り返していた。
今日もピーナッツバタートースト作成機を作っていた。里親の面接でそれを披露するが、ピーナッツアレルギーの里親候補にピーナッツバターをかけてしまい、養子縁組は失敗に終わる。
里親に恵まれない彼は、母親に嫌われて捨てられたことを含め落ち込んでしまう。そんな彼をミルドレッドが慰める。きっと母親はルイスを嫌って捨てたのではなく、何かの事情で育てられずにやむなくここに預けたんだと。それを聞いたルイスは母親の姿を見たいと願う。小さい時は自分も母親を見ていた。思い出せないだけなんだ。そう思ったルイスは忘れてしまった記憶を映し出す、記憶スキャナの開発に取り組む。
野球好きなルームメイト・グーブ(小林翼)に手伝わせながら、なんとか発明が完成。科学博覧会に出展するために学校の体育館へと急ぐ。
そんな彼のもとに一人の少年が現れた。未来から来た警察というウィルバー(ウェズリー・シンガーマン/吉野裕行)は、山高帽の男(屋良有作)がルイスと、ルイスが作った発明をねらっているというのだ。
にわかに信じがたいその話をルイスは無視した。そしていよいよ化学博覧会の審査の順番が来た。クランクレホーニス博士(小宮和枝)と担任の先生がやって来た。緊張と期待を胸にルイスは電源を入れるが、見事に失敗。カエルは逃げ出し、噴火の模型が火をふきスプリンクラーが作動する。会場はさんざんなことになってしまった。
会場からみんな避難すると山高帽の男は帽子型ロボットのドリスと共謀して、ルイスの発明を盗み出す。これをある企業に売り込みに行く山高帽の男だが、使い方がわからず追い出されてしまう。
一方ルイスは養護施設の屋上で落ち込む。そんな彼のもとにまたウィルバーが現れた。実は未来の警察というのは嘘だが、未来から来たのは本当だというウィルバーにルイスは未来に連れて行かれる。実はウィルバーのパパがタイムマシンを発明したが、1台は山高帽の男に盗まれ、それを利用して過去にやって来て、過去を変えようとしているのだという。
未来にやってきたルイスはウィルバーの操縦するタイムマシンを操作しようとして墜落してしまう。なんとか家のガレージに格納したものの、修理して山高帽の男を追わなければいけない。ルイスは過去に戻って自分の母親に会わせることを条件に修理を引き受ける。
しかしひょんなことからガレージを出たルイスは、ウィルバーの個性豊かな家族に出会う。服を後ろ前反対に着ているバドおじいちゃん(納谷六朗)、銀河一帯へ宅配ピザをしているアートおじさん、母親のフラニーなどなど。みんなでご飯を食べることになった。家族のいないルイスにとって、大人数で食事をとることは滅多になかった。そんな時出てきたのが、ピーナッツバタートースト作成機。しかしこれが詰まってピーナッツバターが出てこない。修理を頼まれたルイスだが、また失敗してそこら中がピーナッツバターだらけになってしまった。怒られた記憶がルイスの頭をよぎるが、みんなは笑って励ましてくれた。「前へ進み続けよう」と。
そんな時、山高帽の男が過去から戻ってきた。ルイスを捕まえて使い方を聞くためだ。山高帽の男は帽子型ロボットのミニ版をカエルのフランキーに取り付け、カエルを操ることにした。しかし小さいカエルには何もできずに失敗。そして彼は過去に戻ってT-Rexを連れてきて操ることにした。しかし図体はでかいが手は小さいT-Rexは、ウィルバーの家族にやられ、あえなく失敗。
いつも一緒で家族一眼となり、はじめて会った自分を助けてくれる、そんな温かい家族に憧れた。そしてフラニーもルイスに家族がいないことを知り、養子にしても良いと言ってくれた。
しかしウィルバーがルイスの帽子を取ると態度は豹変した。すぐにルイスをもとのところに戻さないと父親に言いつけると。
そう、ウィルバーはルイスの子供だったのだ。ルイスが自分の家族の養子になるわけには行かないのだ。そうこうしているうちにドリスはルイスを手中に収めてしまった。山高帽の男のもとに連れてこられたルイス。見覚えのあるこの建物は、廃墟と化した養護施設だった。山高帽の男はルームメイトのグーブだったのだ。ルイスの発明につきあわされて大事な試合中に寝てしまいエラーをしてしまう。これが原因でグーブのチームは負け、みんなからも非難を浴びる。それ以来ルイスを恨んでいたのだ。
とうとうルイスはグーブに記憶スキャナの使い方を教えてしまう。そして彼はルイスの発明を横取りし、自分の発明と偽って企業と契約してしまう。その瞬間未来が書き換わってしまった。人間は帽子型ロボットに支配されている未来に。ウィルバーや家族も消えてしまった。人間のお手伝いロボットとして作られたドリスは、人間に尽くすのに嫌気がさし、人間を支配しようとしていたのだ。絶体絶命の人類だったが、ルイスはある作戦を思いつく。
ルイスはドリスに向かってこういう。「僕はおまえなんか作らない!」そう言うと未来はもとの明るい世界に戻った。
ウィルバーは約束通り、ルイスの母親がルイスを養護施設に預けるその日に連れて行った。ルイスは母親の元に歩み寄るが、結局母親に会わずに戻ってきた。だって将来あんなに明るい家族に恵まれるんだもん。
現代に戻ってきたルイスは、記憶スキャナを修理してもう一度化学博覧会に挑む。その前にルイスは寄るところがあった。「グーブ!起きろ!」試合中居眠りをしていたグーブがはっと起きてルイスの指示通り手を挙げると、グローブにボールが入った。ゲームセット!グーブのおかげでさよならのピンチを切り抜け、勝ったのだ。
喜んだルイスは化学博覧会へと向かう。
ルイスの発明がまた爆発しないかと怖がるクラスメイトや先生をよそに、好奇心旺盛なクランクレホーニス博士は記憶スキャナを装着する。ルイスが電源を入れると博士の結婚式の記憶が映し出された。そこには服を後ろ前に着た、若い頃のバドおじいちゃんが映し出された。
近くにはカエルを連れた少女がいた。カエルの名はフランキー、そう未来で見たフランキーだ。と言うことはそのカエルの飼い主は、そうフラニーだ。未来の家族に会えたルイスは笑みでいっぱいだ。
●感想、思ったこと(ネタバレあり)
実はこの映画観てから記事にするまで1週間以上あいてしまいました。と言うのは、この映画の帰りに海外ドラマ24 -TWENTY FOUR-をレンタルしてきてしまい、それ以降見終わるまでは何もできない状態が続いてしまいました。シーズン6になっても、麻薬のような力は衰えていませんでした。そちらは追って記事を書くとして・・・。
さてさて本作品ですが、多くの映画館が吹き替え版のみの上映と言うことで、完全子供向け作品なのかと思いましたが、そんなことはないようでした。劇場でチケットを買う時に顔見知りの係員(さすがにこれだけの回数映画館に足を運ぶとお互いに顔を覚えてしまいます。)だったので、聞いてみると大人の男性だけのお客さんも多いそうです。僕が見に行った時も平日の夜(レイトショーではない)だったからか、子供はおらず、おじさん、おばさんも多かったです。
実際は・・・。やっぱり子供向けだと思うけど、大人が見ても充分楽しめる作品かな。以前、悪役が怖くて子供が泣いてしまった映画があったのですが、この作品は悪役が抜けているところがあり、子供が観ても怖がらない程度。そもそもディズニー映画の悪役は、主人公にやられるシーンって少ないんですよね。例えば主人公と戦っている最中に足を滑らせて崖に落ちてしまうとか、どこかに閉じこめられちゃうとか、いろいろ配慮してますよね。自分が子供の頃、友達と「大きくなったらタイムマシン作ろう」なんて約束していた時代もありました。そんなことを思い出しながら観ていました。アメリカって小学生などの化学博覧会みたいなのがあって面白いですよね。科学立国である日本ではなんでないんだろう?運動が優れていればそう言う大会ってあるけど、理数系のそういう大会とかって小さなものしかないですよね。資源の少ない日本は科学技術で頑張るしかないのだから、小学生くらいからそう言うイベントがあった方がいいんじゃないかと思います。教科書の勉強しかしないから理数系離れが起こり、独特の発想を持つ技術者が少ないんだと思います。かく言う私も独創性がなく、会社で課せられる発明(特許)のノルマに毎年悩まされているわけですが。
自分が理系なのでもし自分に子供ができたらやっぱり理系になって欲しいわけで、この映画と、以前紹介した本「タイムマシン」は、ぜひ子供に見せたいですね。
最近のディズニー映画はあまり魅力が感じられなかったのですが、この映画は僕的にはホントに良い映画でした。まじめに考えるとタイムパラドックスが生じる映画ですけれどね。
ミッキーの造船技師は。。。懐かしかったですね~。でも吹き替え版はちょっとご遠慮願いたいです。
観て良かった度:●●●●● |
- ルイスと未来泥棒公式サイト
- ルイスと未来泥棒DVD(2008/04/23発売予定) (Blu-ray版はこちら)
- ルイスと未来泥棒 オリジナル・サウンドトラック
- 日本版イメージソング瞳ひらいて
- ルイスと未来泥棒 絵本
- ルイスと未来泥棒 シネマ文庫
- ルイスと未来泥棒 ゲーム
- 白石涼子
- 吉野裕行
- 屋良有作
- 納谷六朗
- 小宮和枝
- 小林翼
- 小林幸子
- アンジェラ・バセット
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この記事へのコメント
世の中には「人生やり直したい」人が自分も含めて、多いんでしょうねえ。最近の映画の題材が似通ってると感じてます。
個人的に、一連の「浅田」原作作品も「時間」や「運命」に関わるものが多いと思ってますし、この「ルイス」も「藤子不二雄」作品の「ドラえもん」に似せた新作かとも思えました。
でも、エンターテイメント性はディズニー映画のほうが上に見えて、ちょっと悔しいですね。日本人だなあ。
英語版にはこだわりませんが、画がきれいだったので、DVD買ってしまいそうです。
CGは相変わらずきれいでしたね。色遣いもうまいですよね。明るい未来、暗い未来原題ときれいかつ明確に使い分けていますし。
ただ、20~30年ごときであそこまで変わるとは思えないですけどね。
この作品が発売されるまでには、いわゆる次世代DVDを買いたいなぁ。