東京モーターショー2007

一昨年に続いて、今年も第40回 東京モーターショーに行ってきました。(前回の記事はこちら)噂によると各国のモーターショーの中で東京モーターショーはランクAからBに格下げされるという話もあるらしい。かわりに上海モーターショーあるいは北京モーターショーを格上げする可能性があるというのだ。理由は簡単。日本はすでに車が浸透しており、逆に中国は市場が今後も拡大するから。日本でお金をかけるなら中国にお金をかけた方がリターンが多いから。
そんな東京モーターショーですが、昨年よりはお客さんの数は多そう。まだ会期が終わっていないので何とも言えませんが。昨年行った時の入場者数は約62,000人/日。今回行った時は約68,000人/日。トータルではどうなるか。。。
前回記事でも書きましたが、私は車には興味がありません。新しい技術と二輪が気になります。そう言えば一昨年の反省点として、一人で行くと二輪にまたがった写真を撮ってもらえない。今度は友人と行こう!と決意したにもかかわらず、今年も平日に行ったので、ひとりぼっちです。
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現行製品だけでなく、いろいろなコンセプトカーや環境に配慮した製品のプロトタイプが展示され、技術のヤマハを満喫できました。 |
![]() お次はホンダのDN-01。 | ![]() 同じくDN-01 |
![]() お次はKAWASAKIのZ1000。説明員に頼んで撮ってもらいました。一眼レフカメラの使い方もわかっていらっしゃるようで、こういう人たちはカメラの使い方も学ぶのかなぁ。 | ![]() |
![]() おなじくコンパニオンさん。 | ![]() SUZUKIのGSV-R。クリス・バーミュレンが2007年ロードレース世界選手権で使用したモデルだそうです。 |
![]() お次はDUCATIのDesmosedici RR。 | ![]() 同じくDUCATIのGT1000。またがりたかったのですが、撮影会状態になっていました。 |
ちなみに新しいサービスとはチズルとススム。地図にいろいろな人が写真を貼ったりでき、それを見ながらルートを決定して、それをカーナビに転送できるそうです。一部のカーナビやポータブルナビには対応できない、もしくはファームウェアのバージョンアップが必要だそうです。 |
![]() お次は4輪のブースに移動です。最初はHONDA。とても混んでいるあの展示はおいておいて、最初は技術の紹介のブース。まずは財団法人地球環境産業技術研究機構(RITE)との共同研究(?)であるバイオエタノールの研究。今トウモロコシなど食品を使ってバイオエタノールを作っていることで問題になっていますが、日本の多くは食べる部分でなくそのかすを使ってバイオエタノールを作る研究をしています。日本人の発想としては食べ物からバイオエタノールを作るのではなく、イネの茎や葉を使おうというのは当然の発送なのですが、欧米人はそう言う発想はないんですかね?欧米って何でもそうですよね。日本人は丸ごと全部食べようとしますが、欧米人は肉しか食べない。モツなんて食べる文化がなかったり。そもそもキリスト教では食べ物は「神からの贈り物」として神に感謝をしますが、日本人では「いただきます」(あなたの命をいただきますが語源)と言って、食べ物その物に感謝をする。だからせっかくいただいた命だから無駄なく使おうとするのが日本人。余すところなく使おうという発想は欧米人の文化とはちょっと違うんですね。 話がだいぶそれましたが、そんなわけでコメをとったあとの茎や葉からエタノールを作る。簡単に言えば菌を使って発酵させるのですが、ホンダはそのプロセスを研究しているそうです。 | ![]() 次は太陽光発電を利用して、水を水素と酸素に分解し、その水素を使って水素ステーションを作ろうとする取り組み。子会社を立ち上げて家庭用(?)の太陽光発電も販売しているそうです。できたばかりなので、まだ実績は60棟程度だそうです。 今はシリコン型の太陽光発電が主流です。ですからシリコンの安定供給を受けるルートを持っている半導体メーカーが太陽光発電をやるパターンが多かったのですが、ホンダとシリコンが結びつかない。聞いてみるとこの太陽光発電は銅、インジウム、ガリウム、セリウムなどを使う方式だそうです。発電効率はシリコン系に比べてやや劣るものの、軽いのが特長。値段はシリコン系とほぼ同じくらいだそうです。軽くして設置面積を増やそうというのがねらいなのか。そのためには値段が効いてきますが、説明員の話では量産体勢が整えば値段もさげられるらしいです。でも最近金属が高いからどうなるか。。。 |
![]() そしてHONDAと言えばpuyo。 | ![]() プレスデーでは車本体に触らせてもらえたらしいが、一般デーはこんなものでした。残念。 |
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![]() TOYOTAと言えば今回の目玉はi-Real。近未来っぽいですが、こんなの流行ったら足腰が弱い人が増えそう。っていうか車いすの未来版みたいで、乗っているのを見ていると本当に不健康そうな印象を受けました。 | ![]() 2階に上がるとトヨタのコンセプトが・・・。 |
![]() ケナフを用いたプラスティック(?)のサンプル。実際に触れます。ケナフってよく聞くけど、見たのは初めて。 |
![]() 日産と言えばpivo。一昨年のモーターショーのpivoからさらに進化しての登場。 | ![]() pivoのコンセプト。上の写真をクリックすると拡大します。字が読めるくらいに拡大するのでファイルサイズが大きめになっています。 |
一応僕は技術者の端くれなので、パーツのコーナーにも興味があります。オムロンでは、顔認識のデモをやっており、ちょっと気を引きます。車と顔認識は関係ないのですが、顔認識に引きつけられた人は、まんまとオムロンのコーナーに引き寄せられます。ちなみにオムロンの顔認識は、どこのメーカーか忘れましたが、コンパクトデジカメに搭載されたり、関西空港の監視カメラなどに応用されています。
続いて、ユーシン。ここの会社はキー回りや、ドアのノブ、電子部品などを手がけていますが、ここのブースでは静脈認証を応用した血管年齢測定をデモしていました。ちなみに20歳以下と結果が出ましたが、認識されるまで3~4回くらいやり直されました。血管を浮きだたせるために手をたたいたり、こすったり。。。さらに結果を受け取るためには、静脈認証の登録をしなくてはいけないのです。で、受け取る時に静脈認証をすると鍵が開いてその中に結果がプリントされた紙が入っているという仕組みです。そして最後に、名前の記入をお願いしますだそうです。
おまえらアホか?静脈のパターンを取得し、さらに名前を書かせるってどういう神経しているんだ?静脈は銀行のカードやうちの会社の重要な部屋に入るための認証にも使われている。静脈パターンは、暗証番号やパスワードと違って、外部に漏れたからといって変更することもできない、DNAの次に重要な個人情報と言えます。それを取得しておいて、名前も聞いて、悪さを使用としているようにしか思えない。もし会社に不審人物が入ったり、銀行口座に以上があった場合、あなたを真っ先に疑いますが良いですか?と聞くと、本日中に削除しますので。。。客がいやがっているのに、まだ個人情報をほしがるか?ましてや個人情報のじゃあ、目の前で削除して、社長の名前で「個人情報保護方針」を出してくださいと言うと、「じゃあ良いです。」だそうです。
人数が少ないため、個人情報保護法の提要外なのかもしれないが、こんな個人情報に関する意識の低い会社も今時めずらしい。
最近、日本での車の市場はどんどん小さくなっており、大きな車から軽自動車にシフトしているようです。維持費は環境というのもあるのでしょうが、そう言う背景からか、pivoやpuyoのような小さな自動車が目立ちました。あとは環境ですね。燃料電池やハイブリッドはもちろん、最近は燃費の良いディーゼルも注目されています。しかし、奇しくもモーターショー会期中の11/6に米国心臓協会・学術集会で、ディーゼル等の排気ガスに被爆すると発作や脳卒中のリスクが高まる可能性があることが発表されました。今後は環境に加えて健康というのも車の1つのテーマになってくるのではないでしょうか。
話は変わりますが、このあと千葉に用事があったので最後までいませんでした。クラリオンからポータブルナビをお借りしていたので、迷わず行くことができました。ただバイクの車載マウントはないので、ナビをポケットに入れて使っていました。音声は聞こえるか聞こえないか程度だったので、頻繁にポケットからとりだして確認していました。車載マウントがあれば、ポータブルナビ、バイクでもだいぶ便利になるだろうに。。。ボーナスで買おうかなぁ~。
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