eos 40D を使ってみました。もう虜です。



 先ほど曼珠沙華の記事の記事を書きましたが、この時eos 20Dとeos 40Dの2機種を持って行き、その使用感を比べてきたので、カメラという観点で記事にしたいと思います。


 eos 40Dについての簡単な性能については先日ショールームで観てきた時の記事(こちら)で紹介していますが、かんたんに書くと、有効画素数1010万画素でAD変換が14bit。もちろんピクチャースタイル搭載でシーンによってフィルムを選べたように風景モード、ポートレイトなど色味などを設定できる機能が搭載されています。液晶は3インチ。またコンパクトデジカメのように液晶で画像を見ながら撮影できるライブビューが搭載されたことなどが特長です。



eos 20D
eos 40D
ピクチャースタイル:風景
 eos 20Dはピクチャースタイルがないので、撮ったまま、ホワイトバランス(オートに設定)以外の画処理は最小限になっています。
 この時の花の様子はちょっと遅めで、ちょっとくすんだ感じです。ちょうどこの写真のような色味です。
 40Dのピクチャースタイルは風景にあわせてみました。くすんだ赤がくっきりした赤に処理されています。少々やり過ぎな感じもしますが、一般的にはこちらの方を好む人が多いのではないでしょうか。
 後ろの木の緑もくっきりしていますが、こちらは自然な色だと思います。

  • EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM (10mmにて撮影)
  • シャッター速度:1/80
  • 絞り:4.5
  • ISO100
  • ホワイトバランス:オート
  • ストロボ無し
  • 手持ち

  • EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM (10mmにて撮影)
  • シャッター速度:1/80
  • 絞り:4.5
  • ISO100
  • ホワイトバランス:オート
  • ピクチャースタイル:風景
  • ストロボ無し
  • 手持ち


 ピクチャースタイルをしないとこのようになります。

eos 20D
上と同じ画像
eos 40D
ピクチャースタイル:忠実

  • EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM (10mmにて撮影)
  • シャッター速度:1/80
  • 絞り:4.5
  • ISO100
  • ホワイトバランス:オート
  • ストロボ無し
  • 手持ち

  • EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM (10mmにて撮影)
  • シャッター速度:1/80
  • 絞り:4.5
  • ISO100
  • ホワイトバランス:オート
  • ピクチャースタイル:忠実
  • ストロボ無し
  • 手持ち




eos 20D
eos 40D
ピクチャースタイル:風景
 eos 20Dはちょっと色が薄めであっさり気味ですが、どちらかというとこちらの方が実際に近いと思います。画像を縮小している影響、手持ちで撮影しているので微妙にぶれている所為もありますが、花びら表面の微妙なしわが消えてしまっています。

  • EF-S60mm F2.8マクロ
  • シャッター速度:1/25
  • 絞り:4.0
  • ISO100
  • ホワイトバランス:オート
  • ストロボ無し
  • 手持ち

  • EF-S60mm F2.8マクロ
  • シャッター速度:1/25
  • 絞り:4.0
  • ISO100
  • ホワイトバランス:オート
  • ピクチャースタイル:風景
  • ストロボ無し
  • 手持ち


 ピクチャースタイルを忠実にするとこのようになります。

eos 20D
上と同じ画像
eos 40D
ピクチャースタイル:忠実
  • EF-S60mm F2.8マクロ
  • シャッター速度:1/25
  • 絞り:4.0
  • ISO100
  • ホワイトバランス:オート
  • ストロボ無し
  • 手持ち
  • EF-S60mm F2.8マクロ
  • シャッター速度:1/25
  • 絞り:4.0
  • ISO100
  • ホワイトバランス:オート
  • ピクチャースタイル:忠実
  • ストロボ無し
  • 手持ち

 ピクチャースタイル無しでもeos 20Dよりも若干色が濃いめ。ピクチャースタイル風景のeos 40Dと比べると消えてしまった花びらのしわも消えていません。(縮小しているので見にくいかもしれませんが)

 画質に関しては比較すると、ピクチャースタイル(別にeos 40Dから新たに入った機能ではないですが)を忠実にすればeos 20Dもeos 40Dも大きな差は見受けられずに、キヤノンらしい安定した画像です。もちろん画素数の差はありますけれど。。。ただプロなど少数を除けばRAW画像で撮影して自分の好みに現像すると言うことはしないと思います。気に入った写真に仕上げたいのならばRAW画像で撮影した方が良いのですけれど。(後日RAW画像のススメという記事を書こうと思っていますが。)そう言うわけでRAW画像で撮影しない人にとっては、上の写真のようにちょっと味気ない写真になってしまうので、ピクチャースタイルは便利です。

 次に操作性ですが、まず液晶が3インチはかなり便利。20Dは1.8インチですので、面積で約2.8倍。撮影した画像の再生モードでヒストグラムを見ると、もう画像は小さくて何がなにやら見えません。3インチあるとヒストグラムを出しても画像のチェックがきちんとできます。モニタがでかくなると消費電力が気になるところですが、仕様では常温でストロボ無しで1100枚。今回撮影時間3時間、撮影枚数200枚、途中電源を食いそうなライブビューも使いましたが、全然バッテリーは減っていない。

 ライブビューに関してはオートフォーカスをすると液晶モニタではどこにフォーカスがあったのかがわからないのでその点が不便ですが、もともとマニュアルフォーカスを前提に作られているのでしょう。フォーカスをあわせる時は5倍もしくは10倍に拡大してあわせるのですが、最初使いにくいかなと思っていました。というのは拡大にすると全体の構図がわからなくなるから。でも実際は構図を決めたら、フォーカスをあわせたいところに拡大表示枠を移動して拡大する。そうすれば拡大画面でピントが合えば構図はもうすでに決まっているのでシャッターを切るだけ。慣れると意外に不便は感じません。そうは言っても人が入ってきてしまったなど、最終確認はできませんけどね。
 今回のように風景や花など動かない物を撮る時は便利です。特に花の場合はローアングルから撮影することも多いので。

 もう、eos 40Dの虜になっちゃいました。2台持って行きましたが、ほとんどeos 40Dだけで撮影していました。

2007/12/20 一時訂正しました。
2007/12/20 下記追加
 この記事を書いた時はピクチャースタイルを「忠実」にすると、ピクチャースタイルのないeos 20Dと同じような画になるのかと思っていました。しかしあとになって知ったのですが、eos 40Dでeos 20Dと似たような画処理にするためには、ピクチャースタイルを「スタンダード」をもとに、シャープネスをあげるといいそうです。











この記事へのコメント

40D使い
2007年12月18日 11:43
40Dの「ピクチャースタイルを使用しなければ」は変ですよ。
RAWならばそう言えますが、JPEGは必ず適用されます。
2007年12月20日 00:49
40D使いさん、コメントありがとうございます。
確かにそうですね。失礼しました。
記事を訂正させていただきました。

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