ソニーのデジカメ α700、コンパクトデジカメ を見てきました。



 先日ソニーが一眼レフカメラα700コンパクトデジカメを発表しました。昨日ちょうど銀座に行く用事があったので、ソニービルに行って、見てきました。

 まずは、α700です。いつもはキヤノンの一眼レフカメラを使っているので操作になれるまでに時間がかかりました。なれると、なるほど~、使いやすいなぁと思う部分、キヤノンの方がいいなぁと思う部分、様々です。操作性は人それぞれの好みなんでしょうね。
 実際あまり時間がなかったので5分くらいしか見ることはできなかったのですが、家に帰ってホームページのサンプル画像を見てびっくり!なんじゃこりゃ!


 青丸で囲んだ部分を見てください。首から胸元への肌色の色が急激に変わっています。おそらく画像処理エンジンBIONZが、肌色をきれいに出そうと処理をしているのですが、胸元の影になって暗くなった部分を肌色と認識しておらず、肌色を処理した部分と処理しなかった部分の境界が強調されたため、こんな画像になってしまったのだと思います。
 最初は影かなと思ったのですが、写真仲間とも相談してただの影の所為だけではなさそうという結論になりました。



 2つめのサンプル画像です。上はサンプル画像そのまま、下はその画像をPhotoshop Elementsで彩度を50%アップさせた画像です。黒丸で囲んだ花は鮮やかになっていますが、白丸で囲んだ花は色が変わっていません。これは何を意味するかというと、同じように画像処理エンジンBIONZで色を鮮やかに補正がかかっていると言うことです。そのため白丸の花はこれ以上できないくらい彩度がアップされてしまっているのです。(上の画像は)パッと見きれいそうな写真ですが、自分で補正をかけたい場合にはもう補正をかける余裕がないくらいBIONZで処理されているので、自分で好みの色になるように補正をかけようとすればするほど、どんどん汚い写真になってしまうと言うことです。
 おそらく、自分で画像を処理しないアマチュアの方は良いかもしれませんが、おそらく自分で好みの色にしたいというハイアマチュアやプロには受け入れられないのではないでしょうか?

 また、彩度がかなり補正がかかっていると、印刷した時にプリンタドライバでまた色を鮮やかにしようとするので、プリンタ側の設定もいろいろいじらないと、見るも無惨な写真になってしまう可能性があります。
 (彩度の補正はわかりやすいように大げさにかけています。下の画像がきれいというわけではありません。あくまでも説明のための調整です。)

 悪いところばかり書いてしまったので良いところもちょっとだけ。ファインダーが見やすいです。明るくて、フォーカスがあっているかどうかシャープに見えるところはマニュアルフォーカスを使う人には特に魅力ですね。


 ついでなので、先日見てきたeos 40D(ブログ記事はこちら)のサンプル画像も紹介しますね。紹介するのはこちらのサンプル画像です。右の写真の上はサンプル画像そのままで、下の画像はPhotoshop Elementsで自動コントラストをやった画像。多くの画像処理エンジンは今回のPhotoshop Elementsの自動コントラストと同じように、白い画像なのでコントラストを強めにかけます。すると白い洋服のレースの影が強調されます。この画像はまだマシですが、例えばウェディングドレスの写真なんかはスカート部分が影が黒くなって、純白ではなくなり、汚い写真になってしまいます。また全体的に白い写真なので輝度を上げる方向に画像処理エンジンが補正をかけるかもしれません。この状態で輝度を明るくすると、白飛びしてしまう部分も出てきます。(今回のPhotoshop Elementsの自動コントラストはちょっと大げさに処理しているので、他社のカメラで撮ってもここまではへんにはならないと思います。あくまでも説明のために大げさに調整をしています。)
 シャープネス+2にもかかわらず、ここまで控えめで、ドレスがきれいに撮れているキヤノンの画像処理エンジンDIGIC IIIはさすがだと思います。


 話はα700に戻りますが、この製品のスペック表を見て、これまたびっくり。カメラ映像機器k工業会(CIPA)ガイドライン(PDF)に則ってないんですよね。性能表に画素数を表記する場合は、有効画素数を優先的に(通常は上側に)表記するように決められています。が、コンパクトデジカメにしても一眼レフカメラにしても、ソニーは総画素数を優先表示しています。
 ルールを守っていない、ソニーにがっかりです。

 次に新機能「スマイルシャッター」を搭載したT200を見てきました。もう待ち合わせの時間に遅れそうなので、使ってみたと言うよりも、本当に見ただけ。(^^ゞ
 デートで来ていた(?)カップルが楽しそうにこの機能を試している後ろで、僕も作り笑顔をするとシャッターが切れたり、普通の顔に戻すとシャッターが切れなかったり、変な顔してみたりと、試してみました。
 なるほど、おもしろい!複数人いた場合は?横顔は?などいろいろ試したかったのですが、時間がなくて試せなかったのが残念。
 その他、さすがソニー。デザイン的にかわいらしいのとか、ありますよね。ただ、持ちやすさを考えると、カメラっぽい形のキヤノンの方が使いやすそうな印象です。(細かいところまで試していないので、わかりませんが。)


 まあ、全体的に、やっぱりソニーはビバ自分的な製品という印象を受けました。








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