DVD「B型の彼氏」

DVDで映画を観ることは少ないのですが、今回映画DVDをブログにするのは２回目。２回目の今回は2006年１月公開のB型の彼氏です。

●ストーリー（ネタバレあり）

　男の子に話しかけることもできない、合コンも嫌い、そんな奥手な女の子ハミ（ハン・ジヘ）。今日も大学の友達に合コンに誘われたが断ってしまう。翌日その友達に「合コンどうだった？」のメールをした。ところが帰ってきた返事は「誰？」知らない他人に間違えてメールしてしまったのだ。その直後バスから降りた彼女はヨンビン（イ・ドンゴン）とぶつかって携帯を壊してしまう。恋愛経験のない彼女はそれが運命の出会いだと確信する。
　ハミはヨンビンを従姉妹のチェヨン（シン・イ）に紹介する。チェヨンは血液型を根拠にした結婚相手の斡旋所に勤務している。チェヨンはヨンビンに血液型を聞き、B型とわかると彼との交際に反対する。
　ハミとヨンビンのデートの日、チェヨンはヨンビンの洋服をすべて洗濯してしまう。デートに行けないと言うヨンビンの言うことそっちのけで100数える間に来ないともう会わないというヨンビン。唯一残されたホッチョゴリ （？）を着てデートを断りに行くが、そのまま映画に行くことに。最初はこんな格好で映画を観るのは恥ずかしいハミだったが、映画館のスタッフにきれいですねと言われて上機嫌。ところが映画を楽しんでいると急にヨンビンに連れ出されてしまう。つまらないと。
　ある日、ヨンビンはハミに父親が来るから家を貸してくれと言う。彼は仕事がうまく行っておらずサウナで寝泊まりをしている。そんなのが父親にばれたら家に帰らなくてはいけない。ハミは試験勉強もあるしチェヨンが許してくれないからと断るが、すると急に冷たくなる。チェヨンには男を紹介するという条件で納得してもらい、父親を呼ぶ。
　ところがその所為もあって試験勉強がはかどらず、全然ダメ。B型の自己中なところに嫌気がさしてハミはヨンビンにあたってしまう。ヨンビンは試験が悪かったのはハミが勉強しないから、家だって貸してくれと強制したわけじゃない。イヤなら断れば良かったのにと言うヨンビンに腹を立ててハミは出て行ってしまう。
　試験が帰ってくる授業、ハミは暗い顔をしている。その時教室にヨンビンが入ってきていきなり先生（♂）に平手打ち。先生に向かって「愛は永遠じゃないの？ひどい！」と泣きながら出ていくヨンビン。すると1番前に座っていた男子生徒が「この、浮気者」と言って出て行ってしまう。ゲイの三角関係のもつれに教室は騒然。ハミの機嫌は一発で直ってしまう。
　ハミとヨンビンがレストランで食事中、ハミは母親の形見を溶かして作ったという指輪をヨンビンにあげる。指輪なんて少女趣味だというヨンビンにハミは怪訝な顔をする。そこに昔の彼女が現れる。「こんな女が良くなって私を振ったの？信じられない」という彼女に、信じられないくらい完璧な女性だと答えるヨンビン。またまたハミは上機嫌。
　ある夜、ハミはチェヨンからカードの使いすぎと注意される。ところがハミはカードはほとんど使っていない。そうヨンビンがハミのカードを使っていたのだ。ヨンビンは仕事がうまく行っておらず借金まみれ。ハミは車なんてなくて良いから車を売って借金を返そうと提案。ところがヨンビンは、干渉されるのは一番イヤなんだと腹を立てる。
　そこにヨンビンの先輩が借金を肩代わりしてやるという申し出を受ける。その代わりハミと別れてというのだ。ヨンビンは迷ったあげく先輩にハミを売ってしまう。しかもハミからもらった指輪も先輩にあげてしまう。それを知ったハミは堪忍袋の緒が切れ、泣きながらも別れることを決意する。ヨンビンは、先輩に渡した指輪は偽物で、本物は僕が持っていると言うが、渡したのはそんなメッキの指輪じゃないと聞く耳を持たない。
　しばらくしてハミはチェヨンと憂さ晴らしのショッピングに出かける。その帰り、ヨンビンにあげた指輪は私が偽物にすれ変えておいたと告白するチェヨン。そして偶然インターネットにヨンビンのメッセージを見つける。本当にハミのことを本当に愛しているというメッセージだ。
　ハミはヨンビンに会いに行く。ヨンビンに言いたいことをぶつけ、飛び出すハミ。ハミを追ってトラウマで乗れないバスまで追いかけてくるヨンビン。ハミはもう一度彼を信じて良いの？と自問自答する。

●感想、思ったこと（ネタバレあり）

　この映画、映画館に観に行こうと思っていたんだけど、なかなか時間がとれなくて気がついたら終わっていたのよね～。でも、今回DVDを観て、映画館で観れば良かったと後悔です。
　この映画の見所はハミの表情の変化でしょうかね。ヨンビンのやさしや、ユーモアに触れて上機嫌になったかと思えば、すぐに自己中な言動で暗い表情になる。ハン・ジヘはその表情の変化をうまく表現しているなぁと感心しました。映画初主演とは思えないくらいです。韓国のアカデミー賞といわれる大鐘賞がどのくらい権威あるのかはわかりませんが、新人女優賞にノミネートされたそうです。
　従姉妹を演じるシン・イもなかなか味がありますね。B型の嫌いなところをヨンビンにぶつけるシーンはアドリブらしく、アドリブとは思えない迫力はとても面白かった。
　主演のふたりは、主役のオーラは感じられなかったですが、それがそれなりに新鮮というか、純愛ものの雰囲気にマッチしていたと思います。
　基本は字幕版で観ていたのですが、ところどころ吹き替えにしてみました。声優もイメージに合ってました。とくに従姉妹の声優は正直あまり好きな人ではないのですが、この作品に限ってはもうベストマッチ。
　ストーリー的には、無理のあるところもあるけれど、僕のイメージでは韓国映画ってそう言う無理のある設定がよく使われるので、まあそう言うものかという風に割り切れば、楽しめる純愛ストーリーです。

　血液型と性格ですが、僕も昔はヨンビンと同じで、人間を４タイプにしか分類していないなんて、適当なことを言っても25%の確率であたるわけですから、４つ適当なことを言えば約68%（=1-(1-0.25)⁴）の確率で１つはあたるわけです。そんな占いや性格診断はあてにならないと思っていました。ところが最近ではこちらの記事にも書いたように、小さな悪魔の背中の窪みという本を読んでからは血液型と性格って少なからず関係するのではないかと思うようになりました。相性はお互いの性格に関係するわけですから、確かに血液型と相性に相関があっても不思議ではないのではないかとも思います。ただし、相性はそれだけではなく多くの要因が絡むので、相関係数はかなり低いとは思いますが。おそらく数字で判断すると統計学上で相関があると言われる相関係数の値よりも少なくなると思います。
　まあ、そんな難しいことはおいておいて、楽しめる作品だと思います。

観て良かった度：●●●●○

• B型の彼氏公式サイト
  
• B型の彼氏 スタンダード・エディションDVD(コレクターズエディションはこちら)
  
• 「B型の彼氏」PHOTO BOOK
  
• B型の彼氏 (角川文庫)
  
• B型の彼氏 日本版 オリジナルサウンドトラック
  
• イ・ドンゴンの作品
  
• ハン・ジヘ出演作品
  
• リョウォン出演作品
  
• 血液型の本
  
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Comments

[のん]

おはようございます。
ＴＢを頂きまして有難うございました。
ホンワカ楽しめて私も好きな作品です！
最近、公にカップル宣言をした主人公のお二人…
本当にお似合いで微笑ましいです。
映画ツウではありませんが、これからもよろしくお願いします。

[よしな]

のんさん、コメントありがとうございます。
へぇ～。そうなんですか。交際宣言したの初めて知りました。っていうか昨日このDVDを観てこのふたりの俳優さんを知ったばかり何ですけどね。(汗)
それでは今後ともよろしくお願いします。

[masya]

「猟奇的な彼女」以来、「彼女」「彼」のタイトルが続いたりしてましたが、韓国では流行してたんでしょうか？
韓流コメディーの女優さんは勇ましい人（役柄）が多いような気がするのは私だけ？
日本の80年代の「トレンディードラマ」に啓発されているんでしょうか？

[よしな]

masyaさん、こんにちは。
ずいぶん遅い（早い？）時間の書込ですね。
あ～、そう言えばそうかも。「僕の彼女を紹介します」もそうですものね。

[masya]

↑タクシードライバーの日常は、いつも「不規則」なんです。

[よしな]

masyaさん、こんばんは。
そうですね。体をこわさずに、お仕事頑張ってくださいね。