劇団四季ミュージカル ウィキッド 観てきました。
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●ストーリー(ネタバレあり)
人だけでなく動物も言葉を話し、共に仲良く暮らしている自由の国、オズ。
その国にあるシズ大学に入学してきたエルファバとその妹ネッサローズ。彼女たちはマンチキン国総督の娘。しかし、肌の色が緑色で奇妙なエルファバに冷たく当たり、エルファバの所為で足が不自由になったネッサローズばかりをかわいがっていた。総督はエルファバを大学にやったのは勉強させるためではなくネッサローズの世話をさせるためだという始末。
しかしエルファバは不思議な力~魔法~の力を持っており、学長のマダム・モリブルは、他の学生そっちのけでエルファバばかりに個人授業をすることに。しかもゆくゆくはオズの魔法使いに会わせると約束する。
一方同じ大学に入学してきた美しい人気者のグリンダは、エルファバを疎ましく思っており、肌の色をからかったりしている。しかもエルファバの所為でマダム・モリブルの授業が受けられなくなったことから、その溝は決定的になってしまう。しかし、ちょっとした偶然と誤解で二人は同じ部屋に暮らすことになってしまう。
ある日、転校生がやってきた。ウィンキー国の王子、フィエロ。ハンサムな彼にグリンダは一目惚れ。ダンスパーティーに誘う。そこにはグリンダに憧れているボックもいた。ボックはグリンダにネッサローズを誘ってあげてと言われ、ネッサローズと二人できていた。そしてそこにやってきたのは、グリンダが意地悪で贈った趣味の悪い黒の帽子をかぶったエルファバだった。プレゼントなどもらったことのないエルファバは、グリンダの贈り物を純粋に喜び、マダム・モリブル先生にグリンダも一緒に魔法の授業を受けられるように取りはからってくれていた。グリンダもそれを喜び、二人は互いに理解し合うようになってくる。
そして事件は起こった。エルファバの良き理解者であるヤギのディラモンド先生が言葉を失い始め、そして追放されることになった。代わりにやってきた先生はライオンの子供を檻に入れて持ってきた。ライオンはおびえきっている。動物も人も仲良く暮らしてきたこの国では「檻」は全く見たことのない存在。かわいそうに思ったエルファバはそのライオンの子供を奪い、逃がしてしまう。その時力を貸してくれたのはフィエロだった。軽薄だと軽蔑していたエルファバもその事をきっかけにフィエロに心惹かれるようになる。しかし、自分の身なりでは恋は似合わないと、その心をかくしてしまう。
そんな折り、オズの魔法使いからエルファバに会っても良いという連絡が来た。今では親友となったグリンダも、フィエロの心は自分に向いていないと悟り、エルファバについてエメラルドシティにやってくる。胸ときめかして会ったオズの魔法使いは、機械仕掛けのただの子供だまし。実際は気球に乗ってやってきたただの人間だった。しかも自分が魔法使いであることを誇示するために、動物たちを危険だと振りまき、言葉と自由を奪おうとしていた。しかも本当の魔力を持つエルファバを利用しようとしていただけだったのだ。
怒りを隠せないエルファバはその場を去り、身を隠すことにする。一方、グリンダはエルファバの逃亡を手助けするものの、自分は魔法使いのもとに残る決心をする。エルファバは魔法使いらによって悪い魔女のレッテルを貼られ、逆にグリンダは良い魔女と宣伝目的に利用された。
やがて魔法使いの命令で悪い魔女の捜索が始められ、その隊長フィエロが就いた。フィエロは今でもエルファバを思っており、エルファバに会いたいがために捜索隊に志願したのだ。しかし今でもフィエロに心を引かれているグリンダはフィエロとの婚約発表をしてしまう。
一方、ネッサローズとボックは結婚していた。そこに助けを求めてやって来たのはエルファバ。しかし父親である総督は自分の娘が悪い魔女になったことに心労がたまり、死んでしまった。かつて母親が死んだのも、自分が歩けなくなったのもエルファバの所為とエルファバを攻める。せめてもの償いとしてエルファバは、ネッサローズが履いている銀の靴に魔法をかけて歩けるようにする。喜ぶネッサローズだが、それが不幸の始まりだった。歩けるようになったネッサローズを見たボックは、もう僕は必要ない。やっと君からの呪縛が解けた。今まで思いを寄せていたグリンダに会いに行くと、出ていこうとする。ショックを受けたネッサローズはエルファバから魔法の書を奪い、でたらめの魔法を唱える。その魔法は相手の心に作用して死に至らしめる魔法だった。ネッサローズはエルファバに助けを乞うが、何人(なんぴと)も一度かけた魔法を解くことはできない。エルファバは心を奪えば死を止めることができると考え、心を持たないブリキの人形に変えてしまう。変わり果てた愛するボックを見て泣き崩れるネッサローズを後にエルファバは、動物たちを助ける旅に出る。
群衆の悪い魔法使いへのバッシングは強くなっていく。ボックも悪い魔法使いにこんな心にされたと喚起する。そこでオズの魔法使いとマダム・モリブルは、エルファバをとらえるために、ネッサローズを利用することを思いつく。マダム・モリブルは竜巻を起こし、家を吹き飛ばす。その家が落ちたところにはネッサローズがおり、家の下敷きになり死んでしまった。
ネッサローズが死んだことを聞いたエルファバはその現場にやってくる。そこにはフィエロを始めとする捜索隊とマダム・モリブルだった。フィエロはエルファバを逃がそうとして捕まってしまい、畑の真ん中に吊されてしまう。飲食を許されず畑の真ん中に吊されたフィエロは日に照らされ、死んでしまうところだった。フィエロを失いたくないエルファバは魔法でフィエロをかかしに変えてしまう。
エルファバはフィエロの城に身を潜めるが、竜巻にのってやって来たドロシーがブリキの人形となったボックや、かつてエルファバが逃がしてやった臆病なライオンをつれてエルファバを倒しにやって来た。エルファバはドロシーを見て怒り狂う。ドロシーが履いていたのはネッサローズの銀の靴だったからだ。しかしエルファバはドロシーに水をかけられ溶けてしまった。
グリンダは民衆を安心させるために言う。悪い魔女は水をかけられ溶けてしまったと。親友の死のことを。
●感想、思ったこと(ネタバレちょこっとあり)
今回は2階席でした。2階席と言ってもほぼ真ん中の1番前だったので、かなり見やすかった。オーケストラの指揮者とか、グリンダ(沼尾みゆき)がゴンドラに乗るときに、アンサンブルの人が安全のためにグリンダをゴンドラに固定したりはずしたりする動きまでもばっちりです。こういう安全対策もきちんとしているんだなと、ミュージカルと関係ないところで妙に納得。
で、肝心のミュージカルは。。。オズの魔法使いのもう一つの物語と言うことで、観に行く前までに「オズの魔法使い」を見て予習しておこうと思ったのですが、実はしないで行きました・・・。「ドロシーとかかしとブリキの人形と一緒に魔法使いを倒しに行く話」程度の知識があれば充分楽しめると思います。もっと詳しいストーリーが知りたいけど時間がないという人は、ウィキッド観に行った当日にプログラムを買えば、はじまる前にパパッと読める程度の量で書かれています。もっと知りたい方はこちらで本やDVDを買ってね。
ちょっともの悲しい話でしたが、すっごく楽しめる作品です。特に第一幕のラストナンバーは歌もさることながら、エルファバが飛ぶところがとても幻想的。本当に迫力です。
エルファバやグリンダの心の変化もうまく表現してあって、何をとっても本当にすばらしいの一言。これはぜひ、舞台で見ていただきたいですね。
ところで終わった後、きれいなイルミネーションがありました。「黄色のレンガには入らないで」と書いてあったのですが、青と緑のLEDで照らされているので、どこが黄色なのかわからず・・・。(笑)
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観て良かった度:●●●●● |
- 劇団四季公式サイト
- ウィキッド
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この記事へのコメント
素晴らしいレポですね♪
外のイルミネーションもほんと素敵でした。
これから観に行かれる方も是非
舞台とあわせて楽しんでほしいですね☆
余韻に浸りながら劇場から出てくると、あのイルミネーションですからね~。恋人同士なら良い雰囲気に慣れそうです。
緑色のメイクは何を塗ったんだろう?とか日本語の歌詞と楽曲はうまくあってるんだろうか?とか色々考えてしまいました。
ちょっと、題名が思い出せないのだけれど、Mジャクソンが出演したオズの魔法使い(映画)は秀逸でした。
それにしても「四季」ってどんどん巨大化していくように感じます。すごいですよねえ。
いつもは1曲、2曲はかならず日本語の歌詞を無理矢理メロディーに乗せこんだなぁという曲があるのですが、今回は全く普通。ただし、他の方のブログを読むと若干英語のニュアンスと日本語のニュアンスが違うんじゃないか?というところもあるそうですよ。
主演の女性(グリンダもエルファバ)もやはり他の方のブログを読んでも絶賛です。それだけに2階席だったので細かい表情が見えず、残念でした。
劇団四季って、やっぱり最初は食っていくのもやっとな小さな劇団だったんですかね?
ちなみに今、太陽光発電日記を書いていますが、劇団四季の本社(?)も太陽光発電を利用しているんですよ。
私も先日観にいきました♪
大好きになりました~
ところでストーリーのところ、グリンダとエルファバを混同なさってません??
ちょっと気になったもので…
とっても面白かったですよね。
あっ、間違いのご指摘ありがとうございます。何ヶ所か違ってましたね。お恥ずかしい。。。