自衛隊の富士総合火力演習を見てきました。



 8/26御殿場で平成19年度富士総合火力演習が行われました。友人に誘われ、初めて見学に行ってきました。見学者は約2万4000人。北海道などからも見学に来ている人もいるくらいで、毎年来たくても来られない人が多いのだとか。この機を逃したら次いつ行けるかわからないと言うことで、別の予定をやめて急遽参加することにしました。
 ちなみに演習規模は、参加自衛隊員約2,000人、戦車・装甲車約60両、ヘリコプターなどの航空機約20機、火砲約40門など。通常の装備よりも少ない弾薬や砲弾を使用しているにもかかわらず、使われた火薬は約39トン。弾薬だけで約3億1,000万円が使われた。最近、環境問題に感化されているので、二酸化炭素排出量を計算すると・・・。使われた火薬がすべてTNT(トリニトロトルエン)だと仮定すると、使われた火薬から約53トンの二酸化炭素が排出されたことになる。ヘリや装甲車などを考えるとさらに多くの二酸化炭素が。。。お金にしても、二酸化炭素にしても、もったいない・・・。
 富士総合火力演習ガイドというサイトによると、10:20から開始の演習ですが、5時に行ってもスタンド席の上の方(全体が見渡せる席)は埋まり始めているそうです。こちらのサイトでは応募の仕方から書かれているので、興味のある方は参考にしてみてください。



小池元防衛大臣もお目見えです。

1) 開始早々F2戦闘機が登場

2) F2戦闘機からの空爆演習。もちろん火薬は少なくしています。

続いて特科火力のりゅう弾砲。何ミリかは忘れてしまいました。(^^ゞ
弾道が見えてます!

着弾するとこうなります。

複数のりゅう弾を0.5秒以下の精度でコントロールすると富士山を描いて爆発させることができるそうです。

お次は迫撃砲。

そしてヘリ火力。写真は対戦車ヘリコプターのAH-1S

1) CH-47J

2) 地上作戦部隊を降下させます。

3) 地上作戦を実行すると敵の攻撃を受ける前に即座に退去。きちんと収容する時間はないのでロープからぶら下がりながら撤収です。

今度は普通火力。

たぶん、84mm無反動砲

いよいよ戦車です。写真は90式戦車。

1) 前段最後は空挺降下。肉眼では見えないくらいの高度からの降下です。

2) だいぶ降りてきました。

3) いよいよ緊張の着地です。

4) もうすぐ、もうすぐ・・・。

5) 着地成功!

前段は1つ1つのデモでしたが、後段は偵察から始まって攻撃、敵制圧まで通しで行う演習です。
写真は観測ヘリOH-1

放送でいろいろ説明してくれるのですが、もう何がなにやら・・・。(笑)



輸送ヘリCH-47Jは機動車を持ってきました。

地上部隊を続々投入します。

あれよあれよという間に地上は、地上部隊で一杯に。

戦車部隊も到着です。

偵察用バイク。


1) 次は障害(地雷)処理です。まずはこいつが・・・。

2) こうなって。。。
すみません。速くてフレームに収まらなかった。

3) 飛んでいって。。。

4) 開いて・・・。

5) 伸びて。。。これが道に落ちて、埋まっている地雷を一気に爆発させるんですって。

そして、地上からも・・・、

上空からも支援が行われて、突入し、敵を制圧します。


その後は、戦車やヘリを間近で見ることができます。
写真は初公開らしいアパッチこと、AH-64D

観測ヘリOH-1

99式155mm自走りゅう弾砲
 


 映画のワンシーンにいるような迫力です。どーんっていう迫力の音。いやいや、音と言うよりも衝撃波なんですよ。砲弾が標的に向かって飛んでいくのがわかるし、滅多に見られない物を見させてもらいました。友達に感謝。

 ちなみに今回座れた場所はシート席の一番後方。写真を撮るには一番・・・・悪い席。レンズは75~300mmレンズ。一眼デジカメなので1.6倍になるので、35mmフィルム換算で、120~480mm。この席からだとちょうど良い焦点距離でしたので、全体が見渡せるスタンド席だと、全体を撮るのにもう少しワイド系、アップを撮るのにもう少し望遠が欲しいですね。シートの前に座れたら、もう少しワイドが良いですかね。皆さんスタンドの上が良いとおっしゃっていますが、見やすさは確かにそうですが、遠すぎてどうももやっとした感じ(ダイナミックレンジが広げられない、ヒストグラムで見ると真ん中に山ができてしまう状態)になりやすいので、やっぱりシート前の方が良いと思います。富士総合火力演習ガイドにはいろいろな方の意見が書かれているので、参考にしてみてください。
 なお、電車で行く場合、あまり重いレンズを持って行くと、帰りかなり辛いです。バスに乗るのに1時間、バスは座れますが、電車は通勤ラッシュ並みです。

 初めてだったので、会場がどんなかわからず、暑さ対策を何にもしていかなかったのでだいぶ辛かった。会場でタオルとタオルを冷やすものを買って暑さをしのぎましたが、日焼け止めや帽子、タオル、サングラスは必須ですね。こちらも富士総合火力演習ガイドにいろいろ書かれているのでどうぞ。










この記事へのコメント

zad23311
2007年08月29日 20:35
トラックバックありがとうございます。これこれ、見ましたか。
本当に凄いですよね。しかも小池さんも来ていたとは。
それにしても写真が豊富でいいブログですね。よろしく。
2007年08月30日 03:47
zad23311さん、コメントありがとうございます。
どれも迫力あって・・・。写真が多くなりすぎて、ページが重くなってしまってすみません。
よろしければまた遊びに来てください!それでは、今後ともよろしくです。
2007年09月02日 23:50
こんばんは!
これ,御殿場の近くに住んでた時,行ってみたかったんですよー。
でも,行ったことがなくて。。。
良いなぁ。。。
2007年09月03日 01:11
ひろさん、お久しぶりです。
ひろさんって、御殿場の方にも住んでいたことがあるんですか。なかなかチケットとれないみたいですね~。迫力でしたよ。映画の1シーンに入り込んだみたい。でも、暑くてかなりグロッキーでしたけどね。
2007年09月04日 02:12
こんにちわ。
私も数年前行きました。(このときは始めの爆撃がF4ファントムでした)
もう、すごかったです。
ヘリは飛び回るし、戦車砲の発射音なんか、もはや音じゃない。
こういうのを見ると平和っていいなー、と思います。なんせ、こんなのが日常的に街中で展開されたら、たまったもんじゃありませんから。

ちなみに私は去年、海自の観艦式を見てきました。こちらも演習があって、凄かったです。
3年に1度で、なかなかチケットが当たりませんが・・・
2007年09月04日 07:59
きーさくさん、コメントありがとうございます。
戦車の音は音じゃなくて、衝撃波ですよね。
海自の観艦式かぁ、いいですね。迫力ある写真でした。呉(広島)の潜水艦も観に行きたいなぁ。
2008年02月10日 10:19
こんにちは、はじめまして。momo4endeです。爆弾の二酸化炭素排出量はどうやったら計算できるんだろう・・・?と悩んでYahoo!で「火薬 二酸化炭素排出量」で検索して貴ブログに参りました。火薬39トンで二酸化炭素が約53トンも排出されるのですね。どうやって計算するのか教えて頂けませんか?
2008年02月10日 11:56
momo4endeさん、コメントありがとうございます。
へぇ~、そう言う検索の仕方でこのページにたどり着かれるなんて意外です。
火薬ではありませんが、いろいろ計算した結果が他の記事として公開しているので、下記URLも見てみてください。
http://programer.at.webry.info/200706/article_1.html

計算方法ですが、火薬の種類はたくさんあります。ミサイルや爆弾などの火薬の種類はPBX爆薬が多く使われているそうです。( Wikipedia : http://ja.wikipedia.org/wiki/PBX%E7%88%86%E8%96%AC )

続く。。。
2008年02月10日 11:59
続き。。。

この火薬は様々な物質の混合物ですので計算するのが面倒です。なので火薬がすべてトリニトロトルエン(TNT)だとするとという間違った仮定をして計算しています。
TNTの分子式はC7H5N3O6で、分子量は227.1g/mol。つまり高校の化学になりますが、TNT227.1gが完全燃焼すると炭素が7つ分がに差酸化炭素になるので、44g(二酸化炭素の分子量)×7=308gの二酸化炭素が排出されます。
39トンであれば、39/227.1*308=52.9トンになります。
おわかりになりましたでしょうか?

なお、39トンという数字は自衛隊のパンフレットに記載されていたものです。
2008年02月11日 15:47
ありがとうございます~!!助かりました。絵本でエコロジーと戦争について表現したいと思って、本やらネットで調べても全然わからなかったのですよ。あぁよかった。そっか~化学の計算ですね!
2008年02月11日 19:27
momo4endeさん、こんばんは。
お役に立ててなによりです。

たった数時間程度で3億円の火薬が燃やされ、53トンの二酸化炭素が排出されました。もし本物だったら多くの人命も一緒に燃やされてしまいます。一部の人が儲けるために、尊い人命が失われ、地球にも良くない。そんな戦争あってはならないです。こんな兵器が21世紀中になくなることを節に期待します。
momo4endeさんの絵本も期待してます。

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