世界報道写真展 に行ってきました。
今回、たまたま招待券をもらったので行くことにしたんですが、行く前の正直なところは・・・、重そうなテーマだし、人いるのなかなぁ?っていう感じでした。でも・・・。 |
チラシやポスターにもなっている写真(このブログの右上の写真)は、世界報道写真大賞になった写真で、アメリカのスペンサー・プラット氏の作品です。破壊された南ベイルートの街を車で通り抜ける若者グループ。8/15のレバノンの写真です。前日の8/14の午前に停戦の調印がされ、その翌日の写真と言うことになります。イスラエル軍の爆撃は調印される最後の1分まで行われるそうです。記事はこちら。 |
僕個人的にはこちらの写真が好きだったので、紹介します。 12/25の夜、パイプラインに穴が開けられ、5台の車で約15万リットルの石油が盗まれ、その後残った石油を多数の人が盗んでいった。その後26日の朝に爆発が起こった。早朝でまだ寝ている人も多かったことから死者は300人に及んだそうです。 ナイジェリアはアフリカ最大の産油国だが、精製工場が少なく、精製されたガソリンや軽油は輸入している。しかも産油量の5%はこのように盗まれており、爆発事故は日常茶飯事なのだそうだ。 |
戦争にしても、事件や事故、災害にしても、記事にしてみると「○○人が死亡」となってしまう。それを読んでも、「ふ~ん、大変ね。災難だったね。」で終わってしまう。けれど写真で見ると、その○○人のうちの1人だけしか写っていない写真でも、写っている人たちは○○人のうちの1人という数字上の存在ではなく、彼らにとってはそれがすべてであることが実感させられました。記事で読んだあとの「大変ね。災難だったね。」という言葉が、いかに形だけで感情のこもっていない感想なのか。。。
写真が伝えることができるリアルさ、写真の力を再認識させられました。
来年(今年)は明るいニュースが多いと良いな。
ちなみにこの写真展、思っていたよりもすごい人でした。1組の写真を同時に3~4人程度が観ていましたから、展示会場には200人強の人たちがいたのかな。もっと閑散としていると思っていました。
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