先行ロードショーにて レミーとおいしいレストラン 観てきました。(もう一般公開しちゃってますが)
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●ストーリー(ネタバレもろあり)
フランスの田舎で暮らすネズミのレミー(声:パットン・オズワルト)。彼はまれ見ぬ嗅覚と味覚の持ち主。食材を組み合わせて新しい味を作り出す、すなわち料理が好きなネズミ。ところが群のボスの父親ジャンゴ(声:ブライアン・デネヒー)や兄エミール(声:ピーター・ソーン)は、料理に興味はない。人間が出した残飯が食べられれば良かった。
ある日、レミーはスパイスを取りにエミールと人間の家のキッチンに忍び込んだ。そこでレミーは尊敬するフランス料理シェフのグストー(声:ブラッド・ギャレット)の本を見つける。その「誰でも名シェフ」という本でグストーは「誰にでも料理はできる」と書かれており、レミーのシェフになりたいという叶わぬ夢に希望を与えていた。ところがこのグストーが死亡したとテレビで放映されており、レミーはショックを受ける。テレビに食い入るレミーはこの家の主に見つかり、ショットガンで追われる身に。おばあさんはショットガンで巣に向かうエミールを撃とうとするが、流れ弾は屋根裏の巣に。巣に住む仲間全員が追われる羽目になってしまう。ネズミたちは下水に逃げるが、レミーは一人はぐれてしまった。
下水を流され一人になったレミーは、グストーの本を読んで寂しさを紛らわしていた。するとグストーの幻影が現れた。そのグストーの声に押されてレミーは下水を抜け出し屋根の上に出た。そこから見えたものは、グストーのレストランのネオンだった。胸が弾むレミーは早速グストーのレストランに向かった。レストランでは亡き母からの招待状を持ったリングイニ(声:ルー・ロマーノ)が職を求めてやって来た。彼はシェフではなく雑用係として雇われた。ところがリングイニは掃除中に鍋に入ったスープを倒してしまった。しかもこともあろうに少なくなった分、適当に材料を足してしまった。見るに見かねたレミーは夢中でスープの味を調える。ネズミが料理をしている。唖然とするリングイニ。
ところが料理長のスキナー(声:イアン・ホルム)はリングイニがスープの味をいじったことを知り激怒する。リングイニを失跡しているときに事件は起こった。そのスープが客のもとへと運ばれてしまったのだ。スキナーはあわててそのスープを回収しようとするが時すでに遅し。
しかしそのスープは意外にもお客に好評だった。女性シェフのコレット(声:ジャニーン・ファロガロー)の取りなしもあって、リングイニのクビは撤回されたが、スキナーはリングイニに同じスープを作るように命じる。ところがリングイニは料理音痴だった。
そんな騒動の中、レミーは人間に見つかってしまう。厨房にネズミが入れたことが知られたら評判はがた落ち、もしかすると営業停止にもなりかねない。スキナーはリングイニにそのネズミをどこか遠くに棄ててくるように命じた。自転車で川に向かったリングイニだったが、ひょんなことからレミーが人間の言葉がわかることを知る。しかもレミーは料理も得意。リングイニは僕を助けてくれるなら命は助けると言う。レミーも自分では料理ができないが、リングイニの手助ければあれば料理ができる。二人の思惑が一致した。
次の日からリングイニとレミーは二人で料理ができるように猛特訓がはじまった。レミーはリングイニの帽子の中に入り、髪の毛を引っ張ってリングイニを操作するのだ。最初は料理どころではなかったが、次第に料理ができるようになってきた。しかも2人が作る料理は大好評。そんな中また事件は起こった。料理評論家がやってきたのだ。その評論家の注文は「新作」スキナーはリングイニとコレットに料理を作るように命じ、1つのレシピを渡す。その料理は昔に作った失敗作のレシピだった。スキナーはリングイニを面白く思って折らず、技と失敗させて追い出そうという魂胆。
そのレシピを信じて、レシピ通りに作ろうとするコレットに対して、こんなのではおいしい料理は作れないと悟ったレミーは、リングイニを操作して、自分なりにアレンジを加え始める。起こるコレットをよそに料理は感性。しかもその料理は評論家に大絶賛された。
ますます面白くないスキナー。実はリングイニは亡きグストーの息子である可能性があったのだ。リングイニはその事をまだ知らないが、もしそれが本当で、リングイニがその事に気がついたら、店を継いだスキナーは店を没収され、リングイニが継ぐことになるからだ。スキナーは弁護士を雇ってグストーとリングイニのDNA鑑定を行うことを決めていた。
そんなわけでスキナーはますますリングイニを監視するようになった。ところがリングイニの影にはネズミの影がつきまとっていることを発見した。しかしすんでの所で証拠がつかめないでいた。しかしDNA鑑定の結果が功を奏した。リングイニの帽子から取った彼の髪の毛と思って採取したのはネズミの毛だったのだ。
ひょんなことからレミーはリングイニの母親の手紙を見つけた。それによるとリングイニはグストーの息子であるという。その手紙をリングイニに渡した。かくしてスキナーは店を追われることとなった。店を追われたスキナーは復讐に衛生検査官に匿名で電話をするが、取り合ってもらえなかった。
そんなやりとりがされているところにまたもや事件が起こる。料理評論家のイーゴ(声:ピーター・オトゥール)は以前グストーのレストランを酷評したことがあった。しかし今では大繁盛。それを面白く思わないイーゴは再度このレストランに来るというのだ。二度もイーゴに酷評されたらレストランは大ダメージだ。
一方レミーは、店が繁盛すればするほど注目されるのはリングイニ。それを面白く思わないレミーは、だんだんリングイニとの仲がギクシャクしてきた。そしてリングイニは苛立ちから心にもない一言を言ってしまう。傷ついたレミーはリングイニのもとを離れてしまう。そしてたまたま再開した父親のジャンゴはレミーに仲間のところに戻れと言う。
仲間のところに戻ったレミーだったが、リングイニや料理のことが忘れられずにいた。自分がいなければイーゴを満足させる料理はできない。レミーがいなくなったリングイニはあたふた。イーゴが来たにもかかわらず料理はできない。そんなときレミーが店に戻ってきた。反省したリングイニは、今まで作った料理は自分ではなく、ネズミのレミーが作ったことをシェフ仲間に告白した。ばかげたことを打ち明けられたみんなは帽子を置き、店を去っていく。
イーゴの他にもお客はたくさんいる。レミーとリングイニだけでは到底やっていけない。そんな時レミーはネズミの仲間たちを呼んだ。ネズミたちはレミーの指示通りに料理を始める。店に戻ってきたコレットがその光景を見て唖然。そして唖然としたのはコレットだけではなかった。もう一人は衛星検査官だった。このことがばれたら店はやっていけない。レミーの指示でネズミたちは一斉に衛星検査官に襲いかかる。そしてもう一人、店を覗きに来たスキナーも取り押さえられた。
ネズミたちが作った料理をイーゴに運ぶリングイニ。そしてその料理をクチに運ぶイーゴ。そのイーゴの口には昔母親が作ってくれた素朴だけど味わい深いラタトゥーユの味が拡がった。「シェフに会いたい」と言うイーゴに対して「今日、この料理を作ったのは僕ではないんです。」と答えるリングイニ。シェフに会いたければ閉店まで待ってくださいと続ける。そして閉店まで待ち続けるイーゴ。
店が閉店してリングイニが紹介したのは、ネズミのレミーだった。
翌日、イーゴの評論が掲載された。
店にネズミがいたことを受けてグストーのレストランは営業停止された。リングイニとコレットは二人で郊外に小さいレストランを開いた。そしてその二階には人知れず、ネズミ専用のフロアがあった。
●感想、思ったこと(ネタバレちょこっとあり)
久々に最悪だった。映画じゃないです。他のお客さんが。まずチケットを買うとき。シネコンのチケット売り場って、入り口側がジグザグに曲がっていて、出口側は直線となっているじゃないですか。人が全然いない時は僕も出口側から入ることがあるけれど、もちろん人がいる時はそんなことはしません。今回僕が入り口側から入っていったら、もう想像つくと思うけれど、その人は出口側から入って僕を追い抜いてチケットを買っていた。そのお客にむかつくのもそうなんだけど、見ていた従業員も割り込んだ客にチケット売るなよ。
そして席について、予告がはじまると間もなく、後ろの席の人の携帯が鳴り始めた。普通ならそのまま切るか、ごめん今映画館だからかけ直すね~と言ってすぐ切るけれど、その人は普通に会話し始めた。映画上映中も何度かバイブの音がして、席を立っていたけれど、その度に席を蹴られて・・・。そんなに大事な電話がかかってくるなら映画なんか来なきゃ良いのに。
帰ってきて、犬の散歩していると、今度は歩きタバコをしている人がポイ捨て。棄ててから足で分で火を消すまでをじーっと見つめていたけれど、その男はそのまま立ち去ろうとしたので、「拾えよ」と言うと、「何なんだよ!」と言われ、「犯罪おかしておいて『何なんだよ』ってどういうことだよ。」と答えると拾って立ち去った。僕が住んでいる地域は、ポイ捨てどころか、歩きタバコ禁止です。条例で。条例違反を犯罪と言って良いのかは迷ったんですけどね。。。
と言うわけで、この作品を観て気持ちいい時に上のような愚痴を読んで、せっかくの余韻を壊してしまったらごめんなさい。(まだ観ていない人も気分を害したらごめんなさい。)
さてさて、この作品、このブログでも時々紹介しているやぐちひとりで、矢口真里が、頂大絶賛!自称汚い言葉が嫌いという矢口真里も、この作品だけは何も感じない人を自信を持って「クズ!」と言い放つほど。三度の飯と同じくらい(三度の飯よりではないところがポイント)好きで、今まで観たアニメーション映画の中でダントツ一位と言うほどの作品だそうです。もともと期待していたディズニーとPIXARの作品ですが、それほど絶賛されてはさらに期待が高鳴ります。上で書いたように出鼻をくじかれましたが、PIXARの短編作品LIFTEDで、もう完全に僕の心は映画の世界に。宇宙人が人間をさらう練習(試験?)をするという作品ですが、こちらもとても面白い。宇宙人が人間をさらうという作品は多いですが、その練習をターゲットにした作品はなかったのではないでしょうか。
いよいよ本編がスタート。やっぱりPIXARのCGは格別ですね~。人間の髪の毛はもちろんですが、レミーの毛も1本1本がリアルです。そしてレストランのテーブルクロスなどもとてもリアル。人などがテーブルの近くを通と、テーブルクロスもフワッと。細かいところまで妥協しないPIXARのの職人魂が生きています。時々、CG、アニメと言うことを忘れて実写のような印象を受けます。それどころか、映画だと言うことを忘れて自分が映画の中にいる錯覚さえ覚えてしまいます。この作品はレンタルで観ようなんて言わずに、絶対に映画館で観て欲しい作品だと思います。内容的には、ちょっとテーマがぼけていたのが気になります。人間とネズミの友情?それにしてはちょっと中途半端な感じが。。。そして宣伝でよく使われている「フランス料理界をも揺るがす“大事件”を巻き起こす…。 」って。これが一番わからなかった。イーゴの評論のことを言っているのでしょうが、そんなに大々的に言うほどのことあるのか?ちょっと微妙です。
細かいことを言うと、予告編の時から気になっていたのが、レミーが鍋の上を歩き回ってスパイスなどを入れるシーンですが、どう考えても熱いだろ。と気になってしまいます。
まあ、細かいことは置いておいて、ギャグも満載なところも観客の笑いを誘って◎です。レミーがリングイニを操る練習をしているとき、卵焼き(?)をひっくり返すときに勢い余ってガラスを破って外に飛び出すのですが、どう考えてもガラスを割るほどの力はないだろとか、ネズミを退治するのにショットガンかよとか、グストーが幽霊ではなくレミーの想像の産物であるところとか、エンドロールの「NOT MOTIONCAPTURE」とか。もしこの作品をモーションキャプチャーであのスピード感で表現できたら、それはそれですごいですが。
スピード感あるこの作品、ちょっと大げさですがアクション映画っぽい印象もどことなく受けます。まだ観ていない方はぜひぜひ劇場で観てもらいたい作品です。
観て良かった度:●●●●● |
- レミーのおいしいレストラン公式サイト
- ディズニー映画公式サイト
- PIXAR公式サイト
- レミーのおいしいレストラン通常版DVD。Blu-ray版はこちら。コレクターズボックス(DVD)はこちら。
- レミーのおいしいレストラン (単行本)
- レミーのおいしいレストラン完全ガイドブック
- レミーのおいしいレストラン (ゲーム)
- レミーのおいしいレストラン グッヅ
- レミーのおいしいレストラン オリジナル・サウンドトラック
- ブラッド・バード監督(脚本、原案)の作品
- イアン・ホルム出演作品
- ジャニーン・ガロファロー出演作品
- ブラッド・ギャレット出演作品
- ピーター・オトゥール出演作品
- ブライアン・デネヒー出演作品
- エイミー・スマート出演作品
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※1:一部商品を除きます。注文時にご確認ください。
※2:当記事掲載時です。実際の送料は注文時にご確認ください。
この記事へのコメント
シアターでは災難でしたね。
私は試写会が多いのでちょっと変わった人は居ても、基本その映画が観たい人しかこないはずので、「携帯で会話」にはまだ出会っていません。
それでも以前よりはマナーの悪い人多いですね。
私が出会ったのは、先日お寺の「護摩」の真っ最中にお払いしているその人の携帯が鳴り出て、話している処に遭遇。
そう人にはご利益はナイでしょうねぇ・・・。
お祓い中に携帯って・・・。それはすごいかも。神様(?)もびっくり!
こちらからのはナゼカはじかれてしまうので、こちらで失礼します。
他の映画のとき、隣の席の女の子が上映始まっても包み紙や紙袋をガサガサいわせながらず~っとハンバーガーを食しつつ、飲み物の氷をストローでカシャカシャ。
きっとすごくお腹が空いていたのだと思うけど、匂いと音の出るものは上映後NGでお願いしたいもんです。
大丈夫ですよ~。きちんとTB貼られているみたいです。
匂いうものは確かに勘弁して欲しいけど、映画館の売店で売られているので仕方がないかなぁ~と半分あきらめです。以前映画館のアンケートで、匂いのあるのはやめて欲しいと書いたことあるんですけどね。。。
この映画は、ストーリーもいいけど、絵がとってもきれいなのに感動しました。パリの街路なんてどうみても実写にしか見えない精密さ+絵だから実写よりもきれいに描かれていて本当に感心しました。
ストーリーについて言えば偏見かもしれないけど、正直な話やっぱりネズミが作った料理はあんまり食べたくないです。夢が無いからかなあ。
チネは前の席との間が狭いので、足が長い人は109とかTOHOとかに行って欲しいです(笑)
まあ、実際問題、ネズミが料理したものは食べたくないですよね。気分的に。特にmouseではなくratと言っていたので、ドブネズミの仲間ですしね。