キヤノンのメディアストレージ M80 を使ってみました。
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簡単にスペックを紹介するとハードディスクは1.8型の80GB。そのうち74GBがデータ保存用です。液晶は3.7型の640×480ドットのサイズで色数は不明。JPEG、RAW画像(RAW画像はキヤノン製カメラのみ対応)、動画はMPEG4等に対応、音楽はMP3、wave形式に対応。ただし内蔵スピーカーはモノラルです。電池を含む重さは約370g。詳細スペックはこちらを確認してください。
何ができるのか?CFカード、SDカードのバックアップをとって、JPEGや動画ならば表示するというものです。拡大表示も可能ですが、確かピントがあったところを一発で拡大するような機能はなかったと思います。その点キヤノンのコンパクトカメラに負けてますね~。露出やシャッター速度、レンズ、ヒストグラムなどの情報も当然ながら表示できます。(ヒストグラムは輝度のみで、RGB各色のヒストグラムは出せないようです。)PictBridg対応プリンタなどとダイレクトに接続すれば印刷できるほか、eos digitalシリーズとUSBケーブルで接続すれば、撮った画像を直接保存も可能です。フォルダ管理はもちろん可能。PCにUSBで接続すれば74GBの外付けハードディスクとしても使えます。指定のフォルダに画像を入れれば表示も可能です。カードにワードのファイルなど画像以外のファイルが入っていても、バックアップボタンを押せばそれらもバックアップができます。
他社からも同じような製品は発売されています。それどころか、他社製品は各社のRAW画像に対応していたり、液晶がもっと大きかったり、値段が安かったりと、正直言うとこのスペック、この価格でなぜ今発表なんだ?という感じがしてしまいます。

中級機のeosではおなじみになっていますが、筐体に堅牢なマグネシウム合金を使っており、さらにハードディスクはゴムで覆われているので衝撃に強いと言うこと。メモリカードは落としたりしても平気ですがハードディスクは衝撃に弱いので、データを移したのはいいけど、落としたら消えちゃったでは困りますものね。余談になりますが、メモリーカードの場合は海水に落としても大丈夫でした。(たまたまかもしれません。海水に落としてもデータを保証する物ではありません。)
もう1つは、eos digitalシリーズとユーザーインターフェースをほぼ同じにしてあると言うこと。実際に5分も触っていればマニュアルなどを読まなくてもほとんどの機能を使うことができました。唯一わからなかったのは、PCからデータを入れるときは指定のフォルダに入れないとダメだと言うことでした。
eosと共通化してあると言っても、サブ電子ダイヤル(eosシリーズ背面にあるグルグル回すダイヤル、)や8方向のマルチコントローラー(拡大したときに8方向に表示位置を移動するコントローラー)(共にeos 20D、30D以上の中級機以上に搭載している)が、M80にはついていないので、中級機以上を使っている人はちょっと違和感があるかも。
そして一番違和感があるのはデータがハードディスクの中に入っているのでアクセスが遅いこと。拡大したり、次の画像を見ようとすると一瞬止まってしまいます。これがCFカードの中に入ってカメラ本体で操作するときはとても速いので、その感覚で操作しようとするとちょっととまどいます。(他社製品を使ったことがないので、他社製品と比べて速いのか遅いのかがわからないのですが。。。)
あとは、eos 20D、30Dなどのバッテリが同じと言うこと。長期間の旅行でも充電器を2個も持って行かなくて良いのはありがたいです。ちなみにバッテリの持ちはメーカー公表値でスライドショーの時は3時間21分だそうですが、ショールームでもずっとスライドショーにしておくと1日に2,3回バッテリーを交換するとのことですので、メーカー公表値よりもやや持つのかもしれません。
僕はeos 20Dを使っていて、液晶モニタが1.8型なので、M80の3.7型液晶で確認したり消去したりができれば便利です。長期の撮影旅行に行ってもメディアを気にしなくてもすむし。。。eosシリーズを使っていらっしゃる方がメディアストレージを買おうとする場合はこのM80はオススメだと思います。でもカメラが他社製の場合はあえてM80を選択する理由はなさそうですし、キヤノン製のカメラでもコンパクトデジカメを使っている人も微妙ですね。ちなみにコンパクトデジカメでも動画を撮る人はこの手の製品は重宝すると思います。
便利なのはわかるんだけど、正直値段がねぇ~。
エプソンとの比較表は【にけの独り言】ブログ -にけログ-を見てください。
- キヤノンオフィシャルサイト
- eos digitalシリーズのページ
- M80のページ
- M80、デジカメ関連ののカタログはこちらからダウンロードできます。
- M80のお求めは
Yahoo!ショッピング、
楽天市場、Amazon
で。
ヤマダ電機
ツクモ
この記事へのコメント
おぉ!
いいなぁと思ったのですが、やっぱり価格が・・・(苦)
負け惜しみというか、強がりというか
結局「大容量のメディア安いしいらないよね」と
自分をなぐさめるしかないなぁ
今、メモリー1Gでもだいぶ安いですからね~。
メディアストレージも付加価値つけないと売れないですよね~。
例えばワンセグ見られるとか、家で録画したテレビ番組を転送して見られるとか、ゲームできるとか・・・。
バックアップとって、見られて、印刷だけだと、ちょっとねぇ~。