IXY Digital 810 IS、Powershot S5 IS 触ってきました。



 先週5月17日に、IXY Digital 810 ISと、Powershot S5 ISが発表になりました。発売は6月中旬ということで、ボーナス商戦向けのデジカメ。と言うわけで、いつものようにショールームSタワーに見に行ってきました。
 アメリカでは結構前から発表していたのに、日本での発表が遅れましたね。日本では販売しないのかと思っちゃいましたよ。
 ショールームではさすがにこれだけ通い詰めると向こうも顔を覚えてくれて、挨拶するだけで新製品を丁寧に紹介してくれます。





IXY Digital 810 IS
 IXY Digital 810 ISは、IXY Digital 800 ISの後継機種。
 えっ?IXY Digital 800 ISの後継機種ってIXY Digital 900 ISなんじゃないの?
 どうやら違うらしいんですよね。IXY Digital 900 ISは、35mmフィルム換算で焦点距離28mmから撮影可能なワイドタイプ(光学ズームは3.8倍)。IXY Digital 800 ISや今回発表されたIXY Digital 810 ISは35mmフィルム換算で焦点距離35mmから光学ズーム4倍で撮影可能などちらかというと望遠向けタイプなんだそうです。
 (上記3機種の比較表はこちら。)
 と言うわけで1年一昔。IXY Digital 810 ISは、昨年の春に発表になったIXY Digital 800 ISですが、この1年の技術の進歩はすさまじく、そのギャップを埋めるために発売されたという位置づけなんですね。
 だから目新しい機能はそれほどなく、おなじみになったDIGIC IIIを搭載し、「フェイスキャッチテクノロジー」による、顔優先でオートフォーカスさせたり、露出やストロボを自動調整する機能や赤目補正がついたことと、「ノイズリダクションテクノロジー」を活用することで、高感度にしてもノイズが目立たなくなったことなどが大きな変更点です。もちろん画素数も600万画素から800万画素に向上しています。
 また、液晶画面は太陽の光が反射しにくく、傷にも強いハードコーティングがなされています。
 動画モードにインターバル動画と言って、これはカメラモードではなく、動画モードなのですが、VGAサイズ(640×480)で、1秒あるいは2秒おきに撮影するもの。これを15倍あるいは30倍速で再生します。つまり、30分かけて撮影した動画が2分で再生できます。花が開いていく過程を撮影することもでき、面白い機能だと思います。でも、正直あまり用途が思いつかない。花の開花や動きの遅いカメを撮るときか?
 この辺はこちらでも書きましたが、同じく今年の春発表になったIXY Digital 10などと同じで、新機能ではありません。
 ですから、今まで発表になっている機能がこのクラスにも搭載されたカメラが出ましたよと言うだけで、あまり興奮するような内容ではなかったです。
 ところが!1つだけこの機種から搭載された新機能があるのです!それは、スペシャルシーンモードに、ファンタジーナイトが搭載されたこと。夜景の写真とかでイルミネーションが十字に線が出るような写真見たことありませんか?(例えばこちらのツリーのオーナメントの写真)一眼レフで撮影する場合は専用のフィルターをつけるのですが、このファンタジーナイトを使えばカメラだけでこういう写真が撮れるのです。しかも線だけでなく、光を♪の形やハート型など6種類にできるんです。面白そうですよね。(ショールームではうまく撮影することはできませんでしたが。)

 ただ、このクラスのデジカメは望遠よりもワイドにしたい場合が多いので、僕的にはIXY Digital 900 ISの方が良いなぁ。

  • キヤノンオフィシャルサイト
  • IXY Digitalのページ
  • IXY Digital 810 ISのページ
  • IXY Digital 800 IS, 900IS, 810 ISの比較表




    Powershot S5 IS
     Powershot S5 ISは2006年4月発売のPowershot S3 ISの後継機種。12倍光学ズーム、超音波モーターによる高速で静かなオートフォーカスが可能なのはそのままに、IXY Digital 810 ISと同様DIGIC IIIを搭載して、顔認識によるオートフォーカスや露出、ストロボの調光などを行うフェイスキャッチテクノロジーと、低ノイズで且つ高感度撮影が可能なノイズリダクションテクノロジーが活きています。
     キヤノンの顔認識は世界最速と誇っている富士写真フイルムの顔認識よりも遅いですが、ある程度の横顔でも認識するなど、認識率は断然上です!安心してカメラ任せで撮影できます。(動きがある場合はやはり富士写真フイルムの方が軍配が上がりそう。)
     その他には画素数が600万画素から800万画素に進化し、さらに液晶が2.0型から2.5型に大きくなっています。そしてオプションのストロボが使用可能になっています。
     もう、ここまで言ったら一眼デジカメ買いなよ~と言いたくなる感じがします。僕的には中途半端。でもeos kiss digital Xよりもやはり軽いし、レンズどうしよっかなぁなんて迷わなくて良いこのクラスのデジカメも便利そう。


  • キヤノンオフィシャルサイト
  • Powershotのページ
  • Powershot S5 ISのページ
  • Powershot G7, S3 IS, S5 ISの比較表



    【主な特長】
    Powershot S5 IS
    ● 光学手ブレ補正機能付き沈胴式光学12 倍ズームレンズ(35mmフィルム換算:36-432mm 相当/F2.7-F3.5)
    ● USM(超音波モーター)による高速/静音ズーム駆動
    ● 高精細8.0 メガピクセルCCD
    ● 高性能化・高機能化を実現した映像エンジン「DIGIC Ⅲ」
    ● 被写体の顔にピント/露出/ストロボ発光量を高速・高精度に合わせる「顔優先AF/AE/FE」
    ● 「フェイスキャッチテクノロジー」を活用した画像再生時の「赤目補正」
    ● 暗いシーンの撮影で手ブレや被写体ブレを抑えるISO 1600 の高感度撮影機能
    ● 多彩な構図で撮影を楽しめる高精細・広視野角の2.5 型バリアングル液晶モニター
    ● 外部ストロボを使用した幅広い撮影を可能にするアクセサリーシュー
    ● 連続撮影中もピントを合わせ続ける「AF 連続撮影」などの多彩な撮影機能
    ● 動画撮影中も使用可能な光学ズームと「顔優先AF/AE」
    ● 被写体に0cm まで近づける「スーパーマクロ撮影」
    ● 高品位なステレオ音声とVGA・30 フレーム/秒の記録による本格的な動画撮影機能

    IXY Digital 810 IS
    ● 光学手ブレ補正機能付き沈胴式光学4 倍ズームレンズ(35-140mm 相当/F2.8-F5.5)
    ● 美しく見やすい約23.0 万画素の2.5 型「クリアライブ液晶」モニター
    ● 高精細8.0 メガピクセルCCD
    ● 高性能化・高機能化を実現した映像エンジン「DIGIC Ⅲ」
    ● 被写体の顔にピント/露出/ストロボ発光量を高速・高精度に合わせる「顔優先AF/AE/FE」
    ● 「フェイスキャッチテクノロジー」を活用した画像再生時の「赤目補正」
    ● 暗いシーンの撮影で手ブレや被写体ブレを抑えるISO 1600 の高感度撮影機能
    ● 連続曲面を調和のとれた3 色で演出した「Curvature & Stream Design」
    ● 高感度撮影の使い勝手を高める、シャッタースピード/F 値/ISO 感度表示と「ISO ブースター」
    ● メニューや撮影モードのスクロール選択など、快適な操作を実現する「タッチホイール」
    ● 撮影直後にピントや表情を確認できる「フォーカスチェッカー」
    ● 「ファンタジーナイト」と「水族館」を加え、さらに充実したスペシャルシーンモード



     去年の秋にDIGIC III搭載機種が出てしまったので、今年の春モデル、ボーナス商戦向けのデジカメともになんかパッとしない感じです。今年の秋モデルに期待しますね~。









  • この記事へのコメント

    SAY
    2007年08月20日 23:28
    こんにちは。通りがかりのものです。
    S5ISの超音波USMはAFでなくズームの高速化を計ったもののようですよ。
    2007年08月21日 03:23
    SAYさん、コメントありがとうございます。
    ご指摘ありがとうございます。なるほどズームも高速化が図れますね。

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