劇団四季「オンディーヌ」観てきました。
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●ストーリー(ネタバレあり)
漁師小屋に住む老漁師オーギュスト(維田修二)と妻ユージェニー(木村不時子)。そこに15歳になるオンディーヌ(野村玲子)は暮らしていた。彼女は湖の魚たちと戯れ、美しい自然の息吹を感じながら生きる水の精だった。
ある嵐の夜、オーギュストたちの小屋に訪ねてきたのは遍歴の騎士・ハンス(石丸幹二)だった。雨に濡れた鎧を脱がし、一匹しかいないマスを料理しもてなすオーギュストとユージェニー。そこに帰ってきたオンディーヌは「美しい人」とハンスに一目惚れしてしまう。国に帰ればベルタ(坂本里咲)との結婚を控えているハンスも、一風変わったこのオンディーヌに恋してしまう。
水界の掟に逆らって人間を愛してしまったオンディーヌは水界の王(日下武史)とある契約を結ばなければならなかった。それはハンスが心変わりをすれば彼の命を奪い、オンディーヌの記憶も無くしてしまうと言う掟だった。
オンディーヌとハンスは城に戻り楽しい生活を始めるが、純粋なオンディーヌは嘘偽りの人間界になじむことができなかった。そんな時、昔の恋人ベルタと再会し、ベルタは彼の心を射止めようと狡猾な知恵を働かせる。次第にハンスはベルタに心を傾けてしまう。オンディーヌはベルタの本性を暴こうとするが、オンディーヌが何かすればハンスは余計に反発してしまう。
もし、このままハンスがベルタに心奪われればハンスは死ななくてはならない。オンディーヌはハンスが心変わりしたのではなく、自分がハンスを裏切ったことにすればハンスは死ななくても良くなる、そう考えたオンディーヌは宮廷の詩人・ベルトラム(深水彰彦)と姿を消す。
ところがハンスとベルタの結婚式の朝、オンディーヌはとらえられ、魔女裁判にかけられてしまう。最後までハンスをかばうオンディーヌだったが、ハンスを思うその気持ちに嘘はつけず、ハンスは水界の王によって命を奪われ、オンディーヌも記憶を奪われてしまう。
気がついたオンディーヌはそばに倒れているハンスを見てこういう。
オンディーヌ「このきれいな人はだあれ?」
「生き返らせることは出来ないの?」
水界の王 「できない」
オンディーヌ「惜しいわ、生きていたらきっと好きになったでしょう」
●感想、思ったこと(ネタバレあり)
劇団四季でも何度か上演されているオンディーヌですが、初代オンディーヌは加賀まりこ、初代ハンスは北大路欣也なんですって。1958年当時二人は15歳くらい。でも今回のオンディーヌはどうがんばっても15歳には見えない・・・。実の年齢の1/3はさすがに。。。演技はすばらしいんですけどね。プロだからと言ってしまえばそれまでですが、あの長い台詞、すごいなぁ~。最近記憶力が悪くなりつつある僕にはあんな台詞覚えるのは・・・。学会発表やプレゼンの話す内容覚えるのも一苦労な僕ですから。
感想なんですが、僕にはやっぱり演劇ってのはあわないのかな。映画やドラマとはまた違った独特の演出が。それにこの作品といい、シェイクスピアといい、ヨーロッパの演劇ってハッピーエンドでないのが多いというか、どうもすっきり終わらないというか、心につっかえたまま終わる作品が多いのがちょっと苦手かも。ハッピーエンドでなくても、暗い作風でもいいから、すっきり終わって欲しいなぁ。
やっぱり劇団四季は元気なミュージカルがいいです。
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