試写会にて「ツォツィ」観てきました。



 最近、Kさんに誘われて試写会に行くことが多くなりました。毎回お誘いくださいましてありがとうございます。>Kさん。で、今回はツォツィを見てきました。
 場所は明日、君がいないと同じ渋谷の映画館横の試写室です。僕の中で通称「ブツブツ試写室」と呼んでいます。スクリーンの穴がブツブツと目立つからです。
 まあ、そんな話は置いておいて。。。



●ストーリー(ネタバレ少しあり)
 「人類に対する犯罪」と国連に糾弾されたアパルトヘイト廃止から10余年。差別のない平等な社会を取り戻したはずの南アフリカは、その後遺症に苦しんでいる。依然として残る差別、そしてそれに加わった経済格差。貧しい黒人たちには教育の機会も、職も、まともな家さえもなく、エイズが国民の20パーセントを蝕み、親を失った子供たちは路上で暮らしている。
 ツォツィ(不良という意味、プレスリー・チュエニヤハエ)と名乗る19歳の少年も、母親はエイズで寝たきりで、母に会うと父親に殴られる、そんな生活に耐えかねて小さいときに家を飛び出し、以後土管が彼の家だった。19歳になった彼はスラム街の掘っ立て小屋に住んでおり、仲間とつるみ、昼はサイコロを振り、夜は恐喝などをやって生計を立てている。
 ある夜、高級住宅街を歩いていたツォツィは黒人女性が運転するベンツ(BMWだったかな?)を見つける。彼女が門を開けるため運転席を離れた瞬間、その車を奪う。そして抵抗した女性を銃で撃ってしまう。幸い命に別状はない物の、気を失って入院してしまう。
 盗んだ車を運転するツォツィの耳に入ったのは、赤ん坊の泣き声だった。後部座席にはその女性の赤ん坊が乗っていたのだ。驚いた彼は車をぶつけてしまう。
 ツォツィは車に残っていた財布から金を奪いその場を立ち去ろうとするが、迷ったあげく紙袋に入れ連れて帰る。
 もちろん赤ちゃんの世話の仕方を知らないツォツィは女手一つで子供を育てるミリアム(テリー・ペート)を乳を与えるように脅す。「この子の名前は?」と問うミリアムに、「デイビッド」と答えるツォツィ。それはツォツィの本名だった。親からの愛情を知らないツォツィは自分をその子にダブらせていた。
 ツォツィはデイビッドをミリアムに預け、仲間のアープ(ケネス・ンコースィ)、ブッチャー(ゼンゾ・ンゴーベ)を従えて、黒人女性の家に忍び込む。仲間には金目の物を盗むと言っていたが、本当のねらいは赤ん坊を育てるための金と、赤ん坊の身の回りの物を盗むためだ。
 ところが彼女の旦那に見つかり、ブッチャーは銃をとりだし、逆に旦那を殺そうとする。それを見たツォツィはブッチャーを殺し、車を奪って逃走を図る。
 命なんて考えたことの無かったツォツィだが、赤ちゃんを通して、ミリアムを通して、人間の心を取り戻しつつあるツォツィ。とうとうミリアムに説得されて赤ん坊を返しに行く。
 旦那と奥さんが待つ家にたどり着き、立ち去ろうとするとき、警察に見つかってしまう。





●感想、思ったこと(ネタバレあり。)
 試写室が暗くなって、映画本編が始まるまで、笑ってしまいました。次から次へと出てくるスプラッシュ(なんて言うのかわからないんですが、配給会社などのロゴみたい画面)。。。まだ?まだ?まだかよ!って感じでいっこうに始まらないんです。その中の1つが、シリコンバンドの火付け役となったNGOのほっとけない 世界の貧しさ。1年ぶりくらいに聞きましたけど、まだあったんだ。寄付をする各団体と違ってこのNGOは危機的状況をみんなに知ってもらうというのが活動の目的。1つのブームが去っても新たに話題を提供しないといけないのでは?まだあったんだ?なんて言われているようでは・・・。いろいろ活動をしているようですが、もう少し効果的な活動になるように考えないといけないかもしれません。

 すみません、映画本編がはじまる前なのに、前置きが長くなりました。

 さて、映画ですが、正直言うと僕にはあわない映画でした。悪者が赤ん坊を偶然拾って改心するってストーリーはそんなに斬新なストーリーではない。でも、先が見えないんですよね。どうなるんだろう?どうするんだろう?って。そう言う意味では面白かったですが、でも・・・。きっとリアルすぎて、また日本人には全くもって想像できないアフリカ事情ということで、感情移入できなかったのかもしれません。感情が入っていくと自分も映画の中にいるかのような、主人公になったかのようなドキドキ感がありますが、そう言う意味で、あくまでも他人、お客さんという立場から映画を見ているだけなんです。ちょっともったいなかったなぁ~。

 ちなみにこの作品、南アフリカのキャスト&スタッフで作られているのでやはりリアルさは保証付きだと思います。だからこそアフリカ映画初のアカデミー賞外国語映画賞受賞など、数多くの賞をとっています。原作本も読んだ人の95%の人が面白いと回答しているそうです。

 音楽も本場のなんて言うんでしょうか、ストリートミュージックというかヒップホップ?が迫力あります。オリジナル・サウンドトラックは4/11発売ですが、アメリカ版のアマゾンで視聴できますので、ぜひどうぞ。(こちらから視聴できます。)


p.s.
映画に敬意を表して、本作品を後援している国際ボランティアセンターに4,000円を寄付いたしました。寄付金は、当ブログのアフィリエイト収入から成り立っています。いつも当ブログを読んでくださっている皆様、当ブログの広告をクリックしてくださっている皆様、当ブログから提携サイトで商品を購入してくださっている皆様のご協力のおかげです。皆様のご協力ありがとうございます。



見て良かった度:●●●○○











この記事へのコメント

2007年04月03日 01:16
はじめまして、トラックバックありがとうございます。こちらからも、と思ったのですが、どうもわたしからは送れないようです・・・

わたしは「映画としてはイマイチ」と思いました。でもヨハネスブルグのスラム街の様子はそうそう目にするものではないので、皆に現状を知らせるという意味では成功した映画でしょうね。
2007年04月03日 03:09
バニさん、コメントありがとうございます。
TBできなかったみたいでごめんなさい。
僕もバニさんと全く同意見です。正直言って映画として、先は読めないけど、あんまり面白い!感動した!という作品ではないんですよね~。

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