キヤノン デジカメ新製品 触ってきました




 去る2月22日にキヤノンコンパクトデジカメのサイトに右のようなカウントダウンが表示されていました。逆算すると午後3時です。午後3時に再度アクセスすると!何も起こらず・・・(汗)。
 でも、3時以前にキヤノンマーケティングジャパン本社ビルにて新製品発表があったのでホームページを見るまでもなく、どんな製品の発表かわかっていたんですけどね・・・。
 で、そんなわけで3時過ぎにもう一度アクセスすると、やっぱりIXY Digital 10IXY Digital 90が発表されていました。Powershotシリーズも発表になり、こちらはPowershot A570と、Powershot TX1も発表になっています。

 というわけで、いつものようにショールームに見に行ってきました。






前機種共通
 4機種とも、進化した撮像エンジンDIGIC III内蔵で、映像処理が高速化され、人物の顔を認識してオートフォーカスを行うフェイスキャッチと進化した「ノイズリダクション」を搭載。暗いところでも余裕のISO1600という高感度。
 しかも、今度のフェイスキャッチはフォーカスを自動であわせ、露出も自動であわせるオートAEに加えて、ストロボの強さも自動で調整してくれるオートFEも搭載されています。つまり近い場合はストロボを弱めにし、遠いところでは強めにすることで、ストロボによる白飛びやくらいと言うことがなくなるんです。
 カメラになれていない人でも本当に至れり尽くせりです!





IXY Digital 10
 IXY Digital 70の後継機種。なんで70から10になるのか。。。キヤノンの型番の付け方は本当に覚えづらい。IXYはまだしも、eosなんて、eos 30D とeos D30ってのがあるんですよ。性能はもちろん雲泥の差なんですよ。まったく。。。
 さてさて性能ですが、大きく進化したところは共通のところでも書きましたがDIGIC IIIとなり、フェイスキャッチ(顔優先)がついたこと、進化したノイズリダクションによってISO感度が800から1600となったこと、そしてCCDの有効画素が600万画素から710万画素にアップしたことです。
 さらに、この機種からついた新しい機能として、インターバル動画という動画記録方法が追加されました。これはカメラモードではなく、動画モードなのですが、VGAサイズ(640×480)で、1秒あるいは2秒おきに撮影するもの。これを15倍あるいは30倍速で再生します。つまり、30分かけて撮影した動画が2分で再生できます。花が開いていく過程を撮影することもでき、面白い機能だと思います。でも、正直あまり用途が思いつかない。花の開花や動きの遅いカメか?
 細かいところも変わっています。まず、IXY1000、900ISくらいから搭載された再生リジューム。たくさん撮影した画像を確認するとき前回の場所から再生を開始できます。これ、以外に便利なんですよね。
 今まで暗くて手ぶれの可能性がある場合は、手ぶれマークが出ただけでしたが、この機種からはISOブースターと言って、イージーダイレクトボタンを押すとISOが自動で800までアップする機能。でも片手で持っていると正直カメラを落としそうになるし、両手を使うのも面倒。便利な機能なのに、ちょっと操作性が悪いなぁ。
 ほかにも、液晶が傷つきにくくなり、見やすくなりました。液晶パネルの上に反射防止膜、樹脂膜(これは従来もあった)、傷防止ハードコート、もう一度反射防止膜、汚れ防止フッ素コートという構成だからです。実際にショールームで見ても強い太陽光がないため効果がわかりません。ということで、水中用ライト(懐中電灯よりも自然で明るいライト)を持って行き実験。確かに反射しにくいです!これは効果絶大。でも、やっぱり液晶自体がもっと明るくないと画像の細かいところをチェックしようと思うと見にくいかも。視野角はかなり広くなっており、例えば手を挙げて高いところからとらなくてはいけないような場合も、少しは見やすくなっていますし、ショールームの係の方はみんなで見る時も見やすいですよと言っていましたが、もともと前の機種も視野角広い液晶を使ってくれているので、見やすさは以前のから見やすかったです。今使っている機種を改めて見ると液晶にかなりの傷が!さすがにショールームの液晶をこするわけにいかないのでどのくらい傷がつきにくくなっているのかはわかりませんが、傷がつきにくくなるのは嬉しいです。
 さてさて、やっぱりコンパクトデジカメはサイズですよね。前のIXY Digital 70も結構小さく、重さは約140g(本体のみ)だったのが、約125g(本体のみ)と1割以上も軽くなっており、大きさは薄さが約2mm薄くなっています。光学3倍ズームでこの薄さはすごい!
 デザインは今までのIXYと違い、シンプルになっていて僕的には好きです。でも、裏面の無機質な液晶の形とその左上のキヤノンロゴは、ちょっとちゃっちく見え、モックアップ?試作機?って感じもしなくはないです。

 感想としては、カウントダウンまでさせて、「覚醒」というほどの進化ではなかったかなという感じ。








IXY Digital 90
 IXY Digital 80の後継機種。
 さてさて性能ですが、正直上で紹介しているIXY Digital 10と大きな差はないんですよ。何が違うか?液晶が2.5インチか3インチかの違い。見た目的にはこの差はでかい。やっぱり3インチあると見やすいですもの。
 液晶が大きい分本体も大きく見えるのですが、高さは3mm低くなっています。厚みは0.2mm、幅は6mm大きくなっていて、重さは約5g重くなっています。見た目の印象よりもそれほど大きくなってないんですね。

 実売価格で約3,000円の差だったら上のIXY Digital 10の方がいいかなぁ。迷うところだなぁ。








Powershot TX1
 キヤノンのデジカメではじめてとなる縦型のこのカメラ。縦型の一番のメリットは本体の厚さをかせげるので、レンズの鏡筒を厚くできる。つまり倍率をかせげるんです。実際この機種のズームは39-390mm(35mm換算)と10倍ズーム。ワイドはやや弱いけど、望遠はすごいです。
 デザインはビデオカムコーダーを小さくした感じで、PowershotというよりはIXY Digitalという感じのシンプルなデザイン。ボタン配列はさすがにこれまでのカメラと違いますが、ボタン自体はこれまでのキヤノンのデジカメと同じような感じで、使ったことのある人ならばすぐ操作できます。
 でも、ビデオカムコーダーを使っている人はハンドストラップがないので、落としそうで怖い。また、左利きの人は操作しにくいだろうなぁ~。と言うことで、僕的にはこの商品、パス!左利き用もあればいいのに・・・。

 性能ですが、DIGIC III搭載の710万画素。ズームは上述したように余裕の10倍ズーム。10倍ズームになると手ぶれもしやすくなります。と言うわけでもちろんついています。手ぶれ補正のイメージスタビライザ。機種名に「IS」とついていないので、手ぶれ補正ないのかと思ってました・・・。
 面白いのがマイクの位置。開いた液晶の裏についています。逆に言えば液晶を閉じたまま動画を撮ると音声が・・・。
 そう言えば、ビデオカムコーダーに似ていると言うことで、上のIXY Digitalにはない動画ならではの機能がついています。それは・・・。動画モードでも顔優先オートフォーカスが使えるんです。そして1,280×720画素・30フレーム/秒のHD動画記録も可能!これはすごいかも・・・。メモリーカードも大容量なの買わなきゃ。

 キヤノン初の縦型ですが、動画もすごいんです。でも正直操作性が・・・。上にも書いたけど、左利き用もつくってよ~!

 ちなみに、TXのXは、未知を表すXと、10倍ズームの10を表しているそうです。Tは。。。なんだっけ?(^^ゞ








Powershot 570IS
 Powershot A540の後継機種。前回発表になった(詳細はこちらPowershot A550Powershot A460はDIGIC IIだったのですが、Powershot 570ISDIGIC IIIを搭載しています。
 前機種のPowershot A540からはDIGIC IIIになり、フェイスキャッチとISO感度1600に対応したことと、手ぶれ補正のイメージスタビライザがついたこと。これは大きな進化です。
 Powershotシリーズのいいところは、乾電池が使えたり、マニュアルフォーカスが使えたり、テレコン、ワイコンなど多才なオプション群が使えること。シャッター速度優先といった撮影モードや、19種類の撮影シーンが使える、マニュアルフォーカスがあるなど、IXY Digitalとは違った魅力がありますよね。







 というわけで、春モデルもだいぶ出てきましたね~。新製品が春と秋2回出るので、正直あんまり変わったなぁ~っていう印象ないんですよね。今までは、これだけ進化したか?!それじゃあ新しいの買おうかなと言う気になったんですが、地味にバージョンアップしていくと、いつ買っていいのか迷ってしまいます。
 それにしても、IXY Digitalの上位機種はでないのかなぁ?次は、プリンタかな?










※画像の著作権は、キヤノンにあります。

この記事へのコメント

masya
2007年03月03日 18:43
いつも、行動がお早いですね。IXYは本当に進化しましたね。
基本的に使用する性能に従来機に不満はなく、あまり思い切ったデザインチェンジはして欲しくなかったんですよ。
レンズカバー周りのツートンの配色や「90」のスポーツカーのフォルムさえ連想させる(褒め過ぎか?)グリップ感の良さそうなボディデザインは目を引きます。
で、顔認識機能ですが、誤認の可能性は低いんでしょうかね?
人物をあまり撮影しない自分にはあまり興味のない機能のように思えます。
そういえば、CMキャラはヒデから誰かに交代したんでしょうか?
2007年03月04日 06:14
masyaさん、コメントありがとうございます。
顔認識ですが、顔が小さくても、メガネかけていても、少々斜めでも結構認識率高いですよ。サングラスをかけていたり、完全に横顔だったりすると認識してくれませんけどね。
ちなみにCMのキャラクターはオダギリジョーになりました。キヤノンでは単なるキャラクターではなく、その人と一緒にブランドを作っていくと言うことで、コミュニケーションパートナーと呼んでいます。中田の時もそうでしたが、本人が撮影した画像を紹介したり、CMを一緒に考えたりしていました。

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