八丈島を潜ってきました。



 ゴールデンウイークはどこに行っても混むし値段も高いから、1週間前倒しで沖縄旅行に行ってきましたが、やっぱりどこにも行かないのは寂しいので、渋滞のない島に行ってきました。昨年のゴールデンウイークは大島でしたが、今年はさらに南に行き、竹芝桟橋から約287km南にある、69.52km2(周囲58.91km)の島です。羽田空港から1日4便飛行機が出ており45分で行けますが、今回は東海汽船で約11時間かけて行ってきました。

 八丈島の平均気温は18~19℃と暖かく常春の島とも呼ばれており、フリージアを初めとする花が有名です。他にトビウオなどの海産物、特にくさやが特産物としてあげられます。八丈島に限ったことではありませんが、伊豆七島全般でアシタバが有名です。

 北に八丈富士(正式には西山854.3m)、南に三原山(正式には東山700.9m)があり、上空から見るとひょうたんの形をしていることから、ひょっこり、ひょうたん島がイメージキャラクター(?)になっているのか、いろんなところでドンガバチョやハカセ君などのキャラクターのポスターやおみやげなどが目立ちます。

 今回はそんな八丈島を潜ってきましたので、以下写真を交えて紹介します。



八丈島から見た八丈小島。1955年にはの人口が約50人。1965年頃から過疎化、生活条件の厳しさ、島内で風土病が発生したことなどの理由から1969年頃から東京都の援助を受けて八丈島に移住が行われた。当時の家畜のヤギが異常繁殖し生態系が壊されたこともあり、ヤギの捕獲などが始まって現在も行われているらしい。現在は当時の学校の廃墟があるだけらしく、無人島となっている。

八丈島はワイド系が多いのではないでしょうか。底土港横のポイントには3方向に入り口のある「三つ叉アーチ」、八重根港というポイントには巨大なアーチ、八丈小島がよく見えるナズマドというポイントにはウミガメとの遭遇率が高いポイントで、小さめのアーチがあります。この写真は八重根港ポイントのアーチ付近です。

巨大アーチを出ると模様が美しいタテジマキンチャクダイの幼魚が出迎えてくれました。

青い海に行くと必ず撮る泡です。

マクロも健全です。伊豆半島では見られないキスジカンテンウミウシ。

ミギマキをアップで。妙に唇が赤いんですね。

ナズマドのアーチの中。ダイバーが多かったため濁っていましたが、ツバメウオのシルエットがきれいでした。いっぱいいましたね。

発見!ウミガメ。ナズマドは3回潜りましたが、3回ともウミガメと遭遇。特に早朝に多いらしいです。もうさわれるくらい目の前に!

泳いでいるところです。

たぶんミスジアオイロウミウシ。普通は青なのですが八丈島のミスジアオイロウミウシは白いらしいです。

ユウゼン。伊豆固有種らしく海外にはいないそうです。日本でも八丈島から南、沖縄より西部、なぜか千葉の波佐間にいます。

今回は見られませんでしたが、運が良いと群れになっているところが見られるそうで、ユウゼンダマと呼ぶらしいです。

テングダイ。同じくナズマドです。

ウミヘビの仲間も結構いっぱいいます。写真はナズマドで見たモンガラドオシ。

ミカドウミウシ。指示棒などでたたくと泳いで逃げるらしいです。マクロレンズ(EF100mmマクロ+クローズアップレンズ))なので、全体が収まりきらず、触覚の部分だけ。

同じくミカドウミウシ。全体が入らないので鰓(エラ:肛門部分)のアップ。

キイロウミコチョウ?ストロボが強すぎて白飛びしてしまいました。かおもじ(^^ゞ

通称”クリスマスツリー”。正式名はイバラカンザシ。こんなにきれいでも、あのゴカイの仲間なんですって。

クリスマスツリー、もう1カット。

ナズマドで見た巨大ウツボ。

八重根港にある検潮所というポイント。最大深度約3mのほとんどが砂(砂利)地の完全マクロのポイント。そこで見た体長約3cmくらいのミミイカの子供。

同じく検潮所のベニシボリガイ。ウミウシなのに貝を持つのが特徴。約1.5cmくらい。

同じくコンシボリガイ。体長約3cmくらい。

同じく検潮所で見たホウボウの幼魚。体長約1cmくらい。小さいのにきれいな胸ビレで飛ぶように泳いでいた。

伊豆半島ではあまり見かけませんが、八丈島ではどこにでもいたコンガスリウミウシ。

かわいらしいワカウツボ。小さいくせにストロボを近づけるとかみついてきました。

底土港にある棟。なんとなく惹かれたので撮ってみました。

帰路の東海汽船から。レインボーブリッジと東京タワー。



 八丈島はダイビングや海水浴で来る人も多いのでそれらの観光客は大事な収入の1つ。だからダイビングポイントや海水浴場の隣には公衆トイレやシャワー、更衣室も用意されているところも多く、ダイビングが終わったらすぐにシャワーを浴びたり、カメラなどを洗えるのがうれしいです。伊豆のようにダイビングが終わったら目の前がすぐにサービスというわけではなく、サービスからタンクを借りたら車でポイントまで移動するスタイルなので。

 今回は行きませんでしたが、ダイビングで体が冷えたあとは、温泉でゆっくりすることもできるのが良いですね。また今回は4ポイントしか潜っていませんが、非常に多くのポイントがあるため、ビギナーから上級者まで飽きない島です。透明度も20m~30mくらいあり、おもしろいポイントです。










この記事へのコメント

2006年05月07日 23:05
お邪魔いたします。
以前IXYでトラックバックとコメントを頂戴しました瀧です。
写真とっても綺麗ですね。まるで水族館に掲載されている
写真、写真集のようですね。
思わず見入ってしまいましたー。
2006年05月08日 00:28
瀧さん、お久しぶりです。
この写真のうち地上の3枚はIXY DIgital 800ISで撮影したものですよ~。(水中はeos 20D)コンパクトデジカメまだ迷っているようですね。買ってから後悔しないようにじっくり選んでくださいね。

近々800IS買ってから数週間後レポートを書く予定なのでまた遊びに来てくださいね。
2006年05月08日 09:17
こんにちは!
八丈島か~いいですね~
沢山写真撮ったんですね!ダンナも潜る時はデカイカメラを持って入りますが、
私はもっぱら見るの専門です(笑)
ワイドも、マクロも撮られるんですね~
ホウボウの幼魚はまだ見たことがありません・・・
カワイイ・・・♪泡の写真も好き♪
2006年05月08日 13:38
よしなしごとさん、こんにちは~♪
八丈島がこんなに綺麗だとは思いませんでした!!
ウミガメも凄い至近距離ですネ♪カラフルなお魚もとっても綺麗ですヨ~(*´∇`*)癒されます~★
海蛇って、危なくないのですか??
2006年05月08日 22:31
●こでまりさん、こちらにもコメントありがとうございます。カメラ持ってしまうとカメラの中に集中してしまうので、たまにはぼーっと見るだけのダイビングも良いなあと思うのですが、やっぱり海に行くとカメラ持って入っちゃうんですよね。旦那様が撮った写真も見てみたいですねぇ~。

●凛さんこんにちは。
大島は正直伊豆半島よりも若干きれい程度ですが、三宅島、八丈島はきれいでしたよ。でも思っていたほど暖かいわけではなくて、薄着の着替えしか持って行かなかったので、風引いちゃいました。(^^ゞ
ウミヘビもこちらから何かしなければ、向こうからおそってくると言うことはまずないので、大丈夫ですよ~。
2006年05月08日 22:34
写真の張り間違えがあったので、訂正しました。
ごめんなさい。

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