上級救命講習 受けてきました
講習の内容はいくつかありますが、一般の人が受けるのであれば、普通救命講習、上級救命講習のどちらかだと思いますが、今回は上級の方を受けてきました。普通救命講習の内容は、1)観察要領、2)気道確保要領、3)人工呼吸法、4)心肺蘇生法(いわゆる心臓マッサージ)、5)AEDの使用法(いわゆる電気ショック)、6)止血法です。上級救命講習はそれに加えて7)傷病者管理、8)外傷の手当、9)搬送法をやります。また上級では子ども、乳児などの心肺蘇生法もやります。 対象は都内在住、勤務もしくは就学している中学生以上です。営利団体が行っているわけではないので教材費だけで受講できます。ですから普通救命講習が3時間で1,400円。上級救命講習が8時間で2,600円と、かなり安いです。 今回は東京救急協会のを受講しましたが、全国各地で行われています。消防署のホームページから検索できるので東京以外の方は参照してみてください。また、日本赤十字社でも同じような講習をやっています。こちらも教材費だけで受講できます。日赤では水上安全法、家庭看護法など、一般の内容よりも特化した内容のものもありますので、見てみてください。 両方とも非営利団体ですので安いですが、これが営利団体だと、例えばPADIエマージェンシー・ファースト・レスポンス・プログラム(EFR)ですと、10時間コースで2万円以上してしまいます。(ダイビングに特化した部分があるので内容的に若干違いますが) |
右の写真はリトルアンという、心肺蘇生法(心臓マッサージや人工呼吸)の練習のための人形です。ちなみに23,500円だそうです。いや、いらないから。っていうか家にあったら、夜気持ち悪いから! で、これを使って練習しますが、まずお手本を見て解説を聞いて、そのあと受講生がみんなでやります。人工呼吸は逆止弁がついたビニールを使って、しかもちゃんとアルコールで消毒するので、見ず知らずの人と間接キスをする必要はありません。 |
なんてことをやるわけですね。 |
大人用の心臓マッサージは両手でやりますが、乳児は指2本なんですね。やりすぎたら骨折れちゃうもんね。 ここまでで15時くらいですかね。途中筆記試験(○×式)があります。それと倒れている人を見つけてから、実際に応急処置をするまでの流れの実技試験があります。まあ落ちる人はほとんどいないという話ですが。 |
|
しかし、最近では日本でも欧米の生活になりつつあり、心停止の確率が増えてきました。そこにきて、高円宮さまがスカッシュ練習中に倒れ急逝したことなどをきっかけに関心が高まりました。 そのおかげで2004年7月に解禁され、空港や市役所、ジムなどの公共機関などに設置されるようになりました。 AEDは手順を音声で案内し、心電図解析を自動で行って本当に電気ショックが必要かを判断してくれます。ですから人間が行うことは、1)電源を入れる、2)パッドを貼る、3)AEDが必要だと判断したらみんなが離れるように指示する、4)電気ショックのスイッチを押す、だけなんです。 |
今は紙ですが、昔受けた時はプラスティックの修了証だったような気がするんですけど・・・。 まあ、何はともあれ、お疲れ様でした~。 |
★2006/08/26追記
2006年4月にガイドラインが変わったそうです。今までは電気ショックは最大3回行い、それでもダメならば心肺蘇生を再開するというものでしたが、3回やっている間は血液が一切体に送られない状態。これは危険だと言う事で電気ショックは1回行ってダメなら再度心肺蘇生を行うようになっています。
しかしすでに設置されているAEDは旧ガイドラインに沿って作られたものもあります。新ガイドラインを知っている人も、使おうとしているAEDが旧ガイドライン準拠であった場合でも音声に従ってやらないと、万が一自分が心肺蘇生中に電気ショックがかかったら自分も危険なので、AEDの音声に従うように指導されています。
なお、近くにお医者さんがいた場合でも、医者は医者専用の除細動機はおそらく使いこなせますが、一般人も使えるようにしたAEDの使い方を知らない人も多いそうです。講習を受けた人は、医者がいてもちょっとだけつきあってあげた方がよいかもしれません。
詳細はこちら。(日経BP) ←無料会員登録が必要です。AEDの使い方ビデオも見られます。
この記事へのコメント