「サイレン」見てきました

最近ミュンヘン、白バラの祈りと、社会派映画が続いて、脳みその少ない私にとってはオーバーヒート気味。と言うわけでちょっとクールダウンせねば。。。と言うわけで、今年14本目の映画は市川由衣主演のサイレンに決定。 　最近見たホラーと言えば、輪廻。こいつがかなりおもしろかったので、今回のサイレンはどうか、ちょっと不安だったのですが、会社の女性にも勧められたこともあり、見に行ってきました。

●ストーリー（ネタバレなし）

　1590年アメリカ、ロアノーク島で冬眠117人が突然消失。1872年太平洋上、漂流中のマリー・セレスト号が発見されるが全乗員が消失。そして、1976年に夜美島でひとりの男を残して全島民が突如消失。唯一の生存者土田圭（阿部寛）は、「サイレンが鳴ったら外に出てはならない」と繰り返す。謎を解く手がかりは何１つなく、事件は闇に葬り去られた。

　それから29年後、18歳の由貴（市川由衣）は病気がちの弟の療養のため、父（森本レオ）と３人で夜美島へやってくる。３人を出迎えてくれたのは優しげな青年医師の南田豊（田中直樹）。彼の案内で新居へと向かう。

　不気味なたたずまいを見せる島で、奇妙な出来事に遭遇する。異端な宗教、廃墟に残された奇妙な文字、不気味な旋律の島唄、突然人影を失う街、赤い服を着た謎の少女・・・。そんな中、けたたましくなる１度目のサイレン。サイレンが鳴る中外に出ている父親。次第にその父親の様子がおかしくなっていく。

　廃墟では全島民消失事件当日の手記を拾う。そこには「３度目のサイレンで島民に変化」と記されている。

　そもそも、サイレントは何か？どこから鳴るのか？

　３度目のサイレンが鳴り響くと、バラバラだったピースが次第に１つに交わっていく。。。

●感想、思ったこと（ネタバレなし）

　もともとゲームだったんですね。最近のゲームはストーリーもキャラクターも洗練されていて、確かに映画を思わせる力作も非常に多いですね。ファイナルファンタジーや、バイオハザードが良い例です。でも、正直言うとそういうのはオリジナルのゲームの方がおもしろく、映画はいまいちというのが僕の評価です。ですから、この映画も・・・と思っていました。が！

　中盤までは気味が悪い島というだけで、あまり怖いところはなく、半中だるみ状態です。この映画を見たことを後悔しはじめてきたちょうどその時から、段々ドキドキです。あーっ、そういう展開かぁ。って感じです。結果として、４点／５点満点という評価。

　阿部寛って、やっぱ演技派だね。かなり雰囲気出てます！

　この映画、ネタバレ無しでコメントを書くのは難しいなぁ～。と言うわけで、下のネタバレありのコメントに続きます。

　そうそう、プログラムを買おうとしたら店員さんに「映画見たあとですか？」と聞かれましたので、「これからです。」と応えると「このプログラム、もろネタバレですけど良いですか？」と聞かれた。プログラムを買う人は気をつけてくださいね。

●感想、思ったこと（ネタバレもろあり！）

　結局オチはそれ？こういうオチって、今までの展開をすべて覆すので個人的に嫌いなんですよね。一番嫌いなオチが宇宙人オチ。例えばフォーガットンなど。あとは夢オチ。例えば不思議の国のアリスや、スペースインベーダー。そして、本人の妄想系。まさしく今回の。例えば、父親がおかしくなったのも妄想なの？父親が怪我したのも妄想？鉄塔で島民が襲ってきて鉄塔から落とされてしまった人は現実？実際は存在しないの？自分にしかサイレンが聞こえないという話なのに、中盤の廃墟で「サイレン鳴っているから外に出るな！」と言っている男性。由貴以外にも聞こえているじゃん！この男性は由貴の想像上の人物なの？今までのことがすべて無になってしまう。今まで、こうなの？ああなの？と想像してきたものがすべてなくなるあの脱力感。これらのオチを下手に使われると怒りさえ覚えます。

　そういった意味では輪廻はいい意味での期待はずれの展開で楽しめた。まあ、今回のようなホラーは怖くてあるいはドキドキしてなんぼの映画だからまだ良いけどね。

　にしても、しゃべり方も顔も優しい森本レオが、あんな恐ろしい演技＆メークを見せるとは。。。

　あと、映画だからなのか、結局よくわからない点も。。。あの赤い服を着た謎の少女は、結局なんだったの？なんとなく想像させる伏線はあるけど、結局ずばり！ってのがなかったので。あと、へんてこな虫たちは特に意味なかったのかな？サイレンが４回なると全員を殺す理由もよくわからないし。。。

　見た時はなかなかおもしろいと思ったけど、こうしてブログを書いていると（冷静に分析すると）よくわからないことがあったり、うーん？！まあ、単純に怖かったので良しとするか。

　他の映画館でもやっているのかわかりませんが、本編が始まる直前のTrickの予告がおもしろかった。「本編まであと○○秒」カウントが０になった時の字幕がウケました！

オススメ度：●●●●○　（おまけ）

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Comments

[凛]

よしなしごとさん、こんにちは～♪
ぉぉッサイレン！チョッと気になってるんですよ～ｗ
でもちゃんと怖そぅｗなので時間があったら観に行ってみようと思います★
よしなしごとさんの、森本レオの演技＆メイクが気になる‥ｗｗ　市川由衣ちゃん、可愛いですネ～♪

[かんりにん]

凛さん、いつもコメントありがとうございます。
これ見たあと、日常でサイレン聞くと怖く鳴っちゃうかも知れませんよ(笑)

[もじゃ]

こんにちは、TBありがとうござます。
見終わって考えると結構つじつまが合っていない所ありますよね。
プログラムを買う時、店員さんがそんなこと言ってくれるなんて親切ですね。

[かんりにん]

もじゃさん、コメントありがとうございます。そうそう、虫ジャンプとかって結局何だったんでしょうね？Trickでやるならいいんですけど(笑)

[ルーピーＱ]

ＴＢ有難うございます。＾＾
私も「嫌いなオチ」同感です～！
嫌いなオチのベスト３がまさにそれです。
自分だけじゃなくて良かった（笑）
全体的には怖くなかったですが、森本レオさんのシーンだけはビックリしました。＾＾：

[かんりにん]

ルーピーＱさん、コメントありがとうございます。
ご賛同ありがとうございます。(/^o^)/
今までの森本レオさんのイメージとずいぶん違うのがびっくり。きっとキャスティングをした人もそれがねらいだったんでしょうね。

[たましょく]

ＴＢありがとうございますm(_ _)m

　ゲームの「１」のあまりの難易度に途中で
挫折、映画は楽しめるかと思ったら「トリッ
ク２」の予告編の方が面白かった…・。

　どーにも消化不良気味な感じなんですよね。
「じゃ、なんで、サイレンが聞こえるとそー
ゆー妄想？に見てしまうのか」が語られてな
い。んーやはり森本レオ以外に評価出来ると
ころが…

[かんりにん]

たましょくさん、いつもコメントありがとうございます。
トリックの予告編おもしろかったですよね。「本編まであと○○秒」ってカウントダウンが０になった時は、笑ってしまいました。

[百子]

「ミュンヘン」のＴＢありがとうございました。
で、「サイレン」が気になったので、こちらにコメントさせていただきました。
すごく見たい映画なのですが、行けそうも無いので、しっかり、ネタバレの感想も読んじゃいました。これで、見たつもり（笑）

[かんりにん]

百子さん、コメントありがとうございます。
あらら見られないんですか。残念。
ネタバレありの感想も読んでくれたみたいなので、トリックの予告の続きを。。。「本編まで○秒」のカウントダウンが０になると現れる字幕は「うそだよーん」です(笑)　
また遊びに来てくださいね。

[百子]

わぁ！トリックの予告の続きまで教えてもらっちゃった。
ありがとうございます。
気になってたので、うれしい♪

[かんりにん]

百子さん、こんばんは。
トリックはこの前テレビでやっていた2時間ドラマの奴（と言っても、結構前ですが）がちょっと微妙だったので、今度の映画には期待してます。

[ジャジャ丸]

こんちには、トラバありがとうございます！
あの終わり方は納得できませんし、嫌いです。
それだけでな説明できないことも多々ありますし。
消化不良でもやもやします・・・。
トリックの予告（コント？）は楽しかったけど♪

[かんりにん]

ジャジャ丸さん、コメントありがとうございます。そうですね。消化不良気味です。次はすっきりできる映画を見たいですね。

[yamasan]

TB有難うございました。

僕もこオチには、愕然となりました。
「集団失踪事件」や島の昔の話など、いい複線があったのに、もったいないなという印象が強いですね。

[かんりにん]

yamasanさん、コメントありがとうございます。
そうそう。あのオチだと、これらの伏線が何の意味もなくなっちゃいますよね。

[Ｄｒ.Ｋ]

よしなしごとさんは、SIRENワールドはこの映画が初めてでしょうか？
初めてだったら、あのオチが納得できないのも分かります。
ご存知とは思いますが、「SIREN」の枠組みの中には、ゲーム、漫画、小説と様々なジャンルがあります。さらには公式ＨＰ（ゲームの）さえも、「SIREN」のための伏線なのです。「SIREN」の情報が多ければ多いほど、この世界を楽しめると私は思います。
なので、映画をゲームの映画版として観て、ストーリーを理解することで、「SIREN」を理解しようとするのは、恐らく無理です。
「サイレン」は「SIREN2」へ繋がり、「SIREN」にも繋がる。それを理解するには、HPを閲覧し、他者の意見も聞くことも必要。
これが「SIREN」なのです。

それに、これは持論ですが。
映画は、観終わった後に色々と考察するのも、ひとつの楽しみではないでしょうか。
ただの数時間観ればそれで終わりの、
「取扱説明書」的な物ではないと思います。
分からければ考える。
それが映画の楽しみであってもいいと思います。

長文失礼しました。

[かんりにん]

Ｄｒ.Ｋさん
お察しの通り、映画のみしか知りません。いろいろなSIRENを見聞きしなければならなかったんですね。コメントありがとうございました。